「極上の映像美とアクションの超欲張りエンタメ!」デューン 砂の惑星 PART2 Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
極上の映像美とアクションの超欲張りエンタメ!
先行上映、ドルビーシネマで観賞。
これは良い音響のデカいスクリーンで観ないとダメな映画。
前作の美しい砂漠映像に加え、前作では少なめだったバトルシーンが盛り盛りに追加され、超欲張りエンタメ大作に大変身!
#映像
兎に角砂漠の風景が美しい。これだけで2時間余裕で観賞出来る。
めちゃくちゃ大変なはずなのに、真面目に砂漠でロケをしていることが頭が下がる。
特に中盤、ほぼ無彩色の闘技場シーンの後、切替わりのシーンで砂漠の色彩が際立つように狙っている。
個人的に終盤の戦争シーンよりは、序盤のポールが修行をしてフレメンに受け入れられる過程が丁寧に描かれていたのがよかった。
収穫機を強襲するシーンも、スリルがあって見応えMAX。
スティルガー(ハビエル・バルデム)がいい親分味を出してるよ。
#音響
ポールがサンドワームに初めて乗りこみ砂丘に突っ込むシーンは、自分も揉みくちゃになるような振動と轟音が堪能出来きる!
#演技
今回のMVPはベネ・ゲゼリット3人娘!
レディジェシカ(レベッカ・ファーガソン)、
皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)
そして先代ババ教母!!
ジェシカの美しさ・恐ろしさが前作の10倍増し!
正に宇宙一の毒親!原理主義者だけでなく鑑賞者も支配してしまった。
衣装と佇まい(もしかして全然瞬きしてない!?)、人間より超常の存在に見え恐ろしかった。
代替りの儀式で、ジェシカか毒で悶えるのと、先代教母が笑うのが今作での最恐シーン!
対するイルーラン、ラウサを手玉に取りハルコンネンを操り存在感を発揮。
#ラストの決闘シーン
ポールとラウサの決闘シーン。
PART1より圧倒的に緊張感ある演出。途中までポールが全く勝てる気がせず終始ハラハラしていた。
#惜しいなーと思った点
上記の良かった点に比べれば砂粒みたいな小さいなものなんだけど、幾つか??と思った点を。
・ハルコンネン弱過ぎ問題
時間配分なのか原作準拠なのか、後半のハルコンネン家、弱過ぎないかね??
リンチ版は駆け足ながら、終盤の闘いをガッツリやってたイメージ。
ヴィルヌーヴ版ラウサも男爵も魅力的な悪党になってるので、もっと暴れさせて欲しかった。
フレメンにサンドワームがいるとはいえ、アトレイデスを一晩で消した大軍団+皇帝軍が、あんなにあっけなく倒されていいのか?
最後、モヤモヤ点も書いたが、
サンドワームに乗るシーンだけでも十分に映画館にいく価値がある映画!