デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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砂、砂、砂
# 砂、砂、砂
とにかく見渡す限り砂だった。それが最初はつまらなかった。最初は辛抱だった。
# 戦車、戦闘機
すごく巨大な戦車とか、この世界独自の戦闘機とかが出てきて見応えがある。迫力はすごかった。TOHOシネマズの小さめのシアターで観たのだが、それでも体にズンズンと重低音が鳴り響いた。
天空の城ラピュタのバタバタみたいなやつも出てきた。
# モブ
多くの映画で遠景のモブはCGで作られており、あまりにも作りが雑で冷めてしまうことがある。いかにも作りものっていう感じがして。
だが本作では違和感がない。モブの群衆が作りものだという印象は受けない。それだけCGに力を入れた作品なのだということが分かる。
# 物語
よく言えば王道で悪く言えばありきたり。イメージだけで言えばスターウォーズ的。
シンプルすぎてのめり込みづらかったが、多くの群衆が主人公に「権力を移動」させる時のダイナミズムは良かった。
映画「ナポレオン」にも「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」にも権力移動のシーンが出てきたが、それを連想した。
# 3時間
ほぼ3時間の大作だ。観るのには勇気が必要だった。
自分的には映画のベスト時間は90分ぐらい。
ハリウッドの底力を見せつける超大作
前作が儲からないと本作は資金不足になり制作できないと
元々宣言していたのがよくわかるお金がかかりまくりの超大作です
デビッド・リンチ版しか知らないのでなぞらえてお話しすると
part1は「突撃」までも行きませんでしたから二部作では
絶対無理だと思っていましたがやはりトリロジーですね
ただし次回作も本作で資金調達ができるまでは確定できないという事でしょう
今回はスティングとの対決とその結末まで行きました
part3はいよいよ早送りダイジェストでなんのこっちゃわからなかった話
ポールの妹(なんとアニャ・テイラー=ジョイ)登場ですね
更にわざわざレア・セドゥが孕んだフェイド・ラウサの娘が絡む
全ての黒幕「教母」ガイウス・ヘレネ・モヒアムの陰謀とは!?
とにかくレビューを書くにも資料を見ないと憶えられない名前ばかりで
劇中誰の事だっけ?にならないよう名前はメモしていった方が良さそうです
ただし登場する俳優さんはおお!!の連続でこちらはなじみ深いので
役柄が分からなくなることはまずないでしょう
PART 1がイマイチだった人にも
前作が序章であったのならば、今作は本編の開幕!
私自身は前作PART1もアーティスティックでとにかく美しく、景色を見てるだけでも時間が飛ぶように進み大満足の作品であったが、日本での評価はあまり良く無かったらしい。説明が一切ない作りだったので、DUNEという作品自体への関心が無ければ意味のわからない単語が多く、一般ウケは悪かったのも当然といえば当然かも知れない。
だが今作では新しい単語は出てこなかった気がするので前作を経ていれば内容の理解は容易であり、何より大人数での戦闘シーンや砂虫ライドのシーンは迫力が凄まじく、追加料金を払ってでもできるだけ大きなスクリーンで観て欲しい作品と言える。IMAX、関東、関西に住む人であればIMAXレーザーGTの設備がある映画館へ足を運ぶ事がこの映画を鑑賞するための最善策であることは間違いない。
レビューとしては以上
以下、内容に触れつつ個人的感想
映像、音響は完璧だったのだがそれだけでは今作を語った事にはならない。それ以外に何が日本での評価を上げているのか?
