クナシリのレビュー・感想・評価
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その風景、人々にじっと見入ってしまった
これほど国後島の姿をまざまざと目にするのは初めての経験かもしれない。旧ソ連時代のベラルーシで生まれ、現在はフランスに住むというコズロフ監督が、ロシア連邦保安庁の特別許可を取り付けてカメラを回したという本作。となると、制作体勢としてかなりロシア側の意向に沿った作品に陥りがちな気もするが、完成したこの映画には、意外なことにロシアにとって都合の悪い言い分さえ含まれていて驚いた。その点、さすがフランス映画と言うべきか。本作が映し出す国後島には、美しく豊かな自然や風景があるし、普通に暮らしている人々だって多くいる。と同時に、戦争の残骸が今なお残り、社会に置き去りにされたみたいに不便な暮らしを余儀なくされる人がいて、ゴミの投棄で荒れ果てた場所もあるようだ。島民の一人がこぼす一言はとても複雑な余韻を残す。とはいえ、これは決して政治的な映画ではない。難しい話を抜きにして、じっと見入ってしまえる作品である。
国後島の今をとらえた貴重な映像。根室で撮影予定の次作の完成も待たれる
中国や北朝鮮ほどではないにせよ、プーチンの実質的な独裁体制が長期におよぶロシアに関して、政治や施策を批判したり異を唱えたりすることは相当な勇気がいる。批判的な言動を行った政治家や表現者が直接・間接の制裁を受けたり、外国で暗殺が疑われる不審死を遂げたりするケースも時折報道で伝わってくる。まずは、ソ連時代のベラルーシに生まれ、1985年の「炎 628」には助監督として参加し、現在はフランスで活動するウラジーミル・コズロフ監督が、千島列島(ロシア側の呼称はクリル列島)に属する国後島の現在を偏りなく映し出そうとするこのドキュメンタリーを作ったことに敬意を表したい。
コズロフ監督は当局の許可を得て国後島に上陸し、そこで暮らす人々や労働者、役人たちにインタビューし、うらさびしい島の現状を淡々と撮影していく。島民たちの口からは、政府が国後島を領有しているのは漁業権が主目的で、生活する国民のためにインフラを整備したり観光開発したりする気がないことに対する不平が聞かれる。ある女性は何十年もトイレのない家に住んでいるとこぼす。
1945年8月にソ連軍の部隊が島に上陸して日本軍兵士らが降伏した時の様子を再現するイベントが行われていて、やはり日本人としては複雑な思いがする。島の数少ない娯楽なのだろう、島民たちがほぼみな見物に来るとナレーションが入るが、彼らの表情はどこかうつろに見える。
監督は2部作にすると決めているといい、次作は国後島からわずか16kmの距離に位置する根室町で撮影予定だそう。コロナ禍で進捗に影響が出ているようだが、おそらく日本人側の北方領土に対する思いが主題になるであろう次作により、国後島と千島列島の現在が立体的に浮かび上がってくるはず。完成と公開を期して待ちたい。
次回作に期待大!
戦争で北方領土だけではなく樺太もロシアに奪われた時に
ワタシの母方の祖父母は樺太で生活していました
そして強制退去の為
秋田まで軍艦に乗せてもらったと
その時に家にあった高価な物は全て
壊したり燃やしたりしたと聞きました
北海道へ向かった船はほとんど撃ち落とされたらしいと小学校の先生は言ってました
祖父母が秋田へ向かったからワタシは生まれることができたのだと
その後北海道に移り住み
ワタシは北海道で生まれ育ったのですが
この映画で映し出される景色は北海道そのもの
植物も犬たちも
でも住んでいる人々は…
不思議な感覚で観ていました
実際北海道に住んでいる人たちでもそんなに島を返せって言ってる人たち見たことなかったです
国同士だけなんですよね
文句言ってるのは
次回作は北海道側から撮る予定だけど
コロナ渦でなかなか進んでいないと聞きました
大変楽しみにしております
監督の目線は常に中立で
でもご自身も帰郷したいと思ってらっしゃるのでしょうか
とても興味深い内容でした
露西亜の島からズドラーストヴィチェ
2022年映画館鑑賞5作品目
2月6日(日)チネラヴィータ
『さがす』を鑑賞するまでかなり時間があったのでついでに観ることにした
ロシア人から見た国後島の今を撮ったドキュメンタリー
日本のメディアでは色々な忖度で撮影は困難なのかもしれない
