「大画面が最高ですが、じゃなくても─」デューン 砂の惑星 PART2 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
大画面が最高ですが、じゃなくても─
IMAX仕様の作品だと決め込んで、デカくて環境が最高のところ以外の観賞は有り得ないと思って、いざ─。
率直に、映像そのものにはそれほど感動はなかった気がします。前回のも十分すごかったし、美しさや迫力を感じる映画は他にも─と思ったりしたのですが、といっても非常に質が高くて、手を抜いたところなど皆無のような気がしました、3時間近くある作品にもかかわらず・・・あまりに全部が凄すぎて比較対照みたいなのがなく高画質に麻痺しきっていたのかも─。
確かに長い作品でしたが、それを全く感じさせず、むしろお代わりしたいほどに、見入りました。大まかな展開とか分かっていて先のストーリーは知っているし、そうだよねと思ったのですが、それでも内容に感銘。映像とか音響よりむしろ内容がよかった気がします。サイファイという意識が遠のくくらいにドラマチックで、これだけの作品だったらどんな形であれ楽しむことができる、まさに歴史的な傑作というべきなのでしょう。
リメイクものというレッテルはこの作品相応しくないのかもしれません。まぁでも個人的にはデビッド・リンチの方も結構好きだし、あれがあったからこそのこの映画のイメージだとつよく感じます。先人とか原作へのリスペクトも強く感じるし、それら前からあるのを見た上でも違った形で十分に楽しめる要素が満載で、色んな人やところの気合いというか情熱が詰まっているような作品です。
DUNEというコンテンツを超えて、あらゆる映画へのリスペクトも感じるし、それらを感じる瞬間がまた感動的だったりするので、何度も見たくなっちゃいますねー
少なくとも、あと1回、凄いものを期待して待ちましょう。