それは魅力的なヴィランが現れた事であると個人的には思った。
敵方、ハルコンネン家の指揮官といえば、パート1ではビビりの切れキャラ兄ラッバーンであったが正直なところ色々な面で役者不足は否めなかった。しかし今作ではDUNEのダースモールこと(私が勝手に思ってる)弟フェイド=ラウサがついに登場。サイコパス野郎と散々な言われようのラウサだが、何を隠そう実にサイコパスであるので仕方がない。彼にはその言葉がピッタリなのだ。ナイフの切れ味を確かめる為にそこに居た女官を刺し殺すし、成人祝いの決闘では死にかねない状況に陥ってより生き生きとした表情を見せるのだ。そして殺し方が兄に比べてスマートなのがまたいい。感情的にならず常に頭は冷静で冷淡。こうリーゼントとかにしたらめちゃくちゃにカッコよくなりそうな顔してるのに、髪型なんて気にし無くてもカッコいいが板に付いている。聞いたところによると、環境汚染のために物が白黒でしか見えないというのが故郷の地の状況らしいのだが、そのモノクロ映像がラウサの異常性と野生的な強者としての存在感をより一層際立たせており、大変に魅力的であった。
だが、このラウサ、本作終盤で主人公ポールとの決闘に健闘の末敗れ退場してしまった、残念。こんなところもダースモールに似せなくて良かったのに。というかダースモールのキャラ設定が模擬ラウサなのかも知れないが、そこの事情は知らない。
ということで、ハルコンネン家は今作で滅亡、多分。
次作もあるのだとすればパート2のラストで勃発した大領家連合との戦争が描かれることになるだろうと思われる。原作は読んでいないのでどの様な展開になるのか楽しみであるし、ラウサを超える魅力的な敵キャラが現れるのかにも注目したい。
余韻湯船🛁にドップリゲンガー
壮大なアクションゲームのデモムービー
「灼熱の魂」「ボーダーライン」「ブレードランナー2049」クソ好き。特に「ボーダーライン」は垂涎。
前作以上に一面のキャメルカラー。ずーっと薄茶色でたまに白黒。なのにずーーーっと魅入られていた。それだけでも凄いなと思う。話は「古典」と言ってもおかしくない原作が元なのでどーしたって古臭いし、「アラビアのロレンス」なのだが、この原作が世界のSFに与えた影響を考えながら鑑賞していると、物語以上の感動と鳥肌が終始身体を駆け巡る。とはいえ、現代の映画としての評価をしてみようとするとどーしても少し伸び悩む。ここら辺が賛否両論がハッキリとしている所以かななんて思ったりして。個人的にはドゥニやんとジマーってだけで満点にしたい所ではありますが、こんな感じでお願いシャス。ラストカットが多分に影響していると思う。たぶん。
砂漠の撮影 お疲れ様でした。m( _ _ )m
思ったよりも長かった
周りの評価良くアメリカでも客入っているので
期待して観に行きましたが
なんか前作よりも登場人物多くて
複雑しすぎて 少し退屈
最後の戦闘シーンもあっという間に終わって
残念でした
いくら膨大な敵でも相手が核を持ってたら
あっという間にやられるから なんか
今の世界に反映してるみたいで
この映画の本当の悪役は誰だというわけで
最後の女の子の怒りの顔で終わってる所が印象的
でした
あまり他人におすすめできる映画じゃないですね
SFのフルコースに感激です!
3時間があっという間でした。日本のアニメの傑作や、スターウォーズなどに影響を与えた完璧なお手本SF映画と言えるかもしれません。今回はパート2ですが、原作の持つ難しい表現が反映してるのか、格調が高く、近づき難いところも垣間見えましたが、それはそれでリスペクトできる作品に仕上がっていると思います。ラストシーンでは、本格的な宇宙戦争に主人公が挑戦しようと決意しますが、早くも3作目の制作に期待が高まるばかりです。この作品は、戦争をメインとしていますから、その戦い方やアクションを見ていると、過去の戦争を彷彿とさせてくれますので、人間は争いや競争心というものを払拭することは不可能と思いました。さらに独裁者たちを見ていると、プーチンや北朝鮮のキム・ジョンオンに見えてしまうのは私だけでしょうか。さらに主人公が救世主となって戦うわけですが、その主人公を救世主として仰ぐまでの過程は、既存の宗教の誕生に似て、人間の性を俯瞰しているように見えました。ビジュアルとしては主人公が巨大なサンドワーム(巨大砂虫?)に乗って、馬の手綱のようにして操るところが圧巻です。また、主人公(ポール)とヒロイン(チャニ・私には酒井和歌子にしか見えませんが笑)のキスシーンにジーンとくるものがありました。いずれにしても、SF映画の粋が詰まったフルコース、芸術の頂にある名作の一つだと思いました。
追記 砂漠のネズミが一瞬だけ出てきます。可愛い!
