「ちょっとお話は凝りすぎた感があるかなぁ」デリシュ! バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとお話は凝りすぎた感があるかなぁ
全体的にすごく中途半端な印象を受けてしまいました。
レストランの起源を描くってことで、かなりアガる展開を期待してたんだけど、残念ながら熱くなれなかったんですよね。
観賞後ググってみたらレストランの起源は「1789年のフランス革命後に、お城のお抱え料理人たちがパリの街に散り、飲食店を開業します。これが「レストラン」の始まりです」と描かれてました。(まぁ諸説あるのでしょうが)ですから、本作の背景はフィットしているのでしょうが、貴族社会と平民の対抗をそこにかさねえしまうことが、ドラマティックの度合いが低くなってしまった気がします。
確かに当時のシェフは料理をコピーすることが大命題で創作料理はもってのほかだったみたいなので、物語の発端はありそうなお話なんですよね。けど、主人公シェフがラストに向けての一念発起の理由が「それかい!」な点がどうにも薄っぺらいし、やっぱもっともっと料理自体や料理人の心意気、職人の想いにフォーカスを強めにして欲しかったんですよねぇ。なんか、結果オーライでフランス革命迎えたような見え方しちゃって・・・。民衆の熱さも感じられない。
色々と調味料使いすぎて味がぼやけてしまったみたいな感じでがっかりだったなー。お話の重点ポイントがどこにもないように見えちゃって、当たり障りないビジネスホテルの朝食バイキングみたいな目玉がない話。
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