ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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考えさせられる映画
北川景子の笑顔がよい。
過酷なシベリアの中にある希望
希望を抱く強さ
主人公の山本さんは、演じた二宮さんが言う通り「英雄ではなく一人の人間」として描かれていました。
周りには見せない弱さや、希望と絶望で揺れ動いているような様子も見られますが、過酷な状況でも常に人間らしい優しさ温かさを持ち、希望の光を見出せる強い人物でした。
どのシーンを切り取っても迫力ある素晴らしい映像で、厳しい寒さの大変な撮影だったこともあるのか、全ての俳優さん達が常に鬼気迫るお芝居で、最後まで映画の世界観に惹き込まれました。
一つ一つのエピソードが淡々と過ぎていくため、もう少し深掘りしてほしかったという思いもありますが、逆にそれが実話として説得力があるのかもしれません。
色々な年代の方に観てほしい素晴らしい作品です。
遺言の伝え方
てっきりどうにかして頑張って帰国する物語かと思っていたら、
本人は帰国出来る状況にはならず。。
そしてせっかく書いた遺言も収容所の中ではいつ没収されるかも分からない状況。
どうやって残された家族に伝えるのかな、と思っていましたが、予想しない伝え方でした。そしてとても慕われた人にしかやってもらえない方法で驚きましたが、山本さんの言葉ならそうやってでも伝えるんだろうな、と納得しました。
あんなふうに遺言を伝えてもらえる人になることが大事だと思いました。
勿論帰国してほしかったし、家族と再会してほしかったですが。。(涙)
映画中の演出として1つだけ惜しかったのは、帰国した4人には誰か1人でも家族の前で、山本さんとの思い出の1つとして是非あの歌を歌ってほしかったです。あの歌を知っていることは山本さんと深く関わる時間を共有していたことに他ならないし、
あの歌を歌う帰国者は、確かに山本さんが生きていた証を知ってる人達なので。。
観客席には二宮さんを始めとする俳優陣のファンかな?と思われる女性達だけでなく、かなり年配の方達もたくさん見に来ていました。それこそ父親や祖父とかにこの時代のことを聞かされてきた世代の方達なのかな?と思いました。
物はいつか奪われるかもしれないし無くなるかもしれないけど、記憶は残るし奪われることはないっていうのが良い言葉でした。。
前後関係を省略しすぎて、どの見方をするかわかりにくい…
今年361本目(合計636本目/今月(2022年12月度)14本目)。
こちらの映画です。
内容に関しては他の方が多く書かれている通りであるので省略します。
結局、この映画は実話をもとにするとはするものの、このシベリア抑留がいかにして起きたのかという前後関係、また、その後の説明などが大半なく、しかもあっちこっち話が飛ぶため、「どういう枠」でみたらよいのか(個人的には、史実ものをベースとした、憲法枠(9条)の枠で見ました)がわかりにくいです。
この点が結局大きな傷であるため、映画内でいくら工夫があっても、日本では高校日本史(世界史)まで含めても、「シベリア抑留」は扱ってもその前後関係までは深く扱いませんから、かなり調べないと何がなんだか…でまず「追い出される」という映画です(これは結局、こうしたサイトでは他の方がいろいろ調べて下さって書き込まれることが多いので(私も書き込みますが)、その前後関係によって「理解の度合いに差がありすぎ」という「映画とはまったく無関係の事情」で採点が異なるという複雑な問題を抱えます。
なお、個人的には、この映画を、今、ロシアとウクライナの戦争状態の中放映することが適切だったのか、という論点(他の方も書かれていた)も気にはしたものの、「戦争がいつ終わるか終わらないかを、当然の理論として映画館や映画の作者等が知りえない以上、いつかは放映しないと作ったきりになってしまう」以上、これは仕方がないという判断です。
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(減点0.3/ストーリーの前後関係が理解しがたい)
・ この映画を普通にみればいわゆる「お涙ちょうだいもの」系になるのですが、結局、このシベリア抑留の前提となったこと、そのあとの経緯その他等をしって初めてそう判断できるのであり、やや説明不足という批判は免れないのではないか…というところです。
