ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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切ないだけじゃない想い
舞台挨拶中継の会で見ました。
ニノが「泣けるからいい映画というわけではない」と言っていましたが、まさにそう思います。
あの時代にあの状況で自分が生きていたら…を考えさせられる映画でした。
ただ、生きるだけじゃダメなんだ。
心して観ました。この理不尽さがなくならない事実にただただ涙がながれました。
私にはこの映画が事実を元にしてるということもあり、評価できないと思いました。
それは、共感できなかったからです。そう、共感できないということは、私は幸福なんだということ。
そのことを噛み締めながら、ちゃんと生きようと思いました。ありがとうございました。
展開が読めてしまうノンフィクション映画の難しさ
1945年のハルビンで、ソ連侵攻により、山本幡男(二宮和也)がシベリアの強制収容所で強制労働をすることになる物語です。
まず、泣けたか、泣けなかったかと問われると泣けなかったです。ノンフィクション映画なので、展開が大体読めてしまうのは、やむ得ないのかもしれません。
それでも、生きる希望を捨てない山本に共感できますし、ソ連兵の極悪ぶりは酷かったです。
後半の家族に伝えるシーンが繰り返しになり、少し長く感じました。
私は、同じような映画なら「母べえ」の方が断然好きです。
こういった史実もあるという事を知り、勉強になりました。
見応えあり
過去に本当にあった話。誇張するわけでもなく、とても丁寧に作られていた。いろんな感情が湧き上がってどう表現していいのかわからないくらい胸がいっぱいになりました。
主演の二宮和也さんをはじめ全ての俳優さんの演技が素晴らしかった。二宮和也くんは二宮和也に見えなかった。本当に山本さんがそこにいるような感覚。安田さんも桐谷さんも松坂さんも中島健人くんも北川景子さんも全てがそうだった。
◯◯と◯◯が繋ぐ戦後の話。
1、確実に泣けます、ハンカチ必需。
2、ワンちゃんが有能すぎる。
3、役者さんのつくりこみがすごすぎる。
4、ラストはすごすぎる。
5、各人物が心に何かかかえている。
6、モジミが常に照らし役でも、ラストは◯◯で泣かしにきます。
泣いてしまいました。
是非とも劇場へ。
初めて誰かにおすすめしたいと思った
高校生です。主題歌のMrs. GREEN APPLEがめっぽう好きでこの映画を見ました。今まで見た中で1番好きな映画になりました。ですが、予告で少し見せすぎじゃないかと思いました。予告を見ないで行きたかったと思ってしまいました。あとは、もっと最後鳥肌ゾワゾワみたいな感じのエンドロールの入りを期待していたのでん?って感じました。エンドロール前の最後のシーンが個人的にしっくりは来なかったのが原因かな?と思っています。
【”未来の為に。”過酷な境遇下でも、人間の尊厳と道義を保ち、家族への愛を忘れず、収容所の仲間達を励まし続けた男の姿に心打たれた作品。二宮和也を始め、助演者の名演が作品に重みを与えている作品でもある。】
ー 冒頭にテロップで、実在の物語であると出る。
第二次世界大戦末期、満州ハルビンで、家族、妻モジミ(北川景子)と生き別れた山本幡男(二宮和也)は、敗戦後旧ソ連軍の収容所に連行される・・。ー
◆感想
・心に響くシーンが多数描かれている作品である。その根底には、山本幡男の聡明で、視野が広く、家族を愛し、仲間に勇気を与える言動の数々であろう。
ー 若き名優二宮和也が、時に柔和な笑顔を浮かべ、常に家族を想い、収容所の仲間を勇気づけ、歌を口ずさむ山本を見事に演じている。-
・山本は、自分をソ連に売った元上司の原(安田顕)を赦し、心優しき文盲の新谷(中島健人)に字を教え、”卑怯者”と自分を呼ぶ松田(松坂桃李)に希望を与え、粗暴な軍曹、相沢(桐谷健太)には、”一等兵ではない!名前がある!”と毅然と言い放つ。
- 山本が、絶望していた収容所の仲間の意識を変えていく過程がキチンと描かれている。皆で野球をするシーンでは、皆に笑顔を与え、理の通らない事をソ連兵からされた時には、決然と抗議する姿。彼が人間の尊厳を大切にしているが故に、相沢を含め、収容所の仲間達の尊崇の念を集めたことが良く分かる。ー
