ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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とても大切な題材ゆえ もう少し凝って欲しかった
公開当時かなり話題になっていたし、周りからも賛否両論の声が聞こえてきていたので、季節がらもありどんなものかと鑑賞。
これは残酷でそしてとてつもなく切ないが、生きる意味を再考できるとても良いお話だ。ましてや実話だなんて…深く考えさせられる。
しかし何故だろう、このような作品にケチはつけたくないのだが、今一つ心の奥深くまでは染み入ってこないのが正直なところだ。セットがおもいっきりセットっぽいし、衣装もおもいっきり衣装っぽい。
そんな空気感の中では演技もおもいっきり演技っぽくなってしまうのでは。
人気のある主題歌もエンドロール時のみ流れるのでは、あまりにももったいない気がする。
この辺りの創りは狙いなのか現実問題予算の問題なのだろうか…。いずれにしても、もう少しディテールまで凝れなかったものだろうか。
そんなこんなで個人的には全体を通してうまく入り込めなかったが、キャストやラストシーンからすると主婦層には結構響くのかもしれない。
それでもこの作品は、戦争の無意味さを違った切り口で描いているがゆえ、後世に語り継ぐべき作品ではあるのだろう。
感動は悪くはない、本筋の労働の過酷さをもっと出した方が良い
希望を失わないことの大切さを教えてくれた
泣いた。実話を基にしており、最初の方はしんどいシーンが多かった。というか割とずっとしんどかった。
犬が走ってくるシーンで涙がボロボロ流れてきて、遺書を読むシーンはもう本当にやばかった。
感動させに来てるのに、それで心が冷めないというか、自分は泣かせに来てる映画だと逆に泣けなくことが多かったが、勝手に涙が出てきた。
元々ミセスが好きでこの映画も気になっていたが、この映画を見てから主題歌のSoranjiを聴くと歌詞の意味がわかり、さらに泣けた。
ラスト、遺書を届けるシーンで落涙😢
コロナ禍で公開されたので、行こうと思いながら行けなかった作品がサブスクに沢山ありますね。これもそれらの中の一つ。
主演の二宮和也は演技に定評がありますが、この作品でもその演技力が光ります。っていうか、テレビでみる姿と、映画での演技が違いすぎるんですよね。なんなんだろうね、あの人は。っていうか、名優って、そう言うもん??
それに加え、終盤に出てきた安田顕がいい味出しています。終盤のキーマンかもしれないですね。
実話を下に描かれていますが、事実と映画では多少の脚色がある様です。
日本史の教科書映画NO1
希望の火を絶やさなかった男「山本幡男」
第35回東京国際映画祭のオープニング作品として選ばれた映画。
(自分は当時席が取れず、見れませんでした)
監督はヒトの深層心理や社会問題に鋭く描き、「護られなかった者たちへ」「友罪」を撮られた瀬々敬久監督。
主演は「硫黄島からの手紙」で衝撃的な演技力を見せつけられ二宮和也。
本作でも相変わらず見事な演技力で、見入ってしまった。
この人ゲーマーとか言いつつ、やはり俳優としては天才だって思ってしまう。
物語は・・・
第二次世界大戦後、終戦を迎えたはずなのまだ戦争は続いていた。終戦後にシベリアの収容所に迎留された山本幡男たちの半生を描いた話。
自分は恥ずかしいながら、終戦後にこんな悲劇が現実に起きていたことを知らなかった。
ノンフィクション作家の辺見じゅんさん「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」が原作らしいが、
他の参考資料、特に写真の情報があまりになかったため画集「シベリア迎留1450日」を参考にしたらしい。
作品を見ている中で、いくつかこれはフィクションちゃうの?って思うくらい疑いたくなるシーンがあるが、ほとんどが実際に起きた出来事らしい。
まさに事実は小説よりも奇なり!
