やがて海へと届くのレビュー・感想・評価
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W主演女優の存在感
10年経って、やっと震災の海を映画にできた、というところか。
ともすれば強烈なトラウマを喚起してしまう津波の描写に、『進撃の巨人』アニメの初期シリーズを作っていたWit studioのアニメーションを使って、柔らかく幻想的なものに仕上げていたことがよかった。
岸井さんのリアリティ溢れる存在感。
親友以上、恋人未満の、恋心を抱いた同性パートナー(すみれ)をなくした喪失感の演技は凄まじかった。
特に明確に亡くなったとわかるわけではなく、どうやらその時に気仙沼を一人旅中で、行方不明になったため「生死不明」状態での、心をどう扱っていいかわからないもどかしさ。というあたりが素晴らしかった。
浜辺さんは、『咲 Saki』はよかったのに、その後『約束のネバーランド』『屍人荘の殺人』と原作つき実写映画の「ヅラ感強いアレ系」への出演が多かった印象ながら……
こちらもよかった。
本当はずっと岸井さん演じる真奈を好きな気持ちを押し殺している、というあたりの繊細な演技には引き付けられました。
タイトルなし
浜辺美波をマイナー風の作品に出すことにどんな狙いがあるのか見たくて劇場へ。浜辺美波は作品内でもネタにされるほど美しく、岸井ゆきのも浜辺美波も演技に過不足はございません。でもストーリー至上主義のマタゾウは星2個しかあげられません。
猫のポーチを拾われたときなぜ私のですと言えなかったのか。真奈のどこに惹かれたのか。なぜビデオカメラを旅行に持って行かなかったのか。なんで引っ越しを決めたのか。あのとき何を言い淀んだのか。鈍感なマタゾウにはすみれにまつわる謎解き要素を謎のままにしておく理由が全然わからない。(全部LGBTで説明する気なのか?)
最初と最後のアニメはすみれが海に取り込まれ、海岸に立つ真奈をみて成仏したという意味?ドキュメンタリー風の場面も蛍の出方もよく理解できない。
日常的な描写力は良く、積み重ねで現れるものもあるが、筋が理解できずマタゾウ的には高評価がつけられなかった。
やがて海へと届く
映画を観た。という気持ちになった
キミスイにも通じる、残されたものの思い
本作の原作の帯に「君の膵臓を食べたい」の原作者の住野よるさんがコメントを書かれています
「キミスイ」では家族でも恋人でもない桜良の死を受け止めきれない「僕」が彼女の自宅で涙を流す場面がありました 本作も友人であるすみれの死を、恋人や母親以上に受け止めきれない主人公の涙がありました 短命で亡くなった桜良もすみれも演じたのが浜辺美波さんであり、彼女の生前の笑顔が、「僕」と「真奈」に深い思いを「共病文庫」「ビデオカメラ」を通して残していく
まったく異なる2つの小説ではあるけれど、大切な人の死がもたらすものの大きさを思います
後半バス停ですみれを見送るあの場面が、最期の別れとなるのでしょうが、その最期を予感させるやりとりがあったことを思うと、もう一度観たくなります 中川監督が描いてきた作品の朝倉あきさん、松本穂香さん、衛藤美彩さんとは違う、残されたからこその強さのようなものを岸井ゆきのさんは演じられていたように思いました 浜辺美波さんは今や東宝の大スターではありますが、こういった使われ方をすることは、今後の女優業を重ねていく中でいい経験をされたと思います
(4月7日 TOHOシネマズなんば にて鑑賞)
CMでのハードルが上がった分残念
日本映画の悪いところが出てるかな
役者さんは頑張っていたと思いますが、
間間で入るBGMの微妙さや、何を伝えたいのか分からない話の構成(感動?震災で失ったことの辛さを乗り越える前向きな方向?)、更には終始薄暗い映像と雰囲気で陰鬱とした気分で途中からダレました。
原作未読ですが原作ファンだけが楽しめる映画なのかな?
伝わらなければ意味がない
テーマは実は、ドライブ・マイ・カーと同じなんだよね
それをずーっと悲しんでばかりいる主人公に、正直疲れちゃった。
親友と過ごした何が楽しかったの?
何を描きたかったの?
喪失しました→悲しい
震災の当事者も出てます
それで感動しろってことなのかな?
アニメとインタビューが目立って、肝心の友情はどーでも良かった。
だって友情、描けてないんだもん。
キスしたら仲良くなれるってこと?
助けたら、仲良くなれるってこと?
