ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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良かった点と足りなかった点(話の内容のネタバレは無)
小説も読まず、予告も見ず、無知な状態で見に行きました。
<良かった点>
時代劇や戦時中のストーリーにありがちな状況把握のための
退屈な時間が非常に短く、開始早々見入ることができました。
声を出して笑うようなシーンはありませんが、所々クスッとなったり、でもやはり考えさせられる話ではあり、なかなか見応えがありました。
舞台や時代、世の中の状況は決して今に近いものではありませんが、しっかりと感情移入することが出来ました。
一緒に行った友人も、周りに座っていた学生や夫婦も
みんなすすり泣きをしているような映画館の雰囲気です。
あまり仲良くない友人や、お互い泣いてしまうと気まづくなるような相手とはあまり行かない方がいいかもしれません。
と、アドバイスしたくなるほど、切なく、苦しく、感動する、涙にあふれた作品でした。
<足りなかった点>
限界はあるとしても、ちょっとした小道具やセットに現代感が残ってしまっていました。
綺麗すぎるベット、プラスチック製の洗濯カゴ、壁に取り付けられたフックなど、この時代にこんなに高性能なものはあったのかな、、、?と映画中に気になってしまうようなものがいくつかありました。
シベリアに抑留された旧日本兵の希望や絶望という主題に真摯に向き合った一作
日本敗戦後、シベリアに抑留された旧日本兵の一人、山本幡男氏の逸話は、辺見じゅんの著作『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(1989)をはじめとした文芸作品などで既に広く知られていたようですが、恥ずかしながら本作を鑑賞するまでは全く知りませんでした。冒頭に「事実に基づいた映画化」と示されていたため、シベリア抑留を経験した旧日本兵のいくつかの出来事を、一人の人物の体験としてまとめた架空の物語なのかと思ったほどです。
ところが、もちろん映画化にあたっていくつかの事実を省略したり脚色したりしてはいるものの、概ね事実に沿った内容だと後から知って、驚きました。それだけこの逸話には、物語的とも言えるような要素がいくつも詰まっています。
上映時間の長い文芸大作は、時に導入部が長くなり、集中力が途切れがちになりますが、瀬々敬久監督の緩急の付けた演出は見事で、満州に住んでいた山本一家はたちまち戦火に巻き込まれ、分断されてしまいます。むしろなんで主人公・山本(二宮和也)がこれだけ飄々としていて、周りの人々が慕うのか、ちょっと理解が追いつかないほどのスピード感です。中盤までの山本の描写は、過酷な抑圧的状況の中でも尊厳と抵抗心を失わない、という点でポール・ニューマン主演の『暴力脱獄』(1967)を連想させますが、ニューマンの超然とした振る舞いの背後には神に対する絶望が見え隠れしていたこととは対照的に、山本は家族に再会するという執念が根底にあります。その超人的な意思が非常に巧みな演出によって伝わってくるだけに、後半の二宮の鬼気迫る演技は本当に圧倒されます。
シベリアにおける収容所生活で、旧日本兵がどのように分断されていったのかを描いた場面は、辛いながらも収容所生活の複雑な一面を浮かび上がらせる重要な要素となっていました。終盤にさしかかってこうしたドライな視点はやや薄められたけど、とても強い印象を残しました。
敗戦直前から戦後しばらくの時期を描いてきた本作は、幕を閉じる直前に大きく場面転換するのですが、この転換は本作の出来事を現代に橋渡しする非常に重要な場面と感じました。これは原作も読まなければ…、と思われてくれる一作でした。
嗚咽が止まりません。
開始10分で泣いてました
空襲のシーンがちょっとチープで(空襲知らんくせにすいません)別れ方に違和感があったり、そこからどうやって山本さんが連行されるに至ったのかなーという気持ちはありましたが、過酷な環境に耐えて家族や仲間を想う人たちにずっと泣いてました。安否がわからないというのが辛い…。
帰国してからの話でもう涙出過ぎで息するのが苦しかったです。クロもほんとにいてたというのも驚きでした。
涙もろい人は、絶対おすすめ
原作通りのタイトルにしなかったのは、good job‼️
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
これも今更ながらのレビューでございます。
読書って経験。ネバー エンディング ストーリー。私はシベリアに抑留された経験はないんです。当たり前ですが。しかし胡桃沢耕史の「黒パン俘虜記」を読んでいました。
捕虜にも厳然たるヒエラルキーが存在する、と言うお話しです。本作でも、その辺りは触れられていますね。
しかしね、広島に新型爆弾が投下され硫黄島が陥落して・・・もう日本は負け確定ですよ。そこにソ連が攻撃ってね・・・水に落ちた子犬を上から棒で叩くようですよね。日ソ中立条約もあったんですよ。一応。
いやあ政治的な事は言いたくないんですが・・・
裁判所とかソ連の施設では壁に写真が貼って有ります。誰だ?