全てのシーンが美しい
素朴な物語に未知の世界が広がる
映画は圧倒されるものの、パンフレットが砂粒より小さい字で読みにくいのが難点
2024.3.18 字幕 MOVIX京都 ドルビーシネマ
2024年のアメリカ映画(166分、G)
原作はフランク・ハーバートの小説『Dune(1965年)』
前作『DUNE PART1』の続編
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本はドゥニ・ヴィルヌーヴ&ジョン・スパイツ
映画は、前作にてアトレイデス家を壊滅させられ、母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)とともに砂漠の民フレメンに合流するポール(ティモシー・シャラメ)が描かれて始まる
彼は、秘密結社ベネ・ゲセリットの規範に背いて生まれた男性で、多くのマスターから教えを学んできた
先の決闘にて、ジャミス(バルス・オウサンモクン)に勝利したポールは、フレメンのメンバーとして受け入れられていたが、それは部族長スティルガー(ハビエル・バルデム)が、ポールを救世主だと信じて疑わなかったからだった
本作は、フレメンに合流したポールがそこで数々の奇跡というものを起こしていく様子を描き、彼が救世主として生きることを決意する様子が描かれていく
惑星デューンを統治している皇帝(クリストファー・ウォーケン)はベネ・ゲセリットの支配下にあり、秘密結社は裏で惑星を支配しようと目論んでいた
皇帝に取り入っているマーゴット(レア・セドゥ)は巧みに彼をコントロールし、教母ヘレネ(シャーロット・ランブリング)の思惑通りに事が進んでいた
だが、ジェシカが禁忌を犯したことで一変し、それを阻止するために皇帝を動かし、アトレイデス家を崩壊に導いたのだが、実はポールは生きていて、フレメンに紛れ込んでいた
ジェシカはフレメンの教母となるべく儀式を受け、その力を得て、アレキス南部の原理主義者を鼓舞して、ハルコンネン家と戦おうと目論んでいた
だが、ポールは度々見る悪夢によって、恋人チャニ(ゼンデイヤ)を失う恐怖から、南に行くことを拒んでいたのである
映画は、前作鑑賞必須の内容で、観ていないと何が起きているかの半分ぐらいはわからない感じになっている
私もすっかり予習をすることを忘れていて、英語版wikiであらすじだけおさらいしたが、それをしていなかったら人間関係がわからなかったように思えた
映像美に特化している内容で、音響重視のためにドルビーシネマに行ったが、IMAXレーザーでも良いと感じた
4DX関連も動きが激しそうだが、砂漠の映像、サンドワームの怒号の音響などは、良い設備で見た方が良いだろう
なお、ストーリーに関しては、そこまで突出したものではなく、原作が古典中の古典なので、既視感のある流れになっている
むしろ、現代の映像と音響技術で古典を復元しているようなものなので、それを堪能するのが正解だと感じた
いずれにせよ、原作は作者が亡くなって未完状態だったところを、息子が引き継いで終わらせたものだが、PART 1とPART 2でようやく導入というところなので、「これから始まる」という感覚は拭えない
ポールが惑星デューンの救世主として立ち上がり、その犠牲を払う覚悟を見せるというところまでなので、とりあえずはうまくまとめたという印象があった
続編があるかはわからないが、この監督とスタッフで制作するのなら、付き合っていきたいと思う
初回を見て中途半端な終わり方だったので、第二弾を見ました。またも次回作を匂わせてました❕どうも三部作のようです❕
紀元102世紀、宇宙で最も価値のある「メランジ」の唯一の供給源で「デューン」の名で知られる砂漠の惑星を巡る権力闘争❕
しかし、紀元102世紀と言う時代設定なのに、服装や武器、登場人物が今風ですね❔
まあ、登場人物の名前と顔が覚えられないのはジジイなので仕方ないけど、もう少し短い名前だといいな❕
あと、TOHOシネマズ日比谷の一番大きなところで見たので、映像と音量は大迫力でした。あとミミズの化け物も迫力満点でした。
迫力ある映像は凄いけどストーリーは全く把握出来なかった作品。 本年度ベスト級。
一作目同様、前情報を遮断して鑑賞したのでストーリーに付いて行く事は困難だと解っていたので映像のみを楽しみに鑑賞(笑)
ホント意味不明の名称が多く何をしようとしているのか良く解らない(笑)
本シリーズを絶賛される方達って、どんだけ予習しているんだろ?
