劇場公開日 2022年2月25日

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「あなたは私、私はあなた」ゴヤの名画と優しい泥棒 あささんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あなたは私、私はあなた

2022年2月26日
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泣ける

楽しい

幸せ

ロジャー•ミッシェル監督の遺作。お人好しで他者思いなエスプリが効いた可愛いおじいちゃんケンプトン・パンプトン、それに振り回される妻のドロシー、夫婦の哀しい過去と、愛すべき者を守るための“ある行動”に涙腺が緩む。
センスの良い音楽と60年代のイギリスを体現した映像やカット割りも素敵。
ラスト35分ぐらいからは物語の面白さに拍車がかかる。とくに法廷シーンは観客も傍聴席に座ったような感覚で一体となり、ケンプトンを見守る。小気味良いセリフには思わず吹いちゃう(弁護士が良い味出してた)。
あぁ、なんて痛快な脚本、爽快で小粋な演出なんだ!

1961年、今公開中のウェスト•サイド•ストーリーの旧作が公開された時の話のため、作中でも「ウェスト•サイド•物語」に触れられている。
ゴヤの絵が盗まれた真相が今のイギリスの政策に繋がっている部分も重要なポイント。

ドロシー演じたヘレン•ミレンは今作ではtheおばあさんな役だけど、(ワイルド•スピードジェットブレイクではキレッキレのマダム役で登場)やはり上品な美しさは健在!こんな風に歳を重ねたい。
笑ってほろっと泣ける素晴らしい作品!ロジャー•ミッシェル監督ありがとう。

あさ
NOBUさんのコメント
2022年2月26日

こんにちは👋😃
コメント、有難うございます。劇場でレビューを記載しているので、キチンと書けていない箇所もありますが、ご容赦ください。学生時代に叩き込まれた言葉をレビューに、追記しましたよ。

NOBU