劇場公開日 2022年2月25日

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「シャンテ公開にうってつけな一作」ゴヤの名画と優しい泥棒 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0シャンテ公開にうってつけな一作

2022年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

名画を盗んだ泥棒が老齢の男性だったという実話を描いたコメディだが、ストーリーにハチャメチャ要素はなく、至って川の流れのようにほんわかほのぼのと進むのは予想の範疇で、盗んだのは実は…という意外な展開もそんなに驚く事なく。
だからといってつまらなかったわけではなく、主人公ケンプトンの口八丁ぶりにしてやられ、そんな夫に呆れる妻ドロシーも最終的には内助の功を見せ、その息子ジャッキーがこれまたイイ子すぎるわと、多幸感あふれる人物だらけ。要は極端な悪人が出てこないので、安心して観られる。もっともそこがヌルく感じる人もいそう。
旗艦劇場がTOHOシネマズシャンテになっているのも納得で、年配の観客層が多いシャンテで公開するために作られたような一本。ま、観たのは新宿だったけど。
こうしたジャンルの作品を観たくなるのは、やはり自分も歳を重ねたからだろうか。

regency