かなり気になります(笑)
そんな自分でも映像はしっかり楽しめる事が出来た。
サンドワームがメッチヤパワーアップしていてビックリ(笑)
ワームを操る事ができるの?
迫力ある戦闘シーンも凄い。
でも短めのシーンが多く物足りなさを感じる。
惑星デューンの全貌がまだ明らかになっておらず、どの様な惑星なのかが気になる。
続編迄に今までのおさらいをして次作はしっかり楽しみたいです( ´∀`)
なんか合わなかった
まず、銃が無くて、どうして白兵戦なの?
レーザー光線はあるのに?
そこに埋まって、待つ必要ある?
砂虫に乗るのはわかった。では、どうやって降りてるの?
え、こんな弱ってるのと決闘して、盛り上がる?
なのに、薬飲ませて無いやんって、どんだけ弱らせるんよ。
そして、最後はまた決闘、、、。
なんか、作りたいシーンだけ集めた感じがしてしまい、途中からぐったりでした。
これが政略結婚ですか?!チャニはどうなる?としても、なんか盛り上がれなかった。
チャニは、最高に素敵でした!
凄い映画なのかもしれないけど、合わなかったという感じでした。
ティモシー・シャラメをよく前作で採用していたね。
引っかかったのはアトレイデス家たった一人の生き残りという触れ込みたったけれど、母親いるし、お腹に妹がいるし、あとハルコンネン家の闘技場みたいなところに囚われの親族がいたし、ちょっと宣伝文句が違うか?ということが頭に残った。
ネタバレ的には母親はハルコンネン家出身でアトレイデスの純粋な人間でないから、命の水を飲むことで過去の両家の闘いの歴史を能力で記憶し、うちらもハルコンネンじゃん?から始まるポールの振り切った性格変化が絶妙で、次回作楽しみになる作りが良かった。
圧巻の惑星デューンの風景作り。圧巻のワームの造形。何処までが本物、何処までがジオラマ、何処までがCGなのか、全く分からない出来映えでたまらなかったです。
チョコレート工場の若き日でのウォンカの笑顔のティモシーも、デューンのポール・アトレイデスでの真剣顔のティモシーもどっちも俳優として素晴らしい役作りでしたね。
サンドワ-ムよもっと暴れろ、込み入った話で長いけど前作よりは楽しめた!
3/16北陸新幹線が延伸し金沢-敦賀間が開通。
色んな意味で今北陸が熱い!
私もかがやきで東京-敦賀間乗りたいな。(最速で3時間8分)
今日はその乗車時間と同じくらいの映画「デューン 砂の惑星PART2」鑑賞です。
上映時間は166分。(映画館は3時間枠取り)
・1984年デューン/砂の惑星(デイヴィッド・リンチ監督版)137分
・2021年デューン 砂の惑星(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版)155分
・2024年デューン 砂の惑星 PART2(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版)166分
・20XX年デューン 砂漠の救世主(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督予定?)