岡田真澄だ!
似てるけど違うわ‼️スターリンだよ‼️
そしてですよ。今現在の状況。ウクライナを侵略してます。おい!最高指導者よ、いい加減にしやがれ!早くく撤退しやがれ!
♩ ねえ プーチン あっちいって
また削除されるぞ‼️
失礼しました。とにもかくにもウクライナに早く平和がくればいいですね。余談ですがウクライナ人のミラ・ジョボビッチの娘のエヴァちゃん。凄いんですよ。日本語がベラベラ。ギターの弾き語りで「恋のバカンス」
本当に余談だな‼️
ただね・・・この後に及んでロシアの肩を持つ政治家がいます。悲しいですね。名前は出しませんけど。あとねIOCがパリオリンピックで条件付きでロシアとベラルーシの参加を許可しました。近隣諸国は大反対。まあそりゃそうだ。IOCの肩を持ったのはたったの3カ国です。フランス、ギリシャ、そして日本。
うーむ・・・なんも言えねえ‼️
はい。枕終わり。
さてと・・・主人公は山本幡男(二宮和也)満州在住。奥さんはもじみ(北川景子)
終戦後、ソ連の捕虜になります。妻には帰ると約束した!必ず帰る!
そうは問屋が卸しません。抑留に次ぐ抑留。ロシア語が出来るので通訳もやっています。
いつ帰国出来るのか?捕虜ですから労働条件は過酷。冬場はマイナス40℃
いや労働じゃねえ!虐待だ!
さてと・・・語り部は松田健三、
演じるのは松坂桃李。
いやあ・・・よく見る。凄く見る。
バイオリニスト、チェリスト、ピアニスト。悪徳刑事、新聞記者、アイドルオタク、ロリコン、etc…
働きすぎ‼️
きっとこの方はキャラ立ちが弱い。いい意味で。だからオファーが途切れない。野菜で言ったらジャガイモ。
周りに合わせつつ、微妙に主張する。そんな感じかな。
典型的なイケメンじゃないのも良い。いや冷静に見るとイケメンなんですがね。
クリエイターからすると便利極まりない。困ったら松坂桃李。いやね、一声掛けたいね。
いょっ!松坂屋!
デパートか‼️
あとね元ネタのタイトルを使わなかったのも良し!
めっちゃネタバレでしょ。
終盤ですが泣きました。我慢出来んかった。周りも泣いていました。
あとね、わんちゃんのクロちゃんね!
私にとっては生き物はボーナストラック。可愛いんですよ。クロちゃん。わわわーわー
そっちじゃねえわ‼️
ふざけてごめんなさい。
お付き合い頂きありがとうございました。
現代の日本で生きていられることに感謝です!
現代の日本について、日々のメディアのニュースなどでは暗い話題も少なくないですが、この映画で出てきた、シベリア抑留を余儀なくされた人たちのことを思うと、現代の日本で生きていられることは、自分の意志と努力次第でなんにでもなれるし、何でもできるので本当にありがたいなと感じました!
日本人が歴史的にも大事にしてきた、道義・真心・約束を死んでも守る、というような価値観は僕も引き継いで、かっこよく生きていきます!
