「妹の妹に誰もが救われた気がします」消えない罪 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
妹の妹に誰もが救われた気がします
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乱暴な言い方ですが、20年前のあの殺人は事件ではなく、事故です。
姉が守りたかった生活、そのために自らの本気度を鼓舞するために用意した銃。
5歳の妹は状況を理解することはできなくても、ただならぬ雰囲気に突き動かされてとった行動…それが真実のすべてだと思います。
もし、あの時、姉がもう少し法的責任の社会通念(5歳の幼児に殺意など認められないはず)に思いが至ったのならば、そのまま警察に事実を伝えれば良かったのに、と客観的には思うけれど、あの時の姉にとって、あれは妹に傷を残さないための唯一の選択肢だったのだと思います。
20年前の事件を担当した弁護士(映画にはまったく出てきません…日本だったら国選弁護士ということになるのだと思いますが)がもしひとかどの優しさと真実への探究心があったなら、こんなことにはなっていなかったのに。
妹の妹(義理の妹のほうです)の姉へのリスペクトと思いやりと優しさがこの映画のすべてを浄化してくれました。
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カールⅢ世さんのコメント
2021年11月30日
あの兄弟間の間男場面は必要?と思いました。彼らをそんなふうにクズに描かなくてもねぇ。両親の話しを盗み聴きしてしまった妹の行動は思い遣りに溢れた勇気ある行動でした。