デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
全488件中、241~260件目を表示
終盤の高揚感! 宮﨑駿の偉大さを再確認
パート1は2回観てもイマイチだったが、批評サイトの高評価を信じてパート2を鑑賞。大量破壊兵器の使用には若干辟易だが、終盤の高揚感には変え難く、鑑賞後の満足感は高い。
にしても、パート1・2合わせて300分超は長い。失敗作とされるリンチ監督作も137分、TV再編集版に至っては189分。一方、宮﨑版duneとも言うべき「風の谷ナウシカ」は116分。砂漠が舞台。主人公が属国の王子王女で、伝説の救世主。序盤で父が殺される。巨大生物の登場と兵器利用。1982年から連載が始まったナウシカが、1965年に発表された小説「デューン砂の惑星」の影響を受けてないとは言い難い。ただ、環境汚染を象徴する腐海や、金色の野に降り立つ伝説の演出などオリジナリティは高い。いずれにせよ2時間弱のアニメで、5時間強の実写以上の興奮を味合わせくれた宮﨑駿のストーリーテリングの巧みさに、改めて感謝。
予習した方が良い
映像美
昔の作品も、パート1も視聴済み。
いやー、昔のは説明不足過ぎてよくわからんまま終わったけど、流石に今回である程度わかった気はする。
が、やっぱり用語や人間関係が分かりづらいw
それでもよくできた作品。今回はちゃんと原作消化できたのかな?w
2作にわけ、かつ尺が長いのもあるけど、ちゃんとキャラの心情や動きも良く描かれていたかなと思います。
ただその分、ちょっとダレるところも正直あった。長いねんw
映像は綺麗だし、魅せるところは音楽と共に盛り上がりもあるし、エンタメとしての完成度も高いかと。
不満を挙げるとしたら、終わり方が何ともいえない感じだったところかな。
もう少し英雄譚として盛り上がりを見せても良かったと思うけど、何となくふわっと終わった感が否めない。
そこはもったいなかったかなー
60年前の原作を現在の世界情勢に紐づけて提示する手腕は見事だ。
正直に言うと、この映画の素晴らしい要素(映像美、壮大な空間、ハンス・ジマーの音楽、重量感のある機械など)は、前作ですでに登場しており、2作目になると前回ほどの感動はなかった。同じ映画の続編だし、舞台も同じ惑星だからそれはいたしかたない。
映画の冒頭、「ワーナー」や「レジェンダリー」といったロゴが映し出される直前に1ショットが挟まれる。シンプルだがかっこよかった。もしかしたら今回一番センスを感じたショットかもしれない。
本編は、前作でも感じたがプロットを消化することに重点がおかれており、かなりの駆け足で物語が進む。原作には登場していた人物やストーリーも削除されていた。
原作では砂漠のシーンが多かったが、それでも登場人物の心理描写が丁寧に描かれていたために、読む価値があると感じた。
映画版でも当然砂漠のシーンが多いのだが、プロットを追うだけなので、人物描写は深くは描かれず、正直退屈した。
ただし、オースティン・バトラーが演じるフェイド=ラウサ・ハルコンネンが登場すると、突然面白くなり、そのまま最後まで突き進んでいく。
オースティン・バトラーの演技がよかったのはもちろんだが、彼が登場するあたりから起承転結の「転」の部分に入ったからだろう。
原作は1965年に発表されている。ほぼ60年前だ。
そういう作品を現在映画化する必要があるのだろうか、という疑問はあった。
60年前には世に向けてなにかしらを問う意義があったのかもしれないが、はるか過去の話だ。
原作を読み終えていないので、映画だけの解釈になるが、ヴィルヌーヴは今このタイミングで本作を作る必然性を提示している。
まずは現在よく耳にする独裁者というキーワードだ。
本作に登場するハルコンネン男爵は、「地獄の黙示録」のカーツ大佐がビジュアル的なモデルになっているのは明らかだ。カーツ大佐といえば、アマゾンの奥地に自分の国を作った独裁者だ。「デューン」では皇帝という人物が上にいるが、ハルコンネン男爵という人物は独裁者のメタファーであると言って差し支えないだろう。
次に宗教。本作では宗教を利用して人心を操ろうとする描写がある(描写があるというか、そういう要素ばかり)。そして、信仰心を武器に敵と戦うという、今まさにこの世界で起きていることが描かれる。
戦争のつながりでは核の話題も登場する。遠い未来の、しかも地球でもないのに核があるのか、という疑問はあるが、それでも今の世の中で核の話題は多い。「オッペンハイマー」「ゴジラ-1.0」も核の話であることを踏まえると、メディアの記事で読む以上に核の不安は強いのだろうか。
