ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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歴史を繰り返し続ける国
日本は、完膚無きまでに戦争に負けてしまったからこそ今の世の中があり二度と戦争をしないと誓ったことでここまで来れたのだと思います
彼の国は今も繰り返し非道なことを続けているのだな
収容所の生活も映画のシーンよりももっともっと酷かったのでしょうね
その中で、希望を持ち続けていつ終わるかわからない生活を続けていくことの強さ
挫ければ直ぐに死が目の前にある、そんな毎日を今の私達はきっと耐えることはできないでょう
どこまでも諦めず、自分を失わずにいることの難しさ
何の映画か忘れましたがこんなセリフがありました
「強さとは、どんなに辛い時でも、優しくできる人、
それが強さなのだよ」
極寒の血の重労働、そんな中で倒れた人に手を差し伸べられるだろうか
とても自信がありません、すでに限界を超えている状況なのだから
私はずっと卑怯者のままなのかも
学ぶ事の多い作品でした、今の日本はとても平和なのだと改めて実感します。
道義無き時代に送る全身全霊の道義の物語... 極寒の大地で希望の花を咲かせた名もなき一人の男の物語
辺見じゅんさん原作のノンフィクション『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』の映画化作品で、戦後間もなくの国交断絶状態のソ連の未開の極寒地シベリアで過酷な強制労働に従事させられた日本人たちの生き様を描いたヒューマンドラマ。
水木しげるさんの戦記漫画で描かれるような死と狂気と隣り合わせの極限世界を舞台としながら、いつ終わるとも知れない地獄のような生活の中で周囲を励まし続けた実在の人物である山本幡男さんを主人公としており、彼と遠く離れた妻とのラブストーリーでありつつも、常識や道理が通用しない戦禍の中で如何に人としてのモラルを保ち得るか、というさながら現代版『人間の條件』とも感じられる重厚な作品になっています。
自身や利害関係者の欲求を満たすことにフォーカスする割り切りが当然とされる今日に於いて本作の主人公の体現する"全方位的道義"はまさにカウンターパンチであり、タモリさんが『徹子の部屋』で「新しい戦前になるかも」と仰った今日現在を生きるうえで極めて大きな人生指針になるやもしれません。
彼が異国の収容所内の同胞に広めていった短歌・俳句・古典、落語、仏教さらにはカントやヘーゲルといった海外哲学、映画、劇団に草野球等々は、いわば日本人としての教養のフルコースです。
一方で当時の日本本国では戦前の価値観がひっくり返されて西洋のそれが換骨代替的にもたらされているのがなんとも逆説的です。
まずもって絶望的な俘虜状況下で周囲の日本人たちの生きる希望を絶やさせず、帰国の途に就かせたことで評価されていますが、そのような中で誰よりも日本人として在り周囲にも日本人で在らせようとした(それもイデオロギーは抜きにして)ことも稀有な彼の功績だと思いました。
クロが実話とは!
今生きていることに感謝できる作品。
号泣の押し売り感がすごい”ドラマ”。映画館で見るレベルではなかった。
シベリア抑留を描いた感動作
犬はだめだ。
前評判のわりに、こんなもんかーって思いながら観てた終盤。あんまり泣くとこなくない?って思ってたら、クロが追いかけてくるとこからはだめだった。お墓に寄り添うところでうるっときたのに、氷の上を駈けてきたときはやられたなー。そこからの遺書のくだりとかは泣くしかないって感じだった。
戦争ものはいろいろつらいし、考えさせられる。。。
大切な人がいれば泣ける映画
この映画を観て御涙頂戴とか泣けなかったとか文句言ってる人は、この人のために生きたいという大切な人がいないのかなとレビュー見て思いました。
スケールがしょぼいとかそんなとこ見てないで、セリフを噛み締めてほしい。
大切なのは、どんな状況にあっても、ただ生きるのではなく、人間らしく生きること。
そんなふうに生きてるだろうか、生きていけるだろうかとしみじみ考えた帰り道でした。
30代のちょうどハマらない世代
周りの評判がすこぶる良かったのでどれくらいの泣けるのか、と鑑賞。
冒頭から最後まで自分は何を見せられるんだろうかと思いが絶えなかった。
戦争の悲惨さ、人間ドラマは痛いほどにわかるのだが、肝心のキャスティングがあってなさすぎた。
演技はみなとても良かったのだけれど、
全体的に戦時とは思えない顔の綺麗な役者が揃い、そして、悲惨さを伝えんばかりの特殊メイク。これでもかと言うくらい泣かせにかかる展開の反面、撮影であることを感じられずにいられない。
人気の俳優で若い世代に、戦争の悲惨さを伝えることの重要性、家族が同じ経験をした人には響く作品ではあったと思う。自分がどちらにもあてはまなかっただけかもしれない。
音楽や細かな演出も、素直に作られていて好感はもてるのだが、キャスティングが良ければもっと感傷に浸ることもできたのだろう。
泣きました
危ない!