テレビの報道番組のような声優の吹き替えはとても安っぽく感じウザイのでこれはこれでよかった
貴重な記録映像の数々
当時の開拓民の写真は露西亜側に残された
ほぼ全て没収されたからだ
スキンヘッドに小太りの白人中年が裸になり底が鉄屑の水辺を泳いだり泥を顔に塗りながら温泉に入り労を労う作品
支那や北朝鮮と違い今の露西亜には言論の自由があるんだなと感心した
冬でも戦艦が通れる海路を確保するためであってクレムリン側からすれば極東に住んでいるロシア系の住民なんかどうでもいいのだ
荒涼とした辺境にただただがっかりするばかりだ
この環境に置かれた人々にポジティブな意見を求めるなんて馬鹿馬鹿しい
北朝鮮っぽくなるから嫌だ
偏っているかもしれないが仕方がない現状
日本のパヨクドキュメンタリー映画の数々に比べれば工作活動的なものは皆無で不快感は無かった
鐘を打つ土台だけは露西亜の戦車でも破壊することはできなかった
露西亜の婆さんも言っていたが漁業の範囲を広げたいだけで今のこの国後に移住する物好きな日本人は稀だろう
北方領土返せと言いづけるだけでは絶対に進展しない
軍事力で奪還しない限り返ってくるわけがない
僕はパヨクが大嫌いだがそれほど保守的な人間ではなく愛国心もあまりないので北方領土が返還されなくても良いと思っている
政治には妥協が必要で平和条約は1日も早く締結するべきだ
中共や北の将軍には刺激になるはず
日本の資本が国後に入れば経済が飛躍的に活性化して憮然とした老人たちにも花壇の花々に負けない笑顔が溢れるだろう
なんとかしてあげたいものだが
貴重な映像(北方領土の返還を願う方は必見)
この映画は、現在の国後島(北方領土)の状況を知ることができる素晴らしい映画です。そのため、北方領土返還を願っている方は必見の映画だと思います。
映画の中には、日本人は出てきませんが、舞台は日本という奇妙な感覚を持ちました。また、島の社会的なインフラは、未整備であり、時代から取り残されているような印象を受けました。そして、北方領土が返還された場合には、そこに住んでいるロシア人と共存することまでしっかりと考えておく必要があると思いました。
貴重な映像を撮ってくれたウラジーミル・コズロフ監督及び製作会社のみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
途中までしか見られなくて残念。複層的に現在と過去の国後を語っており...
途中までしか見られなくて残念。複層的に現在と過去の国後を語っており、とても面白かった。引き揚げのときの様子も初めて知り、写真も初めて見た。
知ることは大切、何事も。
北方領土の知識、学校の授業以上は持っていません。
ただ、非定期に政治家が話す、アピールする領土返還が
話題になると気になる。。。そんなレベルです。
過去領土だったところを、日本は取り戻したいという
意思は敗戦後継続して持ち続けているのだろう。。。。
そんな風なことをぼんやりと思ってました。
正直、対岸の火事、他所の家の話です、申し訳ないけど。
旧ソ連出身なのに非常に客観的な視点での「今」を見ると、
ロシアも日本もいい加減にしろ、民を蔑ろにするな!
って声が聞こえてきそうです。
国の思惑に翻弄されるってこういうことなんだなって。
それほどに突きつけられる事実は僕の想像をはるかに
超えてました。
本舗領土返還に声を上げている政治家はこの事実を
知っているのだろうか?国民の多くは知らないだろう。
なんの思惑もなく撮られた映像だとするならば、
この映像が全てであるならば、日本の主張は政治家の
アピール材料以外の意味はないなぁと痛感です。
今後ニュースで北方領土の話題が取り上げられる度に
僕はこの作品で目にした光景を思い出すでしょう。
明らかに僕の意識が変わった一本です。
ヤバい、行きたくなってきた! まだ見ぬ「日本国領土」の現状を垣間見せる、稀少なドキュメンタリー
当たり前だが、国後島には行ったことがない。
海を挟んで、眺めたことはある。
高校生の頃から全国の天然記念物を行脚している僕にとって、それはタンチョウとオオワシとオジロワシに逢うための旅行であり(遭遇率95%というから、余程いるのかと思ったら、ものすごい勢いで餌付けされていたw)、実際には海の向こうに国後島を見たことより、その手前の海で、人生で初めてクロガモを実見した喜びのほうが数等倍大きかったわけだが。
