「すごくあったかい気持ちになる」コーダ あいのうた necoさんの映画レビュー(感想・評価)
すごくあったかい気持ちになる
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間違いなく今年見た映画の中で最も素晴らしい作品だと思う。
無音になるシーンで私は結局表面上しか物事を理解できてなかったんだなって思ったし、耳の聞こえない家族と同じように、ルビーの歌声をどうにか聴きたいと切実に思った。
家族たちの、娘の声を歌声を聴きたいという気持ちと、音楽を同じように楽しむことができない孤独、健常者との間にある隔たりをはじめて自分のことのように感じることができたシーンだと思う。
それでも最後には家族たちもルビーの歌声を手話を通してはじめて聞くことができた。この映画は、健常者の表面的な共感の限界とそれでもその隔たりを越える可能性を示していたんだと思う。
私たちがどれだけ美しいものを当然のように感じているのかを考えさせられた。
劇場にでてきた「Both Sides Now」はこの映画全体を表しているってやっと気づけた。
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