危うく映画館で見逃すところだった。
予告編が若干暗めに見えたので、映画館での観賞に二の足を踏んでいた。
BDで十分なんじゃないかなという思いもあった。
だが、年末年始の期待の大作は外れで観賞初めもしていない。
消去法で選んだのがこれだった。
年末年始の超優良作は間違いなくこれだった。
どれだけ泣いただろう。
最後尾の列、私しかいなくて良かった。
誰に気兼ねすることなく涙し、思い切りハンカチで拭くことができた。
その観点では公開から時間がたっていたことが奏功した。
内容については既に多くの方が書かれているだろうから簡単に。
家族愛や友情、平和といった陳腐な言葉には収まらない、多様な感情が交錯した。
意外に早く亡くなってしまったなと思ったが、それからが本番と言っても過言ではあるまい。
想定外で胸アツな展開に魂を揺さぶられた。
俳優陣も素晴らしかった。
誰一人違和感を感じさせられず、映画の世界観に没入できた。
特に中島健人は大健闘と感じた。
なんだかんだ言って、ジャニーズには逸材がいるね。
久々に邦画を堪能した。
ドラマに関してはTBSを見直した。
某フジとは大違い(蛇足だね)。
極寒での過酷さが足りない
実話を元にした今作
戦争捕虜として極寒のシベリアで過酷な年月を過ごした人達の実話なので、ストーリー的には当然泣けるのだが、泣かされながらも何故か白ける不思議な映画だった
演者の皆様の芝居はとても素晴らしかったです
主人公は二宮くんで、語り部は松坂桃李
脇を固める重要人物として安田顕と桐谷健太、中島健人
語り部である肝心な松坂桃李の人物描写が足りないせいか、途中から出番の増えてくる安田顕と桐谷健太の濃いキャラに語り部が食われてしまっていないだろうか
松坂桃李が卑怯者を脱却する大事な場面での説得力が不足して、気持ちが盛り上がりそびれたのが残念だ
そして何より極寒での過酷な環境の描写が足りなさすぎるせいで、色々もったいない事になっている
極寒の過酷な状況で苦しみ苛まれ、多くの人が精神を病むほどの荒んだ状況だったのではないか
そんな過酷な状況にも関わらず希望を捨てずに生きるからこそ主人公が輝く映画であるはずなのに、過酷さが足りないせいで輝きが鈍ってしまっている
捕虜が小綺麗で、寒そうにしてないのが何よりも気になってしまった
マイナス40度を超えないと作業は中止にならない、そんな説明台詞の中作業する人々
マイナス20度の手足も凍ってしまいそうな寒さの中で働いている過酷な状況を人が倒れだけの演出ってどうなの?
マイナス20度の野外で働いてる人達に全然見えなかったよ
リアリティ足りなさすぎません?
