「舞台演出とアニメの好相性」四畳半タイムマシンブルース ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台演出とアニメの好相性
正直最近これは観ねばという作品が
なかなか無く
とりあえず観とくかという感じで
何かの用事のついでに観賞しましたが
面 白 か っ た
予備知識は
「サマータイムマシン・ブルース」
は聞いたことがある程度でした
このストーリーを森見登美彦の小説
をもとにしたアニメーション
「四畳半神話大系」で再構築
というあんまり聞いた事がない
コラボ作品
京都は高野川と鴨川に囲まれた
下鴨の超が付くボロアパート
「下鴨幽水荘」に暮らす大学生達
キャンパスライフをしくじり
ボロアパートで陰鬱な日々を過ごすも
後輩の明石さんが気になっている「私」
大学の映画サークルみそぎで
早撮りに定評があるもほぼ全てが
ポンコツ映画だが一昔前の
サブカルファッションがかわいい「明石さん」
他人の不幸が大好きで
私の学生生活を台無しにすることに
心血を注ぐ悪魔のような顔立ちの「小津」
デカアゴが特徴で
下鴨幽水荘のヌシを名乗り
明石さんや小津がなぜか弟子入り
している年齢不詳の「樋口氏」
映画サークルみそぎの代表で
わかりやすくウェーイ系の無神経
キャラなもののよくよく聞くと
一番常識人に見える「城ケ崎」
城ケ崎の旧知の仲の様で
面白い事が好きなだけの
近所の医院の美人歯科衛生士「羽貫」
小津が壊したリモコンで涼を
取れなくなった一同がふとアパートの
奥から出てきたタイムマシンで
リモコンを取り戻そうとしますが
自分達の時空を変えてしまう
ことで消滅を招いてしまう
過ちに途中で気が付き奮闘します
お話自体は前述通りサマータイムブルース
を踏襲していますが四畳半~の
独特のアニメーション表現と
舞台演出のような演技が絶妙に
ハマっています
実写って色々写り込んでしまって
画面がうるさくなってしまう
(うるさくしてしまう)ところを
舞台はスポットライト
アニメは描かないと画面に出ない
から絞れてて噛み合うんでしょうね
岡田斗司夫氏が
「アニメの描写は全部意味がある
(意味がないとそこに描かない)」
ってかつて言ってましたけど
確かにそう思います
こんなしょーもない話なのですが
90分くらいの尺をしっかり見せて
スッキリ終わっていました
「好きな人」しか来てない感じ
でしたが自分みたいな初見でも
十分面白いと思います