とはいえ、一応は日本の領土でありながら、一般人が足を踏み入れて様子を見ることができないというのは、やはり癪なことではある。正直、政治的な関心云々より、「一体どういうところなのか」という純粋な興味と関心から、映画館に足を運んでみた。
僕が尖閣と竹島に領土問題があるのを知ったのは、お恥ずかしながら成人してからであった。
でも北方領土に関しては、それこそ幼稚園・小学校の頃から、さんざん立て看板やビラや広告を目にしてきたし、逆にそう簡単には解決できない問題なのだろうな、と幼心に思っていた。
実際、歴代の政権にとっては、長く平和条約の締結とセットで懸案となってきた重いテーマだ。
うちの祖母ちゃんは、83歳で死ぬまで「アメリカさんは強かったから勝ったんやし、うちらは負けたんやから何されてもしゃーない。でもだまし討ちではいってきて火事場泥棒しくさったロスケだけは絶対に許せん」とずっと申しておりました(笑)。
まあ、獲られ方があまりに理不尽で筋が通らないぶん、日本としてもこれだけは諦めちゃいけない感が強いんだろうね。一方で、すでに入植者の歴史が半世紀以上積み重ねられていて、今返してもらったとすれば、それはイコール今度はロシア人の皆さんに出て行っていただくという話であり、土地の収奪の問題は常に厄介である。
いざ映画を観てみると、当たり前のことではあるが、植生が北海道のそれとほとんど変わりなく、まんま「日本の島しょ部の一風景」を見ている気になってくる。
地面からはアキタブキのフキノトウが芽生える。
ササ藪の奥には、豊かなブナ林、トドマツ林が広がる。
庭先には、ヤマザクラが花を咲かせ始めている。
だが、そこに日本人はいない。ロシア人がいる。
いかにも日本という自然景のなかで、筋骨隆々の白人がスコップをもって徘徊し、日本ではおよそ見ることのない「犬橇」(というか犬車)が疾駆する、その強烈な違和感。
ああ、日本がロシア人に獲られるってこういうことなんだな、と視覚的に納得させられる。
日本建築とは根本的な概念の異なるバラック建ての住居。
軍事兵器を模しているらしい奇異な公園の遊具。
暗い街灯、海岸に打ち捨てられた戦車、原色重視の住民のファッション。
日本の風景の上層に、ロシアの文化が上書きされている。
その象徴的なアイコンが、友好の証として寄贈された船にかつて描かれ、ロシア旗に「上書き」されてしまった日の丸だろう。
いちばん、今の日本と異なるのは、「軍事」の香りだ。
軍事博物館構想を熱く語る若い軍人さん。日本人に扮装したモンゴロイドの兵隊が白旗を上げる占領時を再現する一大ページェント。そして、おそらく町最大の祝典なのであろう、毎年行われる祝勝パレード。
要するに、ロシアはいまでも「軍部」が国の中枢にあって、領土拡張によって民が自尊心を満たし、それを祭ることで軍国少年を再生産している、われわれとは異なる「戦勝国のロジック」をもって現在進行形で膨張しつづけている国なのだ。
いっぽうで、住民のインフラや環境保全に向けた意識は、極めて希薄だ。いまだに整備される気配のない上下水道。打ち捨てられたゴミ、ゴミ、ゴミ。文明化されていない超大国に典型的な「病」がそこにある(ユーラシアにはもう一つあるよね、そんな国)。
ちっぽけな国後島をちょっとのぞいただけで、ロシアという国のありようが伝わってくる。
おそらくなら、それこそが監督が本作を企画した意図なのだろう。
そんななか、本作には不思議な魅力をたたえる「日本びいき」の老人やアウトローが登場する。
どうせ人生もう残り少ないからなのか、プーチンを怖れもせず、長年たまったソ連時代のうっ憤もふくめて、いいたい放題国のありように文句をいう老人たち。彼らには日本人が島に居た記憶がまだ残っていて、ある種の郷愁と憧れをもって、過去と、日本人の美徳(と花街の追憶)が語られる(ちなみに、本作で監督が老人ばかりにインタビューをとっているのは、日本のことを覚えている年代だから狙い撃ちにしたというわけではなく、若者に対する取材については国からNGを食らったかららしい)。
土を掘って日本の遺物を探し、仲間と野外考古学と野風呂にいそしむ、ガタイのいいオヤジも登場する。趣味でやってるのかと思ったら、パンフを見ると「チョルナカパーチェリ」(黒い発掘人)と呼ばれるれっきとした(非合法の)職業らしい。彼らは、日本人の墓を探し、日本人の村を探し、日本人が植えて野生化したゴボウ畑を発見し、野湯で泥パックに興じる。ああ、なんて楽しそうな!
