「やりきれない、複雑な気持ちは残るが、やっぱりフルバ。」フルーツバスケット prelude Tonkiさんの映画レビュー(感想・評価)
やりきれない、複雑な気持ちは残るが、やっぱりフルバ。
原作未読、テレビアニメ旧作含め全視聴です。映画が初見は楽しめません。
前半、かなり長めの振り返りだったが、それ以外のシーンも頭を巡り、改めてこの作品に浸ることとなり、いい流れで本編に繋がる。この時点で既に、かなりの来場者は泣いていたハズだ。
男なら絶対お嫁さんにしたいと思うであろう透は夾と末永く幸せに暮らしたのに対して、今日子さんの人生は短く、やっと掴んだ幸せもつかの間(勝也、製薬会社に勤めてて風邪で死ぬか?江戸時代か)。
透が全てになった後の人生も10数年で終わりを遂げてしまう。あまりにも不憫で太く短い人生ではないか。それでも今日子さんは、
「勝也と出逢えて、透という掛け替えの無い宝物を授かって、あたしの人生、最高に幸せだったよ」
とか言いそう。
そう考えると泣ける。
鑑賞後、今日子さんファンとしては、大好き過ぎてモヤモヤした気持ちが残り、ご飯が食べられなかった。
ただ、今日子さんのバックボーンを描くことで、こうして無敵のシングルマザーが出来上がったという説明をつけるものとして、意味がある作品だとは思う。
気になったこと。
教育委員会のお偉いさんならともかく、父親が有名な教師だっただけのことが後々にまで影響力を持つとは思えない。
古い平屋住まいなのに、B●Wに乗る実習生勝也。
勝也の父、老け過ぎ。
身寄りの無い透が一時世話になった時と全く同じ。
今日子さんの最期、心の声からはどう聞き間違えても「許さないから」と捉えられるような言葉は無い。夾がずっと苦しみ続けるきっかけが思い込みでした、そりゃねーだろーよって気がする。
「透が幸せにならなかったら、神様、あんたを許さないから」
とか含まれていたら納得出来たのに。
来場者特典は映画のシーンそのままで、価値無し。普通ストーリーのその後を描くよね?
未だに気持ちの整理がつかないから、感想もぐちゃぐちゃだ。ただフルーツバスケットが大好きなので作品を鑑賞出来ただけで幸せ。
⭐5つ以外は考えられない。
ベンザ 様
コメントありがとうございます。
そんな大事な部分がカットされていたのは残念です。
それでも私は今日子さんがどんな気持ちでそう言ったのかわかりません。
やはり原作を読め、ということなのですね。
ありがとうございました。
最初にコメントした方が書いてくださってるのは、許さないと言ったときの今日子の視点ですよ。
夾の視点は映画の内容通りです
原作だとはちゃんと今日子は夾に向かって許さないと言ってますよ。
映画ではなかったのがちょっと残念です。
億劫 様
コメントありがとうございます。
確かに、グータッチで男の約束をするシーンがありました。
その後の展開も覚えています。
目の前の今日子さんを抱き止めれば今日子さんは死なずに済んだ、
しかし、自分が猫の姿になってしまうから出来なかった。
そのシチュエーション(目の前に血みどろの今日子さん)での
「許せないから」が昔の約束のツケとして
夾の脳裏に浮かぶとは私には思えません。
一つの考え方として参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
許さないからってセリフ、漫画を読まれるとすっきりします。
透が幼い頃迷子になった時に夾が探してくる!男の約束!と今日子と約束した話があったと思います。
しかしその時探し出してきたのは夾ではなく由希でした。
今日子が「許さないから」と言ったのは、「(あの時の男の約束のツケ、払ってくれないと)許さないから」という意味です。
通りすがりが失礼致しました。。