劇場公開日 2024年3月15日

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「星がいくつ点こうがPart1を観た人はもれなく映画館へ行くべきPa...」デューン 砂の惑星 PART2 hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0星がいくつ点こうがPart1を観た人はもれなく映画館へ行くべきPa...

2024年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

星がいくつ点こうがPart1を観た人はもれなく映画館へ行くべきPart2。前作の圧倒的な映像と音楽、そして「大人のスターウォーズ」感にやられた私はPart2で完結するのだと勝手に勘違いして観に行きました。

支配者たちを更に支配する者の存在、権力者の子を産み、実権を握ろうとする女性たち、いにしえからの伝説が民の英雄降臨を望ませ、当てこまれた者が英雄足る活躍で民衆の心を掴んでいく。物語はPart1より深みを増し、より複雑となり、反面、実態は明らかになっていき、母子(レディ・ジェシカとポール・アトレイデス)の関係は我々の思う「親子の絆」ではなく、アニミズムと専制政治が生みだした権化(表現悪いが)とその母体の関係でしかなかったのだなと思う。善にも悪にも揺らぐその子を正しき道に導いたのは今は亡き父レト・アトレイデスであり、ガーニーでありダンカンだったのだ。
ポールの砂漠の民の人心掌握は都合イイくらいテンポ良い割に支配者層の混乱とポール、レディ親子の葛藤描写に少しダルさも感じ、(これ、Part2で終わらないな…)と感じ始めた頃から不覚にも睡魔が襲った。なんか現実の世界とも置き換えられる権力と利権闘争の尺が長く、Part1であれだけ恐怖を見せつけられたワームが単なる移動手段に成り下がり、なんか途中からシラケて寝てしまったのでした。

原作読んでいないのと、1984年版映画は観たけど記憶が薄くどうだったっけ?な感じなので、この先ポールがスター・ウォーズのアナキン・スカイウォーカーの如く悪に転がりそうな危うさも感じていますし、砂漠の民の軍勢規模で星間レベルの統治をする組織にどう立ち向かえるのか不安もありますが、Part3を楽しむためには、Part2で寝てしまった部分を理解しておかないといけなさそうなので、もう一回観ておこうと思います。
(追記:で、2回目観ました。寝ていた所がクリアになったのと、ゼンデイヤさん演じるチャニの心の変容の上手さに改めて感心し、少し評価上げました。)

hiroishi