ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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生きることを諦めなった男。 そして、日本に帰れる日を祈っていたが…
公開初日に観ました。
シベリアの収容所(ラーゲリ)に収容された男が出会った人達の交流、地獄の労働の中でダモイ(帰国)の日は必ずあると信じ続けました。
だが、病に冒され余命宣告されてしまいます。
そして、妻との約束を交わせず病室で息を引き取ってしまい妻はいつか再会出来ると思っていたが、この事に受け入れなかったのか…
その後の遺書が共感しました。
生きるとは
人が生きていく上で必要なものはなんなのかをこの作品ですごく感じます
不当に抑留された異国の地で劣悪な環境下の中、いつ解放されるかも分からずただ言われるがまま与えられるがまま生きていた人達
己のために同じ日本人を売ったり暴力をふるったり…極限状態の中や抑圧された思想の中で人の心はこんなに道理から外れていく
これは単なる過去の話ではなく今の私たちにも通ずるものだと感じました
キャストの皆さんの演技はとても素晴らしく、史実の一端をドキュメンタリーを観るような気持ちで観させていただけました
1度では咀嚼しきれない史実があり、また観にいきたいと思っています
ホントに素晴らしい作品でした
泣けなかった。
素晴らしい題材、キャスト陣なんだけど泣けなかったなぁ。
収容されるまでがあまりにあっさりとしすぎていて、いつの間にかストーリーが進む。
まぁ、それも収容される側の何も分からず、、という感覚を掴ませるためだと思うが、もう少し説明があっても良かったと思うし、犬がでてきたあたりでなんだこれ、、と思ってしまう。
感動映画に犬。お決まりのパターンなのだろうか。ラストの連れてくるあたり、どこまで本当の話なのだろう。
収容所での生活のシーンは鬼気迫るものとその中でも希望を見出そうとする姿には感動したけれど、戦争映画ってそういうものでもある気がする。
単調にすぎていく時間だったのでもう少し波があっても良かったのでは。
そしてラスト。ラストが1番白けた。必要なのか?あのシーン。
主題歌もなんだか映画にあってないし、しっとりと仕上げてくれればよかったのに。と思う。
後世に伝えるべき愛の実話
歴史の教科書で習ったはずのシベリア抑留をなぜ私は全く記憶してなかったのだろう。データで教えられても実感が湧かなかったからすぐ忘れてしまったかもしれません。
しかし今回この映画で自分と近い年齢の俳優達が極限まで追い込んで、人間模様を中心に描いてくれたので、自分に置き換えて色々考える事が出来たし、ひとたび戦争が起こればこれだけの非人道的で理不尽な事が起こるんだと強く感じ恐怖さえ覚えました。
山本幡男さんを完全無欠のヒーローでは無く、弱さや絶望を抱く姿を描く事で、我々と同じ人間が愛や希望 絆によって強くなれる事を教えて貰った気がします。
後半は原作のタイトルになっている遺書が中心になるのですが、これが実話で有る事に涙が溢れました。
主要キャストの皆さんの演技が素晴らしいのは勿論、捕虜として画面の端に映っている方お一人お一人の演技が素晴らしく、それがこの映画の厚みを出している気がしました。
主題歌Soranjiもこの映画を若い人に観てもらう大きなキッカケになるでしょうし、素直に良い楽曲で最後に救われた気持ちになれました。
戦争体験者が少なくなった今、この奇跡の実話を映画で広く若い人に伝える事は素晴らしいと思います。
この冬泣ける映画
ニノさんが山本さんを演じきったのが素晴らしかったと感じたし、二宮和也だからこそ演じられたのだと感じました。
