「リミッターを段階的に外してくれたでしょ?」地球外少年少女 後編「はじまりの物語」 やまちょう07さんの映画レビュー(感想・評価)
リミッターを段階的に外してくれたでしょ?
結論から先に言います。圧巻かつ傑作です。
表題のみネタバレします。観客の理解度リミッターを監督が段階的に外してくれた、という意味です。
以下、前編3話分鑑賞した後の正直な感想です。
「難解で緻密、かつ壮大な設定を提示した後、後半3話くらいで広げた大風呂敷は畳めるのですか?そして私を含めた観客はついていけるのですか?」
杞憂でした、そして大変失礼しました。すべて監督の思惑通り観客はただしく理解を促され誘導されたように感じます。
いやはや、怒涛の急展開、意外性も含めて終始心拍数毎分100越え(あくまで体感イメージです。)しましたが、すべての伏線を余裕で回収し、軸のぶれない輝かしい未来予測を提案する本当に気持ちの良いエンディングでした。
難解なキーワードやイメージ、SF設定はあくまでストーリーと演出の範囲内で、しかもエンタメ要素も過剰なくらいぶっこみながら分かり易く映像解説されてましたね。
難解なキーワードは分かるまで何度も何度も場面を変えながら繰り返し映像で説明してくれる演出なので、凄く感覚的につかみやすかったです。だから、観念的で壮大なエンディングでポカンにならなかったのか、と納得しました。
世界に誇れる作品ですよ。ちょっとレベチ。分からん奴はリミッターレベル確認したほうがよい(笑)。
コメントする