・だが、病魔が山本を襲う。松田がまず、抗議の作業不参加の座り込みを始め、相沢、新谷も・・。そして、原が収容所所長に銃を向けられながらも、山本の検査を要求するシーン。原は、自らの行いを悔いたこともあるだろうが、命を懸けての抗議するシーンは、手に汗握る・・。
■白眉のシーン
そして、喉頭がんで余命三カ月を言い渡された山本に、原が言った事。
”遺書を書け。” そして、山本はソ連の大地と共になる・・。
ソ連兵に遺書を取り上げられないように、原、松田、新谷、相沢は、作業をしつつ、遺書の内容を頭に叩き込む。
終戦後、11年経って旧ソ連と日本の国交が結ばれた事で、彼らは舞鶴に向け、漸く帰航するシーンでの、彼らが可愛がっていた黒犬クロが船を追って来るシーン。
そして、原は家族全員への遺書を綺麗に清書した手紙を携え、モジミを訪れ、手紙を見る事無く山本の遺書を読み上げるシーンからは、涙を堪えるのが難しい。
そして自らも母親を亡くした松田は、山本の母への遺言を涙を流しながら伝え、新谷は子供達への遺言を、戦禍に依り妻を亡くした相沢はモジミに対する遺言を読み上げる・・。
山本の人柄であろう。素晴らしきシーンの連続である。
そして、安田顕、松坂桃李、桐谷健太という邦画を代表する役者も皆、素晴らしいのである。
<不寛容な思想が蔓延り、旧ソ連だった国の蛮行が止まらない現況下、この映画が発信するメッセージは重い。
劇中、山本が収容所で言った”戦争は、酷いモノですよね・・。”と言う言葉が、ズシンと心に響く作品である。>
それぞれの想い
第2次世界大戦後のシベリアの収容所(ラーゲリ)に捕虜になってしまった日本人(軍)の話。
映画という作品で観る限りではロシア兵から日本人への仕打ちはまだキレイに映されてるがリアルはかなりヒドイ仕打ちを受けてたんでしょうね。
10年近く捕虜されて、なれない他国、自由も許されない、許されたのは唯一日本への手紙。
映画観ながら、それぞれの想いが書かれてる手紙はちゃんと日本へ届けてくれるの?!と思いながら観てました。
今はネット当たり前の時代で世界中の人とコミュニケーションがとれるけど、この時代は手紙というツールしかない。
手紙出して相手からの返事が届くまでどの位の期間がかかるんだろう?!
でもこういった過去の積み重ねで、何不自由無く今生活出来てるんですよね。
感謝の気持ちです。
あと松坂桃李さん色んな作品に出て活躍されてますが作品ごとの色に染まって素晴らしい役者さんだなと思って観てます。
ラストの安田顕さんの記憶した遺書をモジミ演じる北川景子に発するシーンは泣けた。
戦争終わってからの方が長い
終戦直前のロシアの侵攻によってシベリア抑留された人々の物語。
シベリア抑留された人は約50万人。
シベリアで亡くなった方が5万人以上
この人たちは、戦争が終わってからより厳しい環境に置かれたわけで、その無念さを思うと辛いばかり。
主人公の山本さんも、いつの日か日本に帰ることを唯一の希望として頑張り続けるのだが、涙なくしては見られない。
つくづく、戦争は絶対やっちゃいかんと思うばかりだし、現在もロシアはウクライナに対して戦争やって市民の犠牲が増える一方である。
今の日本が、市民の犠牲の上にあることを忘れてはならない。
二宮さんの、激やせぶりがこの映画にかける思いを痛感する。
もっと感動的な映画にできたはず
原作は未読である。シベリア抑留は、第二次世界大戦の終戦前後、武装解除され投降した日本軍捕虜や民間人らが、ソ連によってシベリアなどソ連各地やソ連の衛星国モンゴル人民共和国などへ労働力として連行され、長期にわたる抑留生活と奴隷的強制労働により、多数の人的被害を生じたことに対する日本側の呼称である。男性が多いが女性も抑留されている。
シベシア開発は 19 世期末のロシア帝国が開始したものをソ連が継承したもので、豊富な資源の開発とこの地域の重工業化を図って国力増強を目論んだ政策の一つであったが、厳冬期には -40℃ 以下にもなるという過酷な環境のため労働者が集まらず、1920 年以降は囚人が強制労働を強いられ、10% 以上が死亡するという凄惨な結果を招いた。
スターリンは、このシベリア開発の遂行のために、囚人の代わりに捕虜を用いたのである。当時、国交のなかった日本からの賠償は、外貨や正貨支払いではなく、役務や現物による支払いで行われることを当然と考えていた。この役務賠償の考え方は、捕虜の強制労働を正当化する理由ともなった。ソ連は 1929 年のジュネーヴ条約に加わっていなかったため、1931 年以降独自規定として戦時捕虜の人道的な扱いを定めていたが、実際にはほとんど守られなかった。
