「見ようとしなければ聞こえない世界」コーダ あいのうた @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
見ようとしなければ聞こえない世界
いい映画だったなぁ。と映画館を清々しく出ていける作品。
フランス映画「エール」のリメイク作品。
主演のエミリア・ジョーンズはゴーストランドの惨劇で残虐な変質者に監禁される美少女を演じたのは記憶に新しい。
記憶に新しいのに、今作ではもう少女というよりちゃんとティーンエイジャーなのよ!そこにびっくり!!
相変わらず可愛いけど、10代特有の肉のつきかたと言いますか、いい感じに年相応の体系で役にピッタリでした。
作中登場するルビーの家族を演じた役者さん達も実際に聾唖者の役者さんを起用。 -
手話での会話って、相手を知ろうとしなければ、会話が成り立たない世界なんだよな。
相手の表情を読んで、手話をする方も感情を表情に乗せて伝えようとする。
生返事ができない分、自分の気持ちを身振りで的確な言葉と表情で伝えなければならないって相当のコミュニケーション能力が要求されるんだと感じた。
ストーリー自体は流れを逸脱しない進行、展開も予想通り。
結末も大団円で、観ている観客に優しい。
この作品のすごいところは、観客を聞こえる視点と聴こえない視点の両方の立場に立たせているところ。
劇中で効果的に手話が使われたり、音量であったりと演出が本当に素晴らしい。
家族で観ても、大切な人と観ても後悔のない、心の温かくなる映画です。
是非、劇場で鑑賞ください。
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