「濃密豪華絵巻に大満足」デューン 砂の惑星 PART2 Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
濃密豪華絵巻に大満足
観終わってみると、前作パート1は静かなイントロだったと気付く。パート2で物語が大きくうねり始め、登場人物達の心象描写が胸に刺さる。人の善意と悪意、生と死、運命に立ち向かう人生。素晴らしい演出と美術。
父親を殺されたお坊ちゃんが、大自然と仲間たちに鍛えられ強くなって復讐に燃える、みたいな、ライオンキングなお話を予想していてごめんなさい。大味な大河ドラマを待ち構えていたら全然違った。見事な出来映えに気持ちが入り込んでしまった。ずーっと砂っぽい感じなので、入り込めない人もいるでしょうけど。密度の高い、大人の鑑賞に耐えられる映画でした。リンチもこれを観て嫉妬したのでは。
ジョシュ・ブローリン、バビエル・バルデムは何をやらせても良い。そういえば、2人はノーカントリーで共演した仲ですね。ティモシー・シャラメも若いのに頑張っている(インターステラーで息子役でした)。オースティン・バトラーの怪演(リンチ版はスティング!)は物語を大いに盛り上げた。
これぞ大作SF映画の醍醐味。敢えて文句を付けると音楽がヴァンゲリスの真似みたいで物足りなかったか。
原作はハヤカワ文庫で20冊以上出ているんですね。今度読んでみようか。
パート3も作るの?
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