彼らのように、日本人が観光に帰ってきてくれたり、インフラの整備を手伝ってくれたりすればいいのに、と考えてくれているロシア人もいるというのはうれしいことだし、よくぞカメラの前で語ってくれたとも思うが、現実はなかなかにシビアだ。
結局は、あの観光局だか交通局だかのジョージ・クルーニーみたいなおじさんが語っていた、「第二次世界大戦の結果の再検討はしない。島を返還する理由などない。ロシアになんの益もないのに、なんでそんな必要がありますか?」ってのが、ほぼロシアの立場から見た「ファイナル・アンサー」だからだ。
だって、俺がロシア人だったとしても、そう思うもの……。
実効支配ってのは、それを長期にわたって認めさせてしまった段階で、もう事実上手遅れであり、それをひっくり返すには、結局は「武力」以外残された手段がない。
本当にそう口にしたら党を辞めるはめになった議員がいたが(笑)、別に「口にしてはいけない」だけで、それ自体は紛うことなき真実である。
ソ連邦崩壊のときがおそらく唯一のチャンスだったのだろうが、もはや問うても詮無いことだ。
きっと国後島は、「領土紛争地の島」として、(日本人にとってだけ)宙ぶらりんの状態のまま、これからもずっとあり続けるのだろう。決して返ってこないことは分かっていてもなお、「言い続ける」こと、「主張しつづける」ことにも、大きな意味はある。逆に「返してくれ」と言うのを辞めたら、国としては本当におしまいだ。僕個人は二島返還論者ではないので、北方領土がある以上、ロシアとの平和条約も、結ばれることは未来永劫なくていいと思う。「中途半端」と「宙ぶらりん」を受容する胆力こそが、本当の政治の力、国民の力なのであって、今の状況を安定的に引き伸ばし続けることもまた、一つの戦略だ。
いや、そもそも、両論が対立するような政治的課題の大半は、もやもやした状態のままで「解決しない」ことこそが、実は専ら「最適解」だったりするものなのだ。
でも、ここで出てきたおじいさん、おばあさんや土掘り屋のオヤジを実際に見て、何らかの形で――たとえば「観光」としての交流だけでも、復活していけたらいいんだろうな、とは思った。
てか、実際にあの土掘り屋と会って、国後島をぜひガイドしてほしい! そして一緒に野湯に入りたい(笑)。……まあ、無理だろうけど。
どうしてもこういう国境紛争地みたいなところの話になると、思考や意見が戦略的になったり空理空論に走ったりしがち(いっそのこと滅ぼしてしまえ、的な)なのだが、そのときに「実際に見てみる」「実際の住人の生活ぶりに触れる」「できれば話をしてみる」ことは、大変に重要だ。
奪われた土地ではあっても、そこには奪った行為とはもはや直接関係のない入植者とその子孫が生きて、彼らの生活を日々営んでいる。それを見て、知り合いになって、なんなら一緒に酒でも酌み交わしてみて、なお出て行けと言えるのか(いや、言っても全然かまわないんですが)。
なんにせよ、「まず相手を知るのが重要」だということは、断固返還論者であろうがなかろうが認めていただける、普遍性な共通認識であるはずだ。
その意味で、こうやって「実際に国後島で生活する人々のようす」を目にすることができたのは、日本人である僕にとっても大変意義深い体験だった。日本人には到底不可能で、おそらく英米仏の人間にもできないことを、「パリのロシア人」であるコズロフ監督が成し遂げてくれたことに、感謝の念を表したいと思う。
ちなみに、ラストで遠く海を眺めるショットってたぶん、続編『NEMURO』で同じショットで終わる布石だよね(笑)。
題材は貴重、だが視点が偏り過ぎ
国後島って温泉が湧くんですね、ということをこの映画で初めて知りました
道理でGoogle Earthを覗くと半裸のおっさんとかが出てくるワケだ、なんでこんな厳寒の地でと見てるこちらが寒い思いをしましたが
なるほど、そういうことねと納得
我々日本人にとってはなかなか足を踏み入れることの出来ない北方領土の一つ、国後島
そこに住む現地ロシア人の話に焦点を当てた作品
国後島を追い出される前の日本人の生活
つまり、第二次世界大戦で負ける前の日本人が、国後島でどのような生活を送っていたか
現地ロシア人と残された写真を基に情報提供される
あとは現在の国後島の状況
トイレを造るのは自己責任
湾の貝は排水で汚染されているが、島民の中には生活のために獲って売る人もいるらしい
もう国後島で獲れたエビは食えんなと思いました
題材としてはよくぞ、という感じです
ただ、ピックアップされている島民は明らかに現状に不満(どちