「スクリーンでのジャズ鑑賞は新鮮」BLUE GIANT bluewaveskyさんの映画レビュー(感想・評価)
スクリーンでのジャズ鑑賞は新鮮
サックスがメインの人気アニメで、あの上原ひろみが音楽を担当と聞いて鑑賞を楽しみにしていた。ジャズなのでトリオの3人がメイン。主役の宮本大は分かりやすい明るいキャラクター。ジャズ歴はわずか3年だがジャズに惚れ込み、毎日河原でサックスを拭きまくる。単身で上京し、ライブハウスを回るうちにピアニスト沢辺と巡り合い、同居のドラム初心者の玉田と共に“JASS”を結成。まんまブルーノートの“So Blue”に10代のうちに立つことを目標として全力でしのぎを削る。沢辺のピアノは実際は上原ひろみが弾いているので佳境に進むにつれ、HIROMI独自の超絶技巧で奏でられた馴染みのフレーズが心地よく転がりこみ、聴く側もスイングが止まらない。それに負けない馬場智章さんのテナーサックスが素晴らしく映像と共に飛び込んでくる。初心者のハズの玉田のドラムは石若駿さんが叩いているから終盤にかけて上手くなりすぎるのはご愛嬌だ。特にSo Blueでの映像は写実的で美しく、ジャズのようにウィットに富んだストーリーを盛り上げる。スクリーンでジャズが観れるとはと新鮮な気持ちで映画館を後にした。
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