いくつか気づいたことを羅列したが、このように60年前の小説を現代社会の問題に紐づけて提示できている点は評価したい。
さらに、「デューン」といえばもちろんデヴィッド・リンチの名前が出てくる。本作ではリンチへのオマージュらしきショットもあった。リンチファンとしてはうれしい限りだ。リンチが喜ぶかどうかは疑問だが。
製作費は288億円。興行収入は公開約3週の現時点で768億円。
ちなみに前作は製作費が250億円で、興行収入は600億円。すでに前作を越えている。
第3作の可能性も見えてきたのではないか。
このおとな向けのSF映画の次回作があるならば、それはそれで楽しみだ。
冒険譚として楽しめる作品
SFの大作、デューンの2作目です。今回は主人公のポールが復讐を果たす物語。SF設定はもの凄いのですが、ストーリーは「お家再興を目指す、王子様の冒険譚」という古今東西どこにでもあるシンプルなストーリー。
特に映画化にあたっては、原作の持つ政治や宗教、社会構造といった設定厨にはたまらん要素はあっさりして、王子ポールの貴種流離譚(尊い血筋を持つ主人公が地位や国を追われて冒険する話)が中心。これって、世界中のどの文化でも神話や古典にある話なので、ハリウッド的なマーケティングに沿った組み方です。
古典的なSFなのですが、コンピュータやロボットが出てこず、闘いも最後はナイフで決闘って、地味。で、古典や神話的な貴種流離譚に馴染みない方には、ストーリーは取っ付きづらい。またリアリティと迫力を追求しロングを多用する撮り方と、ひたすら長い上映時間、、、こりゃ日本じゃ売れないだろうな、、、
ちなみに原作は、ポールが皇帝になり、その子供たちの話まで続く、サーガ=系譜小説だったと思いますが、どこまでやってくれるのかな〜。
SFの古典中の古典作品で、映像も没入感が半端ないリアリティ。これこそ大画面で観るべき傑作だと思います。作品賞とは言いませんが、part1に続きアカデミー賞を取って欲しいですね〜。
惑星体験🪐
身体中に響き渡る重低音、振動も味わえ
吸い込まれそうな映像美。
ハンス・ジマーの音楽に浸ってしまう。
影で密めく陰謀、裏切り、揺れ動く人の心。
細胞を刺激するスパイスが至るところに
振り撒かれている脚本。
SF映画とは、こういう物だと思わせる
世界観。
迫力満載スペクタクル。
映画館で是非観て欲しい。
チャニの登場で前作よりも人間ドラマっぽくなっていて、でも壮大なSF...
簡単レビュー:おもしろかった!
良かったです!事前に配信で1をみてから観たのは正解でした。世界観のを知ってる方がおもしろいと思う。
特に最後にポールがチャニに「ずっと愛してる」(だったかな、うろ覚え)と言った直後に「皇帝の娘を娶る」と言った流れが最高。これぞドラマ。
昨今の映画やドラマ、恋愛の要素がちょっと薄いかなと思うことが多かったので、久しぶりにしっかり恋愛してるカップルを見れたのも良かった……からの悲劇!
デューンの意味が最後に叫ばれてるのも良かったです。
現地語の名前が復権することの意味を考えさせられる。
上の展開で今後のポール周りの人間関係への興味が増したし、この先の世界ろ争いの行方も気になるようになった。
先を知りたくなったので小説を読んでみようかと思ったほどでした。
前作復習が必須
期待されたほどには盛り上がらなかった1作目。
2作目が公開されたものの、3時間近い上映時間。評判がソコソコ程度なら見送っていただろうけど、思いの外好評らしいということで劇場へ。
前作に比べれば見せ場は多いし、権謀術数の数々、過去の様々な秘密も明かされて物語が進み始め、キャストも「超」が付く豪華さ。
前作が終始、茶色か黒かに埋め尽くされた調子だったのに比べると、女性キャストのシーンに若干彩りも増え、ブルーも象徴的に使われて、画面そのものは少し色彩感も出てきた。
そして「音」よ。
こんな作品、イヤホンで聞く?スマホで?バカ言っちゃいけない。
全身が震える音響で観ないとまったく意味がない。
ぜひ劇場を選ぶ際は音響重視で。
と、本来サムズアップで劇場を出てくるはずなのに、ノれなかった。
まずは「復習が甘かった」。
固有名詞の多さと人間構成の複雑さにクラクラしてしまう。
前作であまりそれを感じなかったのは、その説明をちゃんとしてくれていたからで、2作目以降であらためてしないためでもあったのか。
キッチリと用語と人物を頭に入れ直さなかったのは完全な私のミス。
そして、「暗い」
もともとそういう物語なんだからしょうがない、とは言え、やはり話が陰気過ぎる。