大切な人を愛し最後まで再会を望んだ。けれど、、、。人間模様が見出す大切な物語と感じました。
そして、クロもとてもキーになるのでわんちゃんにも注目ですね。
二宮さんが言いたいことは映画に置いてきましたと挨拶されていましたがその通りでした。
見て感じて!って私も思いました。
また、日本の平和があるのは先祖の方々が沢山戦って、泣いて日本を守ってくれたのだと認識し直さなければいけないなと感じました。
公開のタイミングが悪すぎる
そもそもなぜ60万人もの日本兵が労働力不足のソ連に捕虜として利用されてしまったのか。その部分の説明がないから、最後まで脚本に力が感じられない。 それにテーマが分散してしまい、「クロ」という犬まで登場するから、散漫な印象の映画となってしまった。最悪なのは、天の采配だからどうしようもないが、これだけロシアが世界で叩かれている時に本作品が公開され、一種の反露映画とひとまとめにされそうなことが残念である。
実話が伝える愛の物語
これが実話だと思うと、とてつもない悲しみと怒りを感じますが同時に主人公の山本幡男が信じて伝えた愛と勇気がとても尊く感じました。
俳優陣の演技も素晴らしく、後半は泣きっぱなしでした。ただ悲しいだけではなく、最後は心温まる感動作でした。
4✖️2
ニノが宣伝で「ラストシーンは4回ある。」って話していたと思いましたが、確かに4回ありました。更にその中に4度の盛り上がりが。戦争とその捕虜の悲惨さが凄く描かれていて、胸が詰まる思いでした。
生きる希望
ラーゲリ(捕虜の収容所)
戦争が終わり母国に帰れる
ことを夢みて
どんなことがあっても
家族のところに
帰りたい
それが…生きる希望
…家族の想いや母への思い
子供たちに生きる希望
妻への感謝の思い
が綴られる
戦争とは…
生きぬくとは…
平和な時代を
生きている私たちに
生きる意味を考える
改めて戦争は
戦争の無意味さも含め
…戦争は苦しみしかない
妻との出会いと小さい時の
子供たちの思い出しかなかった
けど彼の綴った言葉が
心あたたまる
メッセージのように
感じた
キボンヌ(・ω・;)
ハルビンで捕虜ととなり戦後シベリアの強制収容所に抑留された兵士の話。
ハルビン特務機関に所属し家族と共にハルビンで暮らしていたロシア文学好きの主人公が家族とは離れ離れになり、戦後のシベリア抑留で強制労働を強いられる中で、仲間たちを励まし親交する姿をみせるストーリー。
どこまでが事実かは判らないけれど、ロシア文学が好きでロシア語を話せたり、Oh My Darling Clementineが大好きで英語で歌ったりという、この時代には珍しかったであろうインテリな主人公が、妻との約束を果たそうと生きる術を模索しつつも、仲間を励まし気遣い人間として生きることをみせていく姿は胸熱だし、南京虫の刑はおぞましいし、実際、軍曹みたいないつまでも上下関係を引っ張る人もいたんだろうね…。
過酷な状況に置かれても、人を惹きつけ巻き込み動かす、所謂求心力を持った主人公のお陰で、変われた人に、生き残れた人に、自分に戻れた元上官にと、とても人間味の溢れたドラマだった。
ところで、あれだけ引っ張ってみせたんだからクロの行方も知りたかったし、その他の人物も字幕でも良いからもうちょいその後を教えて欲しかったよね…主人公以外の人物はフィクションなのかな?
泣きすぎて泣きすぎて。感動しました。
予告を何回も見ていたので自分の中のハードルが上がりすぎていないかと少し心配しながら見に行きました。軽く超えてきた映画でした。ストーリーと演者さんたちの演技、最後のSoranjiに至るまでどこをとっても最高でした。伝えてくれてありがとうと思います。見終わった後スタンディングオベーションしたい気持ちになりました。
途中、過呼吸を起こす恐れを感じた。 番宣に出て来ない有名俳優たちが...