往年の名作「八甲田山」のリアリティさを知ってると、どうもね
二宮くんの芝居は素晴らしかったが、皆から慕われる人物である場面をもう少し入れて欲しかったな
それぞれのキャラクターの描写はしてるのだか、なんだか平面的で二宮くんとの関係性の深まりがいまひとつで残念だ
それぞれが遺書を持って家に来る大事なラストのパートで泣かされながらも、演出が気になって気持ちが白けていると言う摩訶不思議な状況
一番盛り上げてくれたのは犬のクロだったかも
夏に観た野田秀樹先生の舞台「Q」のエンディングパートにて、ロシアの収容所で精神が荒んで行く人々の見事な様とどうしても比較してしまってあれこれ上げてみましたが、きっと、とっても泣ける良作映画ですよ
若年層向けの戦争映画
実話を元にした辺見じゅんの小説が原作の物語。
CGやセットのチープさが目立っており、邦画が嫌煙されるひとつの要因がこの映画でも目の当たりになってしまった。
しかしながら俳優陣は豪華で、メインに二宮和也、助演に松坂桃李、中島健人といった女性ファンが多い人選としたのは大正解。
私が入った映画館では平日夕方に関わらず若年層の特にグループでの女性客が多く、戦争とは何かを考えるきっかけになる良い映画だったと思う。
各々演技力が高く、特に中島健人はジャニーズ人選と言わせないほどの実力を見せた。
脚本に多少なりともくどさはあったし俳優陣の演技力頼りだった部分もあり、他の名作戦争映画を観たことがある映画ファンにとっては物足りないところもあったが観に行ってよかったと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
二宮和也の自然なやわらかい演技で、山本幡男さんが、どれほど素晴らしい人か、は、よく伝わりました。どうしてあんなに強く優しい人間になったのか、育った環境など分かれば、一層説得力があったように思います。
実話と知って見ると、ほんとうに目を覆いたくなるような収容所の暮らしで、このような現実が、戦争終結後、長く続いていたことを、遅ればせながら学ばせてもらいました。
山本さん以外、多くの人が心に深い闇を抱えていて、それぞれの苦悩や哀しみが伝わる素晴らしい役者さんたちでした。
捕虜がみんなで、いとしのクレメンタインを歌うシーン、ビルマの竪琴で日本兵が埴生の宿を歌うシーンを彷彿とさせました。これもオマージュの一種でしょうか。
直球で憶えておきたい事
好みじゃなかったので低めに評価してます
映画の冒頭に出ていたのは、多分モデルになった実話があるってことなのだと思うけれど、戦時中の記録みたいな実話系のお話自体は、嫌いではありません。
例えば戦艦長門が建造されてからビキニ環礁の水爆実験の標的艦として沈むまで、船の一生を伝記のようにして書いた『軍艦長門の生涯』ですとか、戦時中に駆逐艦雷の工藤艦長が、スラバヤ沖海戦の後、船を失って海上を漂っていたイギリスの軍人422名を救ったけれども、日本は敗戦国になったのでそのようなことは記録に残らず、本人も誰にも語らなかったというので、戦後イギリスの元軍人が訪ねてくるまで分からなかったというのを記者が取材した記録の『敵兵を救助せよ!』などというような、いく冊かの本を買って読みました。
ただ、そういうのはある程度長くても良いから時間をかけてじっくり読む話は嫌いではないのですが、映画に限っていうと、僕はそういう淡々としたものが好きではありません。
迫力も映像の美しさも求めていないし、無理矢理2時間か3時間の上映時間内に押し込める必要もない、そういう出来事に価値のあるお話は、映画よりもじっくり本で読みたいタイプで、映画の題材としては好みではないです。
戦後にシベリアに抑留された日本人のお話で、事前に映画の予告映像で主人公の山本さんの治療を要求して作業をボイコットするものが流れていたとおりに、山本さんは重い病気になるし、原作のタイトルにもあるとおりにラーゲリから遺書が届くお話で、感動する場面はありました。
ただ、全体としてマイナス20度以下にもなる寒さの中で過酷な労働を強いられる厳しい抑留生活を淡々と描いていて、その生活の中で山本さんの生き方や考え方がまわりの人に少しずつ影響を与えていくというもので、物語的に盛り上がる大きな事件とか、クライマックスの興奮はありません。
このようなタイプのお話が好きな人もいるかとは思いますが、僕は好みじゃなかったので、低めの評価を付けています。
楽しみを見出すとすれば、僕は通信講座で10年以上もロシア語の勉強をしているので、(勉強しているだけで会話の機会はないから聞き取りはからきしなんだけど)「ダモイと言ったら家を意味するдомの造格の格変化で、家へ帰るの意味もあるなぁ」とか、ダモイの列車が止められて、ロシア兵がпереводчик(ピェレヴォードチク)と言ったら山本さんが降りて行って名前を読み上げ始めた場面で「あ、переводчикは通訳の意味だ」とか、ロシア語の単語を追いかけているのが、まぁ楽しかった…かな?
そのくらいしか楽しみがありませんでした。
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