「前作復習が必須」デューン 砂の惑星 PART2 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
前作復習が必須
期待されたほどには盛り上がらなかった1作目。
2作目が公開されたものの、3時間近い上映時間。評判がソコソコ程度なら見送っていただろうけど、思いの外好評らしいということで劇場へ。
前作に比べれば見せ場は多いし、権謀術数の数々、過去の様々な秘密も明かされて物語が進み始め、キャストも「超」が付く豪華さ。
前作が終始、茶色か黒かに埋め尽くされた調子だったのに比べると、女性キャストのシーンに若干彩りも増え、ブルーも象徴的に使われて、画面そのものは少し色彩感も出てきた。
そして「音」よ。
こんな作品、イヤホンで聞く?スマホで?バカ言っちゃいけない。
全身が震える音響で観ないとまったく意味がない。
ぜひ劇場を選ぶ際は音響重視で。
と、本来サムズアップで劇場を出てくるはずなのに、ノれなかった。
まずは「復習が甘かった」。
固有名詞の多さと人間構成の複雑さにクラクラしてしまう。
前作であまりそれを感じなかったのは、その説明をちゃんとしてくれていたからで、2作目以降であらためてしないためでもあったのか。
キッチリと用語と人物を頭に入れ直さなかったのは完全な私のミス。
そして、「暗い」
もともとそういう物語なんだからしょうがない、とは言え、やはり話が陰気過ぎる。
SF的なギミックのワクワクはあるのになぁ。
大爆発や大音響で派手に始まるイベントの割に、その一連の最後は結構アッサリと終結するのも肩透かし。
暗い話に陽気さを求めるのは酷な話だし、あくまで私の好き嫌いの問題。
映画としての面白さは十分あるとは思うのだが。
ま、何より「復習不足」よ。