「知ることが出来て良かったけれど切ない」世界で一番美しい少年 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
知ることが出来て良かったけれど切ない
この方のこと、全く知らなかったので映画館のスケジュールにあるあらすじなどを読んで見てみようと思いました。
とにかく切ない人生の一言ですが、でもせめて時折訪ねてくれる娘さんと、こうして改めて自分の人生を題材に映画を1本作り、このサイトのインタビューを読むとまだ何かしら活動をしていく気力はあるとのこと。息子を亡くした頃、自分がまだまだ精神的に子どもだったことを、しっかり内省し、客観的にあの頃の自分を評価出来るようになっていたことは救われましたが、
孫の美貌を結果的に利用していた祖母だけでなく、
最初に映画に抜擢した監督さんのとりまきの人達?監督さんも??少年の彼を傷つけただけでなく、
今初めて見ると当時の日本の大人達も日本語歌わせてレコードの売り上げだすとか。。。うーん、ピアノが得意で音楽をやりたかったビョルンにとって、多少なりとも音楽系の仕事として少しでも楽しんでもらえてたら良いですが、そもそものきっかけが祖母にオーディションに出されただけが発端だし、とにかく日本って国に行っておいで、稼いでおいで!と言われて来た上での仕事だから。。仕方なくのほうが大きいのかな。。なんだか、当時のことは何も知りませんでしたが、あんなに日本人が熱狂してあなたを振り回して、日本人の一人として申し訳ない気持ちになりました。。
今現在、ひげと長髪で当時を全く思い出すことの出来ない風貌にしているのは、意図的のようにも思えました。
ビョルンさんのお父さん、分かってほしかった。。出自が不明、そしてお母さんも若いときに失踪し亡くなるとか、息子も赤ちゃん時代に亡くなるとか辛すぎる。
せめてこれからは何か少しでもやりたい仕事で充実した残りの人生を過ごしてほしいと思いました。