特に終盤に描かれるある手紙に関するやりとりも事実らしい。
仲間にそれだけの行動させた「山本幡男」という人物がいかに偉大だったかを痛感させられる。
山本幡男という人物の凄いところは、どんな状況でも人に優しさを、希望を与えられたことが偉大だ。
自分にある程度の心の余裕がある時、誰かに優しくできる人は一定数存在していると思う。
ただ、自分に余裕がない時、それこそ命を危機が迫っている時に人に優しくできることができるのは、生き様として立派過ぎた。
偉くなるよりも、誠実に生きることの素晴らしさを教えてくれる。
あらためて自分の生き方について考えさせられる素晴らしい映画だった。
戦争はなくなり現代は平和な世の中だ、って数年前まで思っていた。
しかし、現在ウクライナやパレスチナは戦争が行われている。
戦争があった時代が特殊で、平和な時代が当たり前と思っていたが、もしかしたら逆なのかもしれない。常に国は、人は争って生き抜いてきたと思うと、今の平和な時代こそ奇跡の日々なのかもしれない。
今はまだ平和な日々が存在する時代なので、1日1日を大切に、忘れずに生きていきたい。
過酷な環境の中でも、希望を持つことが大切だと山本さんの生き様を通して気付かされた映画でした
以前から気になっていた、実話を元にした映画を鑑賞。
物語としては、第2次世界大戦後にシベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜が、零下40度にもなる過酷な環境の中でわずかな食糧だけで重労働を課せられ、命を落とす者も続出していた。
そんな中、この物語の主人公である山本幡男は日本にいる妻や子どもたちの下へ帰れると信じ、周囲にいる人々を励まし続けていくことで、多くの捕虜の心に希望の火を灯していく。
実話だけに、過酷で厳しい環境の中で主人公の山本幡男さんのように、希望をもって生きていく姿に感動しました。こういう生き方はとても大切だと、山本幡男さんの姿を見て感じました。
最後4名の方が、山本さんの遺書を覚え家族に伝えるシーンは、涙が溢れてしまったのと、ご主人が生きていると信じ気丈に頑張っていた妻が、ご主人が亡くなった電報を見て泣き叫ぶシーンも胸が締め付けられ、改めて戦争の悲惨さを実感しました。
こういう方々の犠牲の上で、日本は平和に過ごせているのだと思うと、戦争は絶対に避けなければいけないと痛感した映画でした。
タイトルなし
戦争怖いな、あんな世界がやっぱりあったんだな、と再認識する映画だから、仕方ないんだけど。泣くしかないんだよ。
あ、このままニノがソ連で死んじゃうんだって気づいた時思い出したのが原題。「ラーゲリからの遺書」だったよ…遺書だよ…死んじゃうよ…(泣)会えないよ…。
で、遺書って言葉にまた気づいたのは安田顕が家に来た時。まさか…遺書を記憶から読み上げるとは。ラーゲリの過酷な生活も分かるし、中身が家族それぞれにあてた気持ちに溢れた文章なのも分かるし(泣)
最後に「実話です」も思いだして、また涙しました。
ニノはきっとアカデミー賞だな。作品賞もあるかも。それくらい、内容からも取り上げないといけない作品かと感じた。
もう一回観るのは、辛いかもな(泣)
確かに泣ける・・・
希望を捨てない
戦争が終わっても、こんな境遇にいた人たちがいたんだなと。贅沢なんて言わない、ただ家族に会いたいというそれだけなのに。帰りたいのに帰れない、いつ帰れるかもわからない。希望を持ち続けるのは難しくて、山本さんのように人間らしく生きられることは本当に尊いことだと思う。
山本さんのおかげで、心を救われた仲間がいて、その仲間たちのおかげで、形を変えて家族のところに帰れたんだね。
愛する人を待ち続けた家族。また会えると信じ続けるのは難しい。強く生きた奥さん、頑張った。
遺書の分割はうまかった。各人のこれまでのことが担当部分と重なって、やられたという感じ。
俳優の皆さんも素晴らしかった。
ニノの演技は味があるね。山本さんの人柄がよく表現されていて、最後は本当に死んじゃいそうだった。
安田顕さんの最初の廃人感もよかったし、一等兵じゃなくて山本と呼んだ桐谷健太もよかった。
ケンティーに似てる人いるなと思ったら本人でびっくり。いつものキャラとは全然違って、いい意味でオーラが無く映画に溶け込んでいた。
北川景子の泣き叫ぶシーンもすごかった。
ミセスの主題歌も良い。
人間の底力に喝采を
久しぶりにここまで感動する映画を観た。
シベリア抑留によって働かされていた人達の事は歴史の中で様々な形として残されている。
我々は皆その残されたものを読んだり、聞いたり、観たりして知っていくのだ。それを歴史というのだ。
そして今回瀬々敬久監督により映像化されるに至った本作「ラーゲリより愛を込めて」を鑑賞し私は体の底から感動が湧き上がってきた。
山本幡男さんの底力、どんな状況に置かれ絶望しようとも決して生きることを諦めようとしない姿勢。それが主演二宮和也さんの名演によって表現されている。
本作には様々な人物が登場する。その人物達も生きることに絶望し、諦め、死のうとしても生きなければならない。これは現代人にも通ずる所がある。どんなミスをしたとしてもどんな恥をかこうとどれほど人生に絶望しても我々は生きなければならない。生きて生きて生きて後世に遺さなくてはならない、どこまでも苦しくそして美しいそれが人生なのだ。