むしろ制作した側の痛さが目立った作品。
1200円、海に投げ捨てた気分。
浜辺美波透けすぎ、透明にみえたよ
2022年劇場鑑賞23本目 凡作 48点
透明感抜群の浜辺美波が本当に透明に見えてくる作品。
今作の結論を先に申し上げると、全体としては微妙。
けどしっとりとしたタッチでセリフやカットに空気を感じ、とても心地が良かった。
愛がなんだの岸井ゆきのの演技光ってましたね。杉野くん旬だけど彼でなくても良かったかなあ、、美波ちゃんはまあハマり役でした。
ビジュアル的にもそうですが、役自身も今までに無い少しだけ大人の美波ちゃん良かったです。
特に二つのシーンが印象に残っていて、一つは部屋で岸井ゆきのが浜辺美波のことを思い馳せているシーンで、ゼロ距離にいる浜辺美波の透け感というかほんとはいない彼女がそこに見えているかのようなシーンお互いの目の演技。
浜辺美波のアンニュイなふわふわした目つきと岸井ゆきのの撮影では目の前にいるのにほんとにそこに美波ちゃんがいないようなとーくをぼんやり見てるうつろな目線。絶妙でした。
もう一つは有給を使って海に訪れた先で同じように残された人々がビデオに想いを残しているシーン、心にきました。
所々不可解だったり、脚本の力量不足なところも感じましたが、随所にひかる演技力と空気で持ってきた作品でした。
終盤のまとまりの無さが残念
アイデアや思い付きだけを投げ掛けておいて、後はそちらで解釈してくださいという不親切さに取り残される
親友を亡くした女性が、深い喪失感から立ち直って行くという映画なのだろうが、結局、何が言いたいのか分からなかった。
ごく個人的な、小さな話なのかと思いきや、途中から震災という大きな話になる展開には、何よりも違和感を覚える。それまで、私小説的に、主人公の心の機微を丁寧に描いていただけに、せっかくのその流れが、ここで転調してしまうのはもったいない。
最初と最後のアニメーションも、視点(焦点?)を変えた同じシーンの繰り返しも、ドキュメンタリー調のインタビューのシーンも、何をやりたいのか、何を訴えたいのかが伝わってこない。猫のポシェットや、ビデオカメラや、青いワンピースやらの小道具も、効果を発揮していないし、伏線にすらなっていない。
二人の女優が、とても良い雰囲気を出しているだけに、この語り口は、とても残念だ。
それぞれの
受け止め方って勿論違いますからね。特に自分以外の人への感じ方は違います。主人公の二人でさえも、仲は良さそうですが、ビデオまで見返すとやはり考え方が違う様な気がしました。
一回では理解しがたいのか
浜辺美波さん、岸井ゆきのさん二人の関係性がどうなのか?
本格派女優の演技を楽しもうと観ました。二人の演技は流石に抜群でした。ストーリーも3.11の津波に絡め
考えさせられるものに仕上がってました。
最初のアニメや浜辺さんのポーチを岸井さんが拾ったとこなど伏線が散りばめられており回収しきれなかったので、一回では理解しがたいという評価に。
「岸井ゆきのの表情、光石研の渋さ」
sea you
原作は未読です。キャストはかなり豪華ですが公開規模は小さめという不思議。内容を見てかなり納得しました。最近よく出会う「考えるな、感じろ」系の映画でした。どうも自分はこういう作品と相性が悪いみたいです。
真奈とすみれという親友同士の百合的な話かと思っていましたが、その様な要素は殆どなく、居場所を探していた2人が居心地の良い空間で過ごすスローな物語と思いきや、すみれがいなくなった後の話を軸に描かれていきます。まぁ遺品整理を親友たちがするのには違和感がありましたが。
3.11を絡めて物語を進めてくるとは思いませんでした。不快になる様な作りではないのですが、半分近い尺を使って新しい物語を展開していくのは胃に重たいものがきました。津波が関わるのは仕方ないとして、そこをアニメで表現したり、役者の顔をアップにして撮ったりとどこか大事な部分から逃げている様に思えてしまい乗れませんでした。
眠気と格闘する場面が多かったです。原作読み込んできます。
鑑賞日 4/4
鑑賞時間 11:50〜14:10
座席 G-4
テーマが不明
わたしの感受性や理解力に問題があるのかもしれないが、率直な感想は喪失感と消化不良。きっとこの監督のファン方には受けるのかな?という印象。場面の描写も重複していて進展が無く、ことごとく期待を裏切られた。後半の震災のインタビュー要ります?そもそも震災に絡めたところと話の展開に無理がある気がする。女優二人と関連した俳優さんの演技は良かった。
作り手の思いは観客に届いたか
大切な人を亡くした気持ちは誰にも共有できないのだろうか‼️❓
浜辺美波と岸井ゆきの
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