「何と言っても映像美が素晴らしい」デューン 砂の惑星 PART2 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
何と言っても映像美が素晴らしい
前作以上にとにかく映像美に圧倒された映画だった。まず、舞台となる惑星アラキスが美しい。砂漠が滑らかな曲線を描き、夕焼けによってオレンジ色に染まり輝く。アラキスの首都アラキーン全体が空撮で映され、その造形美を見せる。建物は全体が濃いグレーで、直線が組み合わさった無機質なデザインが、近未来的でありつつも古代の遺跡のような印象も残す。建物の内部は太陽の光が上手く利用されており、綺麗に差し込むようになっていて、光と影のコントラストが美しかった。
大軍が集結して綺麗に整列する様はそれだけで美しかった。そのため戦闘シーンも圧巻で、アクションのレベルも高く手に汗握る映像が続く。作中で古代ローマのコロッセオを思わせる円形闘技場が出てくる。そこの観客席で、大勢のハルコンネンの兵士達が集まり歓声を上げる姿は、それだけで圧巻だった。
ストーリーは、主人公ポールの成長が見どころ。フレメン内で徐々にその力を認められ、リサーン・アル=ガイブ(救世主)として皆に認められる。前作では普通の青年に見えた彼が、救世主の名に相応しい威厳を身に付けていく。パート2に突入してからストーリーもいよいよ盛り上がりを見せてくる。
こういう壮大なスケールの映画こそ劇場で観るに相応しいと感じられる最高の映画だった。
コメントありがとうございます。
本当に映画観で観るための映画ですね。
おっしゃる通り、SF設定なのに古代ローマ時代のようでしたね。
ポールの成長(シャラメが1より数段逞しいですね)
悲恋と政略結婚も絡めて、戦闘シーンのスペクタルと
見どころ満載でしたね。