私はそれを本作から受けとった。
この映画も形となり後世に残る。この作品がもっと多くの人の目に当たることを願う。
泣けるっちゃ泣ける
韓国監督ならこんな下手くそな作品にはならない…。…。
抑留者の実話を映画化するならもっと説得力ある作品にしてほしい。
冗長すぎて、感動するシーンがない。それから劇場でするなら、シネスコにすべきだ。今どきビスタではね…。
「硫黄島からの手紙」の二宮は上手かったが、この作品には演技力が生かされいない。
人生で一番感動し泣いた映画
『ラーゲリより愛を込めて』
『ラーゲリより愛を込めて』は、第二次世界大戦後、シベリア収容所での過酷な日々を生きる日本人抑留者たちと、その家族の愛情や絆を描いた作品です。この映画は、戦争の無情さとともに、人間の強さ、愛、尊厳といった普遍的なテーマが深く掘り下げられており、見終えた後には心に強い余韻が残ります。
希望を持ち続ける人々の姿
この映画が印象深いのは、主人公がどれほど過酷な環境に置かれても希望を持ち続ける姿勢です。収容所という極限の状況にあっても、仲間と励まし合い、家族との再会を夢見て日々を生き抜く姿勢に、心を打たれました。人間が持つ根源的な生命力や希望の強さが描かれており、「希望があるからこそ生き続けられる」というメッセージが強く伝わります。
私自身も、ビジネスの中で幾度かの困難や逆境を経験してきましたが、こうした厳しい環境に置かれた人々の「生きたい」という想いに比べれば、自分の困難がいかに小さなものかを考えさせられます。彼らの希望を持ち続ける姿勢には、学ぶべきものが多く、自分の人生にも取り入れたいと感じました。
愛と友情が支える強さ
収容所では、仲間同士の支え合いが何よりも力となります。この映画では、仲間との友情や助け合いが丁寧に描かれ、逆境の中で他者を思いやる心がいかに人を強くするかを感じさせてくれます。私もビジネスの中で、人との繋がりや信頼関係がいかに大切かを実感してきましたが、同じ方向を見て励まし合う仲間がいることで、厳しい環境でも前向きに進む力が湧いてくるのだと改めて感じました。
映画の中で登場人物たちは、それぞれが家族や愛する人の存在に支えられています。その描写からは、愛が人を前へ進ませ、困難を乗り越えさせる力があることを深く実感しました。愛や友情が与える力の大きさを感じさせられる映画であり、私自身も今後どのように周囲と支え合いながら進むべきかを考えさせられました。
家族との絆が生きる希望に
映画の中で、主人公をはじめとする収容所の仲間たちが家族への想いを糧に生き抜こうとする姿が描かれています。この映画を通して、家族の絆が人に与える力の大きさを再認識しました。人は愛する人や家族のために強くなれるものであり、どんなに厳しい環境にあっても、その絆がある限り前に進む力が湧いてくるのだと感じました。
私はこれまでのビジネス活動を通じて、家族や大切な人々との絆が仕事におけるモチベーションを支える大きな原動力になっていると感じてきました。この映画の家族愛は、日常の中で当たり前に感じている家族の存在を改めて大切にし、感謝すべきだと気づかせてくれます。
まとめ:普遍的なテーマが心に響く
『ラーゲリより愛を込めて』は、戦争という悲惨な背景の中で、愛と希望の力を描いた感動作です。この映画を通じて、人間が持つ強さや、愛する人と共にいることの尊さ、仲間との絆がもたらす力を改めて実感しました。戦争は決して繰り返してはならないものであり、それでも人々が希望を持ち続けられるのは、家族や仲間の存在があるからだというメッセージが、強く心に響きました。
私も今後、日々の生活や仕事の中で、家族や仲間との絆を大切にしながら、どんな困難にも立ち向かっていこうと思います。
山本幡男さんを知れて良かった。
角川書店と読売新聞社が共同で「昭和の遺書」を募集した際に、山本幡男の妻、山本モジミさんが夫からの遺書を投稿した事がきっかけで書籍化されたものが原作となっています。
第二次世界大戦終戦後にソ連軍の捕虜となり過酷な環境の中でも、人としての道義を忘れず、仲間たちを励まし生きる希望を持ち続けた姿に感動しました。
低栄養、重労働で名前すら出てこない程に朦朧とした中、山本幡男さんの遺書を家族に届けるべく記憶に刻み、家族に届けた仲間達との強い絆に心を打たれました。
この映画で山本幡男さんの存在や考え方を知れて、時代を越えて物事への考え方に投げかけ考えさせられる物がありました。
二宮さんは硫黄島からの手紙でも兵士役をされていましたので、前からよく知っているかの様な、その時代に巻き戻されたかの様なデジャヴな感覚になりました。
二宮さんが歌を口ずさむ場面など柔らかく素朴な感じが、役に合っていました。
癌に侵されてだんだんと窶れる様子もよく表現されていたと思いました。
安田顕さんの演じる原幸彦の失望した様子から、山本幡男の関わりで生きる希望を取り戻すまでの表現が素晴らしかったです。
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