「“熱い“胸と身体が“熱く“なる」BLUE GIANT 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
“熱い“胸と身体が“熱く“なる
仙台の高校を卒業して上京する宮本大は、独学で河原でテナーサックスを
3年間毎日ひたすら吹いていた。
それだけの練習で
《俺は世界一のジャズプレイヤーになる》と確信している。
もう自信過剰の世間知らず・・・
そんな宮本大のセクサスストーリー、
彼は一直線に闘い、夢に向かって駆け上がっていくのです。
全曲が好き・・・馴染みやすく染みてくる。
JAZZって日常で殆ど聴かない。
ジャス・ヴァイオリンの寺井尚子が好き、
ジャズピアノの小曽根真も好き、
2人のコンサートは何回か行ったことがある・・・
その程度の知識です。
この映画がこれだけ愛されてヒットしたのはやはり曲が良いのと、
それと宮本大の「俺は世界一のジャズプレイヤーになる」という、
熱さと素朴なまでに自分を信じるその勇気に心打たれるから、
しかし石塚真一のジャズ漫画「BLUEDGIANT」
って、一体なにそれ!!
音楽を絵で表現する。
音が出ない紙に漫画を書いてJAZZですって!!
これはもう私の想像を大きく超えている。
あー、成る程!!
“音が聞こえてくるJAZZ漫画“として有名だった!!
音がしない絵から音が聞こえる技(わざ)があるのね!!
でも皆さん熱狂してる理由、
それはジャパニーズジャズにある。
と、思います。
それはこの映画で作曲を担当した上原ひろみさん。
この漫画が大好きで「BLUE GIANT」から
イメージが溢れ出たそうです。
この映画のJAZZは思うに日本人の心に響く、
この楽曲はハイカラだけどその底には、演歌があり、民謡があり、
尺八がルーツにある。
ジャパニーズ・ポップスが流れている。
日本人のソウルでルーツだ。
じゃなきゃ、受けませんよ、我々みんなに!!
宮本大のテナーサックスが凄い。
演奏してるのは札幌出身でバークリー音楽院で学んだ馬場智章。
玉田のドラムスを演奏してるのは石若駿で
雪祈(ゆきのり)のピアノは当然だが作曲者の上原ひろみ。
馬場智章とドラムスの石若駿は小学校からのジャズスクールの仲間。
兎も角凄いのは馬場のテナーサックス。
彼の演奏は世界最高レベル、
それプラス世界的JAZZピアニストの上原ひろみのピアノと作曲。
超が付く最高プレイヤーの演奏だ。
上原ひろみについては10代の頃から
ニューヨークで一流のJAZZ prayerと
世界的に活躍してるのはニュースでいつも見ていた。
10代だった上原も44歳なのね。
あんなにアドリブが湧いてきて自由自在にピアノを操れたら
死んでもいい・・・と、思った。
今で言う角田隼人みたいな天才だね。
ともかく感動をありがとう。
音のしない漫画が映画になった。
この奇跡を「BLUE GIANT」のファンは
狂喜していることだろう。
琥珀糖さん、コメントありがとうございます。
俺は原作を読まずに映画に臨んでしまいましたが、逆に流れてくる音楽のおかげで漫画も楽しめそうです。
スーパー銭湯で漫画を1巻読みましたが、上原ひろみのピアノが頭にこびりついてしまって・・・
そして思い出したのが『スウィングガールズ』♪
高校生の頃に聴いた音楽がやっぱり人生に影響を与えるものなんだなぁ~
コメントありがとうございます。
原作者のお話が聴けるのはいいですね!
立ち読みで1巻だけ読みましたが、音がなくても想像させる描き方は、さすがだと思いました。
私はジャズはあまり聴かないですが、上原ひろみの演奏は唸りますね。
でも今はテイラー・スウィフトに凝ってます(今頃?)。
失礼します
早速のレスポンス、本当に心から嬉しく感じました たかだか一コメントに対して真摯にお付合い頂き、大変感激しております
貴殿の仰る通り、多分続編が進行していると私も予想しております ジャズが日本にポピュラーなジャンルとして確立していく下地として、アニメ化は大変有効なのだということを実証されたものと感じます
私は、"夜電波"からの浅瀬チャプチャプですが、でもジャズは素敵ですよね^^
共感ポイントありがとうございました
TBSラジオ 荻上チキ・ Session 10月19日(木)の20時台で、原作者のインタビューを放送しておりましたので、ご報告申し上げます
ラジコタイムフリー、又はHPで音声が聴けるので、宜しければどうぞ