良かった
今生きているのに感謝のメッセージがある。
見応えは、主人公の山本が旧ソ連軍に捕まり収容所で隔離されてしまうが、苦しんでる仲間を助けたり仲間を庇う勇気さは、観ているだけで勇敢さや誠実さ優しさなどがとても心から尊敬しました。
中盤では、ダモイと帰国出来ると大喜びの場面がありましたが、帰れたのは少しだけで山本やその他の日本兵は、帰れずに別の収容所に送られたのは、ショックを隠しきれなかったです。
それから山本は、過酷な日々でも仲間達と励まし合ったり、自分の保身のために売った上司の心を許して野球をみんなの枠に入れて参加させたり生きる希望を失わない努力を観て共感しました。
終盤には、山本は病で倒れ帰国が叶わない状況でも諦めずに遺書を書いて家族に届けるために奮闘したけど、病には、勝てずに亡くなってしまったのは、とても無念だったと思います。山本の代わりに遺書を届けるために4人で捜査を掻い潜るために頭の中で遺書のメッセージを覚えるシーンは、グッと来ました。
日ソ国交回復で日本に帰る場面の時にみんなを励ました犬クロがみんなと日本に帰るために冷たい水も掻い潜るその執念は、とても感動しました。
最後の遺書のメッセージが届いた場面で山本と妻のお別れのシーンでは、現実は、決して100%ハッピーエンドになることは無いけれど違う形での終わらせ方を実現出来た時は、現実味を実感しました。
ラストにこれで締めくくろうと思います。今生きているのも過去の人達が頑張って日本を復興させたからこそ実現出来たことに感謝しています。
歴史を学ぶきっかけとしては○
原作は読んではいないが、シベリア抑留については山崎豊子氏の不毛地帯を読んでいたり、満州の地に自分の足で訪ねたことがある。
物語冒頭はあっさりしていたが尺の問題もあるし、あれくらいシンプルで良かったと思います。
それから話が少し中弛みするような進行の仕方は映画そのものとしてはやや不満。リアリティも薄いため、シベリア抑留について幾分かでも勉強したことがある人からしたら場合によっては安っぽく見えてし待ったかも知れない。
ただ、ストーリー自体は王道なので、泣ける方はすごく泣ける作品だったと思いました。
なので観る時の入り方で評価は割れるのだと感じました。
やはり画的には実際今まで触れて学んだ歴史の方が気分が悪くなるほどの描写が多かったが、ライトな描かれ方をしている分間口が広がるという点では評価できる。
今現在もロシアは戦争を続けているし、これを観て歴史や戦争について考えるきっかけにはなると思いました。
事実この映画の主人公である山本幡男氏という人物がいたと言うことを改めて知れて、自分自身も原作を読もうという動機につながりました。
毎年繰り返しみたくなりました。
若者に見てほしい
ファミリー映画の家族愛がつまった良い映画です。 戦争ものとしては、...
ファミリー映画の家族愛がつまった良い映画です。
戦争ものとしては、どうだろうか、ちょっとファンタジーというか甘いと感じてしまい、泣けませんでした。でも人間の愛のつまった優しい良い映画です、構成やカメラなども概ね良いかと思います。
私の祖母の兄がシベリアに抑留されて帰りませんでした。ところが死亡者名簿には載っておらず、ずっと祖母の兄弟達と、祖母の兄の奥さんは不思議に思っていたそうです。
後に現地で一緒だった人の話で分かったのですが、収容所で同じ日本人からいじめられ、食事を盗られていたそうです、立ち向かうにしても体格や力の差もあり難しかったようで、最後は弱って亡くなったそうです(死因としては栄養失調とか病気なんでしょうけど)。最後に泥水をすくって飲ませてあげた、と生きて帰った人が話してくれたそうです。きれいな水も無い環境だったのでしょうね。
死亡者名簿に載らなかった理由は、日本の恥(戦争が原因ではなく同じ国民の間で起こった事件が原因)なので、関わった人が死亡者名簿に載せないと決めたのではないか、とのことでした。
20年以上前に奥さんと娘さん会う機会があったのですが、どちらも優しい雰囲気の人でした。旦那さんが亡くなった後は、奥さんの実家の東京へ戻ったそうです。
祖母の兄は人格者で優しい人だったそうで、戦地から戻ったら町長になることが町で決まっていたそうですが、戻ることはありませんでした。
祖母が生きていたときに、「戦争のおかげで何でも食べれるようになった」とよく言われました、「好き嫌いは良くない」との意味だと思います。小学生だった私は今は戦時中じゃないから嫌いなものは食べなくても良いのに、と心の中でよく思いました。
この映画を見て、(好き嫌いをしてもいい)食べれる状況というのは本当にありがたいことなんだな、と改めて思いました。平和な生活のありがたみを改めて感じました。
戦争は本当に嫌ですね。国家の命令で戦争に参加して戦犯にされても困ります。
亡くなった祖父は戦地で人を殺したことをとても後悔していて、自分への戒めのために当時の勲章や賞状(より数をこなした人が賞状などをもらえます)を飾っていました。私に「おじいちゃんも被害者なんだ」と言ったことがあり、それも忘れられません。
国家の命令って何でしょう。
その時代の集団心理なんでしょうか。
選挙はよく考えて投票しないとな~、とか、いろいろ考えてしまいました。
シベリア抑留にしては地獄が足りないと思った
とても泣きました
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