ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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好みじゃなかったので低めに評価してます
映画の冒頭に出ていたのは、多分モデルになった実話があるってことなのだと思うけれど、戦時中の記録みたいな実話系のお話自体は、嫌いではありません。
例えば戦艦長門が建造されてからビキニ環礁の水爆実験の標的艦として沈むまで、船の一生を伝記のようにして書いた『軍艦長門の生涯』ですとか、戦時中に駆逐艦雷の工藤艦長が、スラバヤ沖海戦の後、船を失って海上を漂っていたイギリスの軍人422名を救ったけれども、日本は敗戦国になったのでそのようなことは記録に残らず、本人も誰にも語らなかったというので、戦後イギリスの元軍人が訪ねてくるまで分からなかったというのを記者が取材した記録の『敵兵を救助せよ!』などというような、いく冊かの本を買って読みました。
ただ、そういうのはある程度長くても良いから時間をかけてじっくり読む話は嫌いではないのですが、映画に限っていうと、僕はそういう淡々としたものが好きではありません。
迫力も映像の美しさも求めていないし、無理矢理2時間か3時間の上映時間内に押し込める必要もない、そういう出来事に価値のあるお話は、映画よりもじっくり本で読みたいタイプで、映画の題材としては好みではないです。
戦後にシベリアに抑留された日本人のお話で、事前に映画の予告映像で主人公の山本さんの治療を要求して作業をボイコットするものが流れていたとおりに、山本さんは重い病気になるし、原作のタイトルにもあるとおりにラーゲリから遺書が届くお話で、感動する場面はありました。
ただ、全体としてマイナス20度以下にもなる寒さの中で過酷な労働を強いられる厳しい抑留生活を淡々と描いていて、その生活の中で山本さんの生き方や考え方がまわりの人に少しずつ影響を与えていくというもので、物語的に盛り上がる大きな事件とか、クライマックスの興奮はありません。
このようなタイプのお話が好きな人もいるかとは思いますが、僕は好みじゃなかったので、低めの評価を付けています。
楽しみを見出すとすれば、僕は通信講座で10年以上もロシア語の勉強をしているので、(勉強しているだけで会話の機会はないから聞き取りはからきしなんだけど)「ダモイと言ったら家を意味するдомの造格の格変化で、家へ帰るの意味もあるなぁ」とか、ダモイの列車が止められて、ロシア兵がпереводчик(ピェレヴォードチク)と言ったら山本さんが降りて行って名前を読み上げ始めた場面で「あ、переводчикは通訳の意味だ」とか、ロシア語の単語を追いかけているのが、まぁ楽しかった…かな?
そのくらいしか楽しみがありませんでした。
わんちゃん、演技者
もう一度見たい映画
期待以上
ここ1年間位の日本映画の中で私的には最高であった…久々に一睡もせず最後まで観た。泣かせるね…隣の人とか、周りも結構泣いてたね。
レビューでは収容所の労働環境や気候、衣装…リアリティが無く、3.0って人が結構多いようだが、私にはそうした事、よりも、もっと本質的に訴えるものが大きく、そんな設定の拙さなんて気にならなかった。
北川景子…美人すぎる…いいじゃないか!映画としてのエンタメも考えられてるんだな。
ワンちゃん登場なんかも、ホット和ませる。
エンドの頭にしまった遺言4丁…ってのも、しびれたヨ。これも実話ですかね…だとするとホント泣かせますね。
戦争って、愚かな行為だって、訴えている映画です…防衛費GDP2%なんて止めましょうよ。
結果から言うとまぁまぁでした。 評価高く泣けたと言うレビューにも納...
周囲に勧たいと思うほどの映画ではなかった
私は友人に勧められて見に行きましたが、正直期待していたほどの内容ではなかったです。
泣けるところは泣けましたが、内容や描写に現実味がないところが多々あり、映画の世界観に集中しきれませんでした。
映画の最初に、実話をもとにした話、とテロップが入ったので尚更細かなところが気になり、これ本当に当時こんな感じだったの?と色々突っ込みながら見てしまいました。
俳優さんの演技はすごく上手でした。
総合的に、私はわざわざ映画館に行ってみるほどの映画ではないかな、と感じたので★3で投稿させて頂きます。
愛の物語でした
怖かったらどうしようと不安でしたがテレビで「愛の物語です」と言っていたので観に行ってみました。
暴力的なシーンは多少ありましたし、出演者の歯はピカピカ、北川景子さんも綺麗でしたが、多くの人に観てもらうためにはそのくらいの演出が限度かと思います。あんまり現実味がありすぎると私のような怖がりは観ようと思えません。
とことん映像にリアリティーを求める目の肥えた人からは低評価かもしれませんね。
私はそういった見た目の話しよりも、あの時代にそういう生き方をした人たちがいたという事実を映画化して後世に伝えようとしたことが素晴らしい試みだと思います。
私は子供の頃、日本の戦争に関する授業が大嫌いでした。グロい資料ばかりでトラウマレベルでした。自分の子供が学ぶ時代にはもっと違うアプローチで戦争はいけないことだと学べるようになってほしいと願っていたので、人の愛の物語で教育できるようになったことをうれしく思います。
俳優さんたちは、さすがワールドクラスの演技で圧巻でした。
特に中島健人さんのみずみずしい演技は素晴らしかったです。
もっと暗い演じ方もあったであろうに、あえて彼の明るさを強調したところがよかったです。新ちゃんの存在はこの物語の悲しみを中和する大切な要素だと思いましたし、どんなに辛い状況にあっても学びからでる知恵の大切さを考えさせられました。
「泣ける」という言葉が先行してお涙頂戴の映画だという印象も持ってほしくないです。泣かせるのが目的じゃない史実だからです。
そして、戦争の映画だと敬遠せずに多くの人に観てほしいと思いました。
過酷な環境下でのアドラーの心理学
生きるために必要なものとは?
思ったほど泣けませんでした。
良作なんだろうけど、、、
希望を捨てずに生きる
悲しみより戦争に怒りが沸いた
未来のために残すべき映画
教えてもらえないのなら自ら学ぶべし
自分の記憶では、太平洋戦争前後の歴史というのは、義務教育であまり学んだ覚えがない。学んだかもしれないが、あっさりしていたのは確かだ。試験とかでも重要でなかったわけだし─。だから、戦争の詳細や悲劇、現実などを知るのは、テレビや映画であることが多かった。それでも、それらを目の当たりにする辛さはかなりのもので、本当に知るのさえも嫌になる。だからこそ尚更にこういった作品は必要だと思うし、見て辛さを覚えると同時に感動するなら、それはそれで意義深い。そこから広がっていく知識や思いは計り知れないと思うからだ。
シベリア抑留については、学校で詳しく習わなくとも、あらゆるもので何度もその出来事を知らされているけれど、このような質の高い作品を見ると、とにかく何としてでもああいった愚行は避けなければならないと思い知らされる。もう同じようなものはたくさんあるから敢えて新しいものを作らなくても・・・と思うこともないわけではないが、これら日本の出来事は、時代を越えて幾重にも多くの人に届けられることを望みつつ、平和な世の中を少しでもいいので世界中の人たちと共有したいものです。
作品の感動を受けながらそんな思いが去来してきました。
大切
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