劇場公開日 2022年1月21日

  • 予告編を見る

「幼年期の終わり、巣立ちの物語」コーダ あいのうた urzu1さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0幼年期の終わり、巣立ちの物語

2022年2月18日
iPhoneアプリから投稿

ろう者をテーマにしているが、中身は普遍的な家族の関係性、巣立ちの物語。
派手なシーンは少ないが、とにかく心を揺さぶられる、よい映画。
フランス版「エール」をうまくリメイクし、改変した部分が物語により意味を持たせている。

誤解されそうな表現もあったが、様々な配慮をしつつ果敢に挑んでいるなと。
日本語字幕の「聾唖者」の表記が、残念との声があるのをみたので、
日本の配給会社はちょっと気配りしてくれるといいなぁ。
(最近は「聾唖者」とではなく「ろう者」と呼ぶようです。)

ジョニー・ミッチェルのカバー「Both Sides Now」も素晴らしかった。
デビッド・ボウイのカバー「スターマン」のサビも
「スターマンが空で待っているんだ、チャンスを棒に振るなよ」と歌っている。
シーンごとにいろいろな意味を込めているのに気づくと、より楽しめる。

ボン太くん