劇場公開日 2022年9月30日

「夏目真悟がノッている」四畳半タイムマシンブルース 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5夏目真悟がノッている

2022年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

湯浅政明監督によってアニメ化された『四畳半神話大系』の自由闊達なアニメーションセンスを引継ぎ、『タイムマシンブルース』のダイナミックな物語展開を掛け合わせて絶妙なエンターテインメント作品に仕上がっていた。くだらない理由でタイムスリップしてはどんどん歴史が改変されてしまい、帳尻合わせに四苦八苦なキャラクターたち。まさか、そんな方法で帳尻を合わせてくるとはという意外性、というかあれは帳尻があったことになるのかという気もするが、強引さも含めて面白い。
夏目真悟監督がこのところノッているなーと感じている。『Sonny Boy』につづいてクセの強い絵柄の作品を見事に料理していて、今の日本アニメ界で鬼才とか異才とか言われそうなポジションになってきた。次回作はなんだろう。
やはり、中村佑介のキャラクター原案なので、横顔がキレイ。

杉本穂高