原作は全6作シリ-ズ。
今作はPART2で 続くPART3(デューン 砂漠の救世主)の製作に取り掛かる模様。リンチ版を昔劇場で見たけども 今作のパート1・2の融合ダイジェスト的な内容だったかな。カイルマクラクランとスティングの出演は非常に魅了されたのを覚えているよ。
兎に角、砂の惑星と言ったらサンドワームじゃろ!これが観たいのよと 前作には出て来なかったんで 喧しく言ってたら、なんとトレ-ラ時から3体モノ飛び出しシーンが有ったんでワタシャ満足。こんな砂虫を乗り回すんやで~アラキスの原住民フレメン達はね。この惑星DUNE(アラキス)の唯一の採掘物”メランジ”を巡ってコリノ家、フレメン原住民ら アトレイデス家たちと、ハルコンネン家らの戦いを描く込み入った話展開です。
まぁアレだね、サウンドエフェクトはええ音かましてるね。ドッカンバッキン~ウルサイ位に耳に突き刺さってくる。
サンドワームはガガガーーーっと 登場するし いいよ良いよ。
前作に引き続き 音楽はハンス・ジマー氏。中々の未来感ある音色。
前作見た時はあんまり意識してなかったけど 今作は良い感じに受け取れました。
しかしポール役( ティモシー・シャラメ氏)とフェイド役(オースティン・バトラー氏 ピカ頭にw)タイマンで戦うんやけどw もうちょっとあの場面何とかならんのかな。そう思う。でもまぁ昔の話だし決闘シーンになるんかな結局。
そもそも DUNEって地球上の話?って位 別惑星感が感じられない。サンドワ-ム出て来なかったら 飽きられてるわ。きっと。
巨大採掘ユニットの爆破とか、戦いアクションはスゲ-楽しかったかな。
このアクション流れの波が上手く続いて行かなかったのはとっても残念に感じました。
空中浮遊のブタ野郎(ハルコンネン男爵役:ステラン・スカルスガルド氏)をあっさり殺す?あの スタスタスタって歩いてきて皆が避けてて・・・ドスッって、ナンデヤネン。(´-ω-`)
ブタ野郎ヤルのは良いけど もっちょっと劇的にズタズタに殺して欲しいわ。
ポ-ルの恋人フレメンのチャニ(役:ゼンデイヤさん)を愛してるが裏切ってまで策略的な婚姻を自身の力で成し遂げようとする姿が ちょっと悲恋な感じするね。
最後場面のチャニのワームに乗る姿が カッコ良くもあるが ふざけんなよ、ポールって言ってるみたいで 健気ですな。
そんなこんなで、ポール大活躍で ブタ野郎一家丸潰しですわ。
第一幕?砂の惑星 メデタシめでたしって事でしょうか。
あ~ 疲れた。
でも まだ聖戦が続くのよネ~ 次作が楽しみ。
長時間だけど ご興味ある方は
劇場へGO!
