劇場公開日 2023年2月17日

「音楽の力。映画の力。涙が溢れて止まりませんでした。」BLUE GIANT TSさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽の力。映画の力。涙が溢れて止まりませんでした。

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

幸せ

観たかったけど見逃したシリーズ。直感的に、これは絶対映画館で観ようと思っていたのに、行く1日前に終映になっていた作品(2024年3月10日Netflixで鑑賞)。

タイトルのとおりです。動画配信でも文句なし5点です。映画館で観たらどんなことになっていたのか・・・これは本当に映画館で観たかった。再上映するなら必ず観に行きます。

原作は未読です。漫画なのに音が聞こえるという凄い作品らしいのですが、今まで知りませんでした。ジャズは40歳前に知人に教えてもらって少し聞き始めた程度でまだ素人です。音楽は好きですが、ジャズは素人です。

しかし、この作品の音と映像は、心に響きます。ジャズを知らなくても、きっと心に響くはずです。主人公、宮本大の言葉のとおり。So Blueの平氏の言うとおり。どんなにテクニックが凄くても、演奏者のプレイに心が入っていなければ、ライブで観客を魅了することなどできない。音楽ではありませんが、私も300人くらいの観客の前にして舞台に立ったことがあります(本業ではありません)。大勢の観客の心を掴むということは大変なことです。「間違ってもいい。堂々とやれ。そこに気持ちが入っていれば伝わる。」ということを舞台に立つ前に心構えとして教わりました。
宮本と沢辺の演奏は圧巻ですが、玉田の演奏も素晴らしかった。堂々としていて、気持ちが入っていました。

ライブシーンの音と映像の構成も巧みです。モーションキャプチャーを駆使したと思われる滑らかな動きと対比的な3人の漫画的な顔アップはアニメならではの表現。
そして、音と映像が溶けて一つになっていくシーン。恐らく、原作漫画にこのような表現があると想像しますが、この表現手法は秀逸としか言いようがない。目の前に見える空間に音が混じって一体となっていくような、ライブ会場の空気感を画だけで表現しています。

音に合わせて心躍る人、涙する人、ただただ圧倒される人。
最後のSo Blueでのライブシーンはただ観ているだけで、聴いているだけで、涙が溢れて止まらなくなりました。3人の熱い想いが、大勢の観客、そしてこの映画の観客に伝わったと思います。

素晴らしい作品です。これからも、何度も観ると思います。

TS
やまちょうさんのコメント
2024年3月10日

共感いただきまして、ありがとうございました。私も映画館での再上映を待ち望んでおります。
公開時に公式HPで音響基準をクリアしている推奨の映画館のリストが掲載されてました。その中に近くのマイ映画館が選ばれていて嬉しかったです(笑)

やまちょう