「抜群の演出に感動の押し売りではない、説得力を感じた」コーダ あいのうた シムウナさんの映画レビュー(感想・評価)
抜群の演出に感動の押し売りではない、説得力を感じた
アカデミー賞のノミネート、作品賞は
毎年チェックしていましたが
ここ数年は…
いつもなら真っ先にこの作品に
飛びつく所ですが(笑)
だってアカデミー賞 作品賞だから。
これは鑑賞して良かったです。
オススメ映画を求められたら
この作品を紹介しようと思います。
家族愛、自分の本当にやりたい事、人生
悩んでいる人は是非。
父、母、兄ろう者3人に、
健常者の娘1人。
このような
家族構成は映画で初めて観ました。
ろう者4人家族ならお互いの悩み、苦しみを
共有しながら生きていけるのに…
母親が娘を産んで健常者だった
語りのシーンは辛くなりました。
17歳の女の子が、世間の冷ややかな目を
感じながら家族を支えなければならない。
家族でいるのに別世界で孤独感を
感じながら生きていく。辛いよね。
音楽の先生との出会いから
歌の才能を開花していき
この先の人生を見つめ直していくんだけど
まぁ、この先の展開は
娘を応援して送り出していく
予想通りの、いやお決まりのパターン
なんだけど…
この映画、心に響いたのは
音が聴こえない家族が送り出す過程がね
見事な演出で説得力があった…
あー、泣かせようとしているんでしょ
なんて一切思わなかった。
無音の世界で娘の歌声に
感動している表情。
娘の歌声を喉に手を当て、
喉の震えで音を感じる
このシーンはMy Best演出に
1票投じます(笑)
説得力といえば、ヒロインの歌声も
合唱部の面々との力量の差が分かりやすく
とにかく演出に無駄がない
アカデミー賞 作品賞も納得です。
あっ、もちろん…
泣きましたーーー
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