1945 年8月9日のソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満州、朝鮮半島北部、南樺太、千島列島で戦後にかけて抑留された日本人は約 575,000 人に上る。厳寒環境下で、満足な食事や休養も与えられず、苛烈な労働を強要させられたことにより、約 58,000 人が死亡した。
このソ連の行為は、武装解除した日本兵の家庭への復帰を保証したポツダム宣言に反するものであり、国際法違反であった。国際的にそれが指摘されて、1947 年にソ連は一部の抑留兵を開放して帰国させたが、残りは諜報活動などの言いがかりをつけて戦犯として抑留が続けられた。戦犯であれば当事国の法律によって量刑が決められるので、25 年もの長期刑を言い渡される者が多かった。結果的にシベリア抑留が終わるのは、日ソが国交を回復した 1956 年まで待たなければならなかった。終戦から 11 年後のことである。
シベリア抑留者の集団帰国は 1956 年に終了し、ソ連政府は 1958 年12月に「日本人の送還問題は既に完了したと考えている」と発言した。だがソ連占領下の南樺太で逮捕されるなどしてソ連崩壊後まで帰国が許されなかった民間人もおり、ソ連政府は日本政府による安否確認や帰国の意向調査を妨害し続けた。
ソ連の継承国であるロシア連邦のエリツィン大統領は 1993 年に訪日した際、「非人間的な行為」として謝罪の意を表した。ただし、ロシア側は、移送した日本軍将兵は戦闘継続中に合法的に拘束した「捕虜」であり、戦争終結後に不当に留め置いた「抑留者」には該当しないと言い張っている。
以上のような戦前戦後の状況が、この映画では一切述べられていない。終戦間もない日本人には身内に抑留者のいる家庭も多く、身近なこととしてある程度常識的な話であったが、それは今から 50 年以上前ならではの話であって、2022 年の観客にこうした説明なしに話を進めるのはあまりに雑であると言うべきである。
スパイ容疑で収容されている者には文書の持ち出しが厳しく禁じられていたことや、収容所で行われていた共産主義化教育なども、もっと執拗で容赦ないものであったはずだが、非常にあっさりとしか描かれていないのが非常に不満である。シベリアの酷寒の描写もまた甘口で、「八甲田山」の恐怖を感じさせるような描写の足下にも及んでいなかった。
抑留者たちの飢えに苦しむ様子を描く一方で、日本の家族の暮らしぶりの描写の中で、サンマを焼くのに失敗するのはともかく、それを地面に落とすという無神経さには腹が立った。この映画の制作陣の限界を見た思いがした。映画のテーマが感動的な話であるからこそ、そういうところをいい加減にして欲しくなかった。
もっといくらでも練り上げることのできるはずの脚本と演出だったと思う。俳優陣の頑張りには敬意を表するが、上辺をなぞっているだけの音楽と、場違い感の酷いエンディングの歌謡曲には神経を逆撫された。クリント・イーストウッド監督にでも頼んで撮り直して貰ってはどうかと思った。
(映像4+脚本2+役者4+音楽1+演出2)×4= 52 点。
ハンカチ必須の泣かせる映画
ラーゲリってロシア語で収容所という意味だったんですね。私はてっきりロシアのどこかの地名だと思っていました。
うん、なるほど。これは想定していたよりも泣かせる直球勝負な映画でした。
状況は全く異なるが「ショーシャックの空に」と一部重なるところがあったかな。
各俳優の方々の演技が素晴らしかったです。本当にみんな良い表情をしていました。
生きることの大切さが良く描けていたと思う。
今年の実写の邦画の中では一番の出来でした。
もっと長編作でも良かったのでは、、
かなり有名な話です
どこまで具体的な表現がされるのか楽しみにしていました
刺激的な表現はあまり再現されてはいないと感じました
なので見やすいかと思います
さて評価ですがリアル感が少し少なく感じました
そう遠くない時代の話ですが真新しさを感じえずにはいかず少し評価を下げました
撮影は大変だと思いますし道具、小道具、衣装、メイクとても大変です
指や顔のアップ時に手や爪の状態などもその悲惨さが伝わる部分です
とにかく主役の歯が白い…歯並びが悪いので助かってる感じです…
しかしながらそこまで期待するのはごく少数だと思います
こんなことを言っていますが充分泣けます!
