「熱い。」BLUE GIANT キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
熱い。
原作未読。
ジャズについてはほぼ知識のない私の感想です。
率直に言って、私のこの「★4.5」は評価が高過ぎるかも知れない。
前半は正直ぼんやりした感じだったし、ストーリーはシンプル過ぎるほどシンプル。
演奏シーンのCGアニメのクオリティは令和の現在においてはかなり低いと言わざるを得ない。
ラストの演出も、もし客として私があの場にいたら「ヤラせ」に見えたかも。
それでも、各メンバーの特徴や立ち位置が分かってきてからのラストに向けた盛り上がりや、激熱のステージシーンは最高(それぞれのソロには鳥肌)だし、エンドロールの後の1分程度のシーンで、あんなにグッと来たのも初めてかも。
当然ジャズなので、歌詞があるワケでも、明確な(Aメロ・Bメロ・サビみたいな)メロディラインがあるわけでもない。作中、そのステージシーンがあんなに長く設けてあってもなお、私の様なジャズ素人にも「もっと聞きたい・見たい」と思わせたのは凄い。
この2時間を通して、ずっと以前から彼らを見守っていたファンの気持ちにちゃんとなれる傑作だった。
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