英雄の奮う暴力の恐ろしさ
スターウォーズ的なSF英雄叙事詩をあらすじに置きながら、その実英雄の活躍とはすなわち残酷な暴力の行使であることをむざむざと見せつける。
主人公は歴史的背景と豊富な兵器、血筋と能力、仲間の部族の勧め=天の時、地の利、人の和を兼ね備え惑星の独立指導者になるべくしてなる。神がかりとしか言いようのない振る舞いにより惑星の武力全てをその手に握る。
しかし、最後の戦闘はどうであったか。気分爽快な復讐劇も英雄的な戦いもなく、その武力、つまり怪獣じみた生物兵器と核兵器で敵兵と敵将を虐殺し、最後は帝国の姫を自らの凶刃により力尽くで略奪する。一方的な蹂躙だ。
オースティン・バトラー扮する敵役のフェイド=ラウサは狂気の男であり部下に対しては残虐であるが、実戦においては敗将ながら最後まで帝国を守るため通常戦力だけでよく奮闘する。最期の決闘シーンでも正々堂々と戦った。個人的に追い詰められたらヒロインを人質に取るかと思ったが、そんなことはなかった。
「悪の親玉」である皇帝も権力に固執することなく、最後は敗北を認め姫を差し出した上で降伏する。
日本的価値観なら判官びいきで帝国側を主人公に置きたくなるところだ。
面白いのは、観客にどちらへ感情移入してほしいのかをわかりやすくするため、演出が中盤までと終盤で切り替わっているところ。
採掘車両を襲撃しているときの帝国軍兵士のヘルメットは顔を映さない不透明のフルフェイス(ストームトルーパー)だが、最後の戦闘では顔が見える透明ヘルメットになっている。丁寧にも、こちらが敵基地を攻めるときは映像の左側=舞台の下手=敵側から攻めている。
このように展開に従って敵の衣装まで変える例はあまりないと思う。
主人公は指導者となる未来を恐れていた。そしてそれは事実だった。独立のために立ち上がるとは、親の仇へ復讐するとは、なにより戦争とは残酷で血にまみれた野蛮な行為なのだ。
次作も制作するそうだが、ここまで悪し様に主人公を描いてしまうと原作通りの展開になるのか不安になってくる。一代の英雄、または梟雄の最後は敗北に終わるのが相場だ。どう料理するのかスタッフに期待する。
とても面白い映画ですが、一作目の登場人物と用語を暗記していないと100%楽しめないので、単独の映画としては4.5にします。
ゼンデイヤ〜
昨日まで4日連続で劇場に通っていたので、さすがに今日は家にいようと心に決めた日曜日
昼過ぎになり、今週以降の映画鑑賞スケジュールをナントナ~ク見ていたら、「デューン 砂の惑星2」を無性に観たくなり、気づいたら劇場へ( ゚д゚)ハッ!
「砂の惑星」といえば、日本では’85年公開の「D.リンチ版」があるのは、映画ファンならご存知でしょう
当時、自分は中2の14歳で頭の中は「野球」「プロレス」「ビートたけし」が殆どを占めているボンクラ坊主だったわけで、映画はたまに友達数人で「ゴーストバスターズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ランボー2」などを観に行く程度
もちろんD.リンチなど認識していません
ある日の教室で、やたらと「砂の惑星」という単語が響き…
どうやら、友人Aが友人Bと「砂の惑星」を一緒に観に行く約束をしていたらしいのだが、Bが何らかの理由で約束を反故にし、ついには上映が終了
Aが「砂の惑星、終わったじゃねーか⁉」「どうするんだ、砂の惑星⁉」「砂の惑星、砂の惑星…」と、「砂の惑星」をやたら連呼していたのです
横で聞いていた自分Sは、「コイツら、そんなマイナー映画(←中2デスカラネ~)観に行くつもりだったのか⁉」と心の中で思いながら、やたらと「砂の惑星」を怒りながら連呼しているAが笑えて、アラフィフになった今も、「砂の惑星」という単語を聞くと、つい中2のこのドーデモイイ話を思い出してしまうのデスヨ(・∀・)
Aは何年かに一回、電話をくれる貴重な男で、話の内容は「お前、まだ独身なの⁉」「いい加減、盛岡に帰って来い!」など盛岡弁丸出しで酔っ払って喋っているのですが、「んだなー(そうだなー)」と盛岡弁で返しながら、結局こいつは「砂の惑星」を観たのか⁉と(多分観てない、砂の惑星という映画自体も忘れている…)
と、アラフィフオヤジの戯言はモウイイとして、映画自体は1がまぁまぁ退屈な出来だったのに対して、序盤からアクション爆発で、かなり良かったのではないでしょうか⁉
ただ、ラストカットを観た瞬間、観客(自分含む)の「ゼンデイヤ〜‼️」という、何とも言えない心の声が聞こえましたよ!オワリ!
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