SF的なギミックのワクワクはあるのになぁ。
大爆発や大音響で派手に始まるイベントの割に、その一連の最後は結構アッサリと終結するのも肩透かし。
暗い話に陽気さを求めるのは酷な話だし、あくまで私の好き嫌いの問題。
映画としての面白さは十分あるとは思うのだが。
ま、何より「復習不足」よ。
私、危なく間違いを犯すところでした
私、デューン(Dune)はデヴィッド・リンチ版を配信で一度観てから前作『DUNE/デューン 砂の惑星』を劇場鑑賞したのですが、正直あまりピンとこず、ウトウトしがちなポールにつられて眠気に襲われるなか155分を「一生懸命」観た覚えがあります。ということもあり、今回は「やはり観ておかないとだよな…」と決して積極的とは言えない感じでしたが、取り合えず先週末にアマプラで前作を復習。観直しても「まぁまぁかな」なんて感想のまま本日の劇場鑑賞に挑んでまいりました。
いやぁぁ、、参りました。素晴らしいですね。作品観ていて震える感じは久しぶりな気がします。紛れもない大作。私、危なく間違いを犯すところでした。劇場で観て本当に良かったです。
前作で高い評価を受けた技術面は今回さらにアップグレードされている印象で、特に今作の編集はもはや信じられないレベル。これだけの情報量と展開を見事に166分に収めておいて全く過不足がなく、体感的にも全く長く感じません。
そして、目移りするほどの贅沢なキャストの面々ですが、どの役にもしっかりしたキャラクター設定と役割、そしてそれぞれにきちんとシーンがあって「捨て役」が一切ないことも素晴らしいと思います。勢いのある若手、確実な仕事をする中堅と、案外一番ノリノリな感のあるベテランのバランスも素晴らしい。
兎に角、遅ればせながら本作を観て初めて「デューンって面白いんだ」と知りました。久しぶりに原作が読んでみたいと思った作品です。
そしてドゥニ・ビルヌーブ監督、パート3をめちゃくちゃ楽しみに待っております!
観るなら劇場で
PART1見ていないのでいきなりPART2からの鑑賞ですが
映像と迫力と豪華俳優陣はとても魅力的
サンドワームとか戦闘シーンのスケールがすごい
目を見張るシーンは多いが、始終砂漠が舞台なので景色にバリエーションがなく単調な感じ。地球ではない惑星という気がしない。
(この映画からビジュアルのアドバンテージを取ったら何が残るんだろうかと思ったりして)
普通の映画館で見たんですが、IMAXとかでみたら音響もすごいんだと思います。
今どき帝国やら伯爵やら男爵やら、予言がどうの救世主や血筋がどうのと古式ゆかしい大河SFまんまで出されても古臭さが否めず。この手のSFはスターウォーズシリーズでやりつくしたような。人物の名前もスターウォーズに出てきそう。
主要人物が全員白人というのも今どきらしくなく、二昔前くらいの感じ。
思いいれるほどキャラが立っている人物がいなかった。
ストーリーも手に汗握るとか快哉を叫ぶとかなく、盛り上がりもないので淡々と見てしまった。
ヒトがたくさん死ぬしグロい場面も多く、画面も暗い印象で爽快感なし。
ティモシー・シャラメは美しくて眼福でした。
つまらなくはないけど、観るなら劇場で。
大きなスクリーンで観る映像がキモでしょう。
配信で見たら途中でスマホいじりだしそうです。
◇光、風、砂ぼこりのザラザラした感触
「日本人は水と安全をただと思っている」半世紀前のベストセラー『日本人とユダヤ人』の言葉。砂漠の民の価値観に共感するのは、われわれにとって容易なことではありません。
シリーズものに弱い私、壮大な世界観を巧みに構築するドゥニ•ヴィルヌーヴ監督、勢揃いした有名どころの俳優陣、導かれるように再び「砂の惑星」を訪れることになりました。
前作以上に砂漠の乾ききった風とザラつく砂埃と深い地響きに全編支配されていました。そもそものSF活劇であることを越えて、砂漠の自然の猛威の中では、人間の意志の移ろいや権力闘争劇そのものが陳腐に感じられてくるような不思議な感覚に酔いしれます。この作品の主役は無限に広がる砂漠の景色だったようです。
「砂をかむような思いがした」という言い回し。本来の「無味乾燥でつまらない」という意味から「悔しくてたまらない」様子を示すときの使用へと変遷しつつあるようです。「砂」のザラザラとした身体的に不快な感覚の真ん中に全身で浸っている時間。その触感から遠く越境したところにある心身の原初的なリズムの存在に思い至る深い映像体験になりました。
長い
面白かった。パート3が待ち遠しい☺️
音と光に圧倒される映画!
全488件中、241~260件目を表示