日本の歴史として知っておくべきかと思います
是非観てください!
人の想いは誰にも消せない
我が家の歴史と重なるところがあり、他人事には思えない映画でした。
山本さんを演じた二宮和也さんはじめ、俳優陣1人ひとりの演技が熱くて瞬きもできないくらい引き込まれました。
キャスト1人ひとりの魅力を引き出せるのは瀬々監督の技量ですね。
松坂桃李さん、桐谷健太さん、安田顕さん、北川景子さんはもちろんですが…中島健人さんの存在が忘れられません。
凍てつくソ連のラーゲリでの過酷な強制労働。
栄養失調、病気、いつ帰国できるのか分からず疑心暗鬼に駆られる日々…そんな中で心をぽっかりと照らす小さな光のような存在。
ラブコメじゃない中島健人さんの活躍を今後はもっと観たい!という気持ちになりました。
俳優陣がとてもいいメンバーなので作品をより高めています。
ラストは号泣。
愛、友情、希望…人の想いは誰にも消せないと伝えてくれる映画。
戦後という意識が薄れていく昨今ですが、まだまだ戦争の後遺症は癒されていません。
戦いのない世界が1日も早く実現しますように…
愛は届く、いつまでも。
またまたまた、試写会にご招待頂きました!!本当に、ありがとうございます!今年、映画に愛されすぎ!
かなり良さげな予告。そして、二宮和也や北川景子、桐谷健太などの豪華キャスト。しかも、主題歌Mrs. GREEN APPLE。期待しない方がおかしいです。蓋を開けると、やはり素晴らしい作品でした。ぐぐぐ...これはずるいっ...。
欠点から述べますと、まずね、予告見せすぎ。
これねぇ、どうにかならないのかね。日本映画あるある過ぎる。次の展開が分かってしまうのは、すごく勿体ない。せめて、ラストシーン際だけは入れないでよ。どうやら予告は監督の指示範囲ではないらしい。業者に作ってもらうことが多く、そのせいでこんなことになってしまっているのかと。問題あり。
あと、これまたラストシーン際。
ちょっと間延びしてない?と思ったし、それ以上にラストの余計な2シーンが最悪で、一気に冷めた。あの2つのシーン無かったら、めちゃくちゃ気持ちよく終われてたのに。んだ、あれは。マジで激怒案件。役者も音楽も類を見ないほど最高だったのに、、、。許せない。てことで、マイナス1.0。
しかしながら、全体的には非常に質が高いです。
スムーズに話が進んでいきますし、ストーリー自体もすごく骨太でとても見応えがあります。「糸」「護られなかった者たちへ」「とんび」など、近年引っ張りだこで数多くの作品を手懸けてきた瀬々監督ですが、個人的にはココ最近で本作がベストかと。上品で丁寧で、演出も本当によく出来ていました。
ここまでの良作に仕上がったのは、紛れもなく豪華キャストのおかげ。言わずと知れた、ジャニーズ屈指の演技派俳優・二宮和也。今回もやってくれました。歴代主演作、ベストの演技力を発揮。演技で度肝を抜かされた稀有な体験。もう、凄いとしか言いようがない。北川景子、桐谷健太、そしてケスケンの涙ながらの芝居には心打たれるどころか、全身ノックアウト。これはずるい。あまりにもずるい。ここまでして、泣けないわけが無い。
物語に難しさは一切なく、この一連の出来事についてあまり知識がない私にとっても、重くて深いメッセージ性がありながら、見やすくて内容がスっと頭に入ってくる、そんな上質な作品です。瀬々監督は、ストーリーの基礎作りがお上手。基盤がしっかりしているから安定しているし、身を任せて鑑賞することが出来ます。だから、涙腺が崩壊しやすいのです。身を任せていると、涙の波に溺れちゃう。目に涙が溜まっている状態でのMrs. GREEN APPLEは、これまたずるい。やられました。
心に留めたいシーンや名言の数々、そして今まで知らなかった日本兵の真実。何より、生きること、愛することがこれほどまでに余すことなく描けている作品は、中々見ることができません。是非、劇場でお目にかかってください。公開は12月9日です。
これは号泣必至です
試写会に当選して観てきました。
試写会というものに行ったのは初めてで、その環境補正もあったかもしれませんが…
今年観た映画では一番良かったです。気持ちいいほど号泣してきました。
300席ほぼ満員の状態で、後半数十分は至るところから鼻水をすする音がしていました。
感動して泣きたいタイプの映画を求めている人は絶対コレです。
全501件中、481~500件目を表示