途中、過呼吸を起こす恐れを感じた。
番宣に出て来ない有名俳優たちが
わずかなシーンずつで脇を固めている。
ラーゲリから帰らぬ身となった者たちの中には
顔の知られた役者さん達が演じる人物らも居り、
鑑賞後もそれらのシーンの記憶を忘れさせない。
これ程現代と自分と、歴史は、戦争は繋がっている
と実感したのは初めて。
トラウマ級の戦争映画が今公開されて
劇場で観られたのは人生の大きな経験。
死ぬ覚悟より生きる覚悟を
忘れてはいけない、伝えていかなければならない大切なことを、若い人に人気のあるキャストで映画化することはとても評価したい。ありがたいことである。
最初の夫婦、親子が引き離されるシーン。あの状況で夫を置き去りにしないでしょ。掴みからひっかかったので、ずっと批判的に観てしまった。残念。
多分、脚本が悪いんでしょう。時々演出もよくないんでしょう。
松坂桃李の回想みたいになってるナレーションがあまり生きてこない。
シベリア抑留の希望のなさ、寒さ、飢えがあまり伝わってこない。
獣でなく人間だって訴えるシーンがあったけど、獣扱いされてるシーンが少なくて、なんなら水浴びしたり野球したりしてるシーンの方が長かった。
着ているものがすべて洗い立てみたいにきれいだし、顔も汚れていない。髭は伸びてるけど。
ノートや鉛筆も新品みたい。
南極物語か、犬で泣かさないで。
登場人物が泣きすぎ
いつまでもダラダラ終わらない。映画じゃなくテレビドラマを見ているみたい。最後に伝えたいことがあったんでしょうが、映画はエンドマークでパッと終わって欲しい。
テレビで見た抑留体験者の実録・ドキュメンタリーの方がずっと胸にくるものがあった。
期待が大きかっただけに残念。
劇場から出て来た女性の方たちはみんな目を真っ赤にしてました。
タイトルは「ラーゲリから来た遺書」のままの方がよかったと思う。
山本さんの希望を捨てなかった物語
私も子供がまだ小さくしばらく会えてないので少しだけ共感出来る部分ごあったかなと思います。
人のために在り続ける事が、たとえどんな絶望の中でも人に希望を与えて仲間たちの歩みを進ませてくれるんだと思いました。
人のために生きてきたからこそ、たとえ絶望に陥っても誰かが手を差し伸べてくれた時にその手を掴む事が出来ることを教えてくれました。
私も息子に、立身出世いも良いけれど最後に勝つのは道義である、大人になったらかけてあげたい言葉です。
良い作品でした。
間違いなく涙腺崩壊です
北川景子さんの好演に涙腺崩壊です。切なくて苦しくてひたむきで、思えば思うほど涙が止まりません🥲
戦争は悲劇しか生み出さないという事実を何度経験すれば気がすむのでしょうか?みんなが思えば戦争はなくなるはずです。愚かな行動を一日も早くやめてもらいたいものです。シベリアの果てで無念の死を迎えた人々の事を思って多くの人に観てほしい作品です。
是非映画館で🎦
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二宮くんには泣かされる
日本兵の望郷への思いが伝わって来ました。
戦禍を逃れ連れ帰った家族と残留した日本兵との絆、帰国を望む姿が痛々しく、演じた役者陣の力量が表れていた。
異国の地に葬られた日本兵達、その魂を悼み平和である日本の礎になったかと思うと涙がこぼれます。
人間の醜さを深く掘り下げてこそ、その美しさが際立ったのではないだろうか?
確かに泣ける。
だが、それは、遺書を暗記することによって日本に持ち帰った4人の男たちの熱い思いに胸を打たれたからであって、主人公の生き様に感動したからではない。
主人公が、そこまで仲間から慕われたのは、過酷な状況下でも人間性を失わず、周りの人々に希望を与え続けたからだろう。
とは言うものの、主人公は、上官やロシア兵にあからさまに反抗するだけの無鉄砲な人物にしか見えず、その心の美しさのようなものを実感することはできない。
また、抑留者たちが希望を見い出すシーンとして印象的なのは、皆で野球をするところと、日本との手紙のやり取りが許されるところだが、主人公は、野球をするきっかけは作ったものの、結局、いつものように独房送りにされただけに過ぎない。
皆が、ハンガーストライキをしたり、遺書を暗記したりしてまで主人公を慕う理由が、今一つ腑に落ちないのである。
収容所の過酷さも、劣悪な環境下での重労働ばかりが強調されているが、本当に恐ろしいのは、同じ日本人でありながら、軍隊の階級を笠に着て威張り散らす上官たちや、共産主義教育の名の下に同胞を吊し上げる転向者たちなのではないだろうか?
当たり障りのない娯楽作を目指したためか、そこのところはさらりと触れられているだけだが、人間の持つそうした暗くて重たい側面をしっかりと描いてこそ、主人公の高潔な人間性や希望を失わない精神性が、より明確になったのではないだろうか?
「戦争の酷さ」を描く以上、人間の本性が剥き出しなる戦争の実態を、避けて通ることはできないのではないかと思うのである。
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