ただ、この映画、150分級という映画で、それら説明を入れると「インド映画枠」並みの時間(180分=3時間)になることは明確で、それらを省いた結果、波及してこういう論点を指摘される方が出てくるというのも想定可能で、その限りで減点範囲は限定的です。
なお、このシベリア拘留に関しての前後の史実に関しては、他の方がすでに書かれている通りで(日本よりに見るか、ロシアよりに見るかという論点程度しかない)、この点はすでにかなりの量書かれていますので、こちらからは省略します(特につぎ足すような点もない)。
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生きることを諦めなった男。 そして、日本に帰れる日を祈っていたが…
公開初日に観ました。
シベリアの収容所(ラーゲリ)に収容された男が出会った人達の交流、地獄の労働の中でダモイ(帰国)の日は必ずあると信じ続けました。
だが、病に冒され余命宣告されてしまいます。
そして、妻との約束を交わせず病室で息を引き取ってしまい妻はいつか再会出来ると思っていたが、この事に受け入れなかったのか…
その後の遺書が共感しました。
生きるとは
人が生きていく上で必要なものはなんなのかをこの作品ですごく感じます
不当に抑留された異国の地で劣悪な環境下の中、いつ解放されるかも分からずただ言われるがまま与えられるがまま生きていた人達
己のために同じ日本人を売ったり暴力をふるったり…極限状態の中や抑圧された思想の中で人の心はこんなに道理から外れていく
これは単なる過去の話ではなく今の私たちにも通ずるものだと感じました
キャストの皆さんの演技はとても素晴らしく、史実の一端をドキュメンタリーを観るような気持ちで観させていただけました
1度では咀嚼しきれない史実があり、また観にいきたいと思っています
ホントに素晴らしい作品でした
泣けなかった。
素晴らしい題材、キャスト陣なんだけど泣けなかったなぁ。
収容されるまでがあまりにあっさりとしすぎていて、いつの間にかストーリーが進む。
まぁ、それも収容される側の何も分からず、、という感覚を掴ませるためだと思うが、もう少し説明があっても良かったと思うし、犬がでてきたあたりでなんだこれ、、と思ってしまう。
感動映画に犬。お決まりのパターンなのだろうか。ラストの連れてくるあたり、どこまで本当の話なのだろう。
収容所での生活のシーンは鬼気迫るものとその中でも希望を見出そうとする姿には感動したけれど、戦争映画ってそういうものでもある気がする。
単調にすぎていく時間だったのでもう少し波があっても良かったのでは。
そしてラスト。ラストが1番白けた。必要なのか?あのシーン。
主題歌もなんだか映画にあってないし、しっとりと仕上げてくれればよかったのに。と思う。
後世に伝えるべき愛の実話
歴史の教科書で習ったはずのシベリア抑留をなぜ私は全く記憶してなかったのだろう。データで教えられても実感が湧かなかったからすぐ忘れてしまったかもしれません。
しかし今回この映画で自分と近い年齢の俳優達が極限まで追い込んで、人間模様を中心に描いてくれたので、自分に置き換えて色々考える事が出来たし、ひとたび戦争が起こればこれだけの非人道的で理不尽な事が起こるんだと強く感じ恐怖さえ覚えました。
山本幡男さんを完全無欠のヒーローでは無く、弱さや絶望を抱く姿を描く事で、我々と同じ人間が愛や希望 絆によって強くなれる事を教えて貰った気がします。
後半は原作のタイトルになっている遺書が中心になるのですが、これが実話で有る事に涙が溢れました。
主要キャストの皆さんの演技が素晴らしいのは勿論、捕虜として画面の端に映っている方お一人お一人の演技が素晴らしく、それがこの映画の厚みを出している気がしました。
主題歌Soranjiもこの映画を若い人に観てもらう大きなキッカケになるでしょうし、素直に良い楽曲で最後に救われた気持ちになれました。
戦争体験者が少なくなった今、この奇跡の実話を映画で広く若い人に伝える事は素晴らしいと思います。
この冬泣ける映画
公開のタイミングが悪すぎる
実話が伝える愛の物語
4✖️2
ニノが宣伝で「ラストシーンは4回ある。」って話していたと思いましたが、確かに4回ありました。更にその中に4度の盛り上がりが。戦争とその捕虜の悲惨さが凄く描かれていて、胸が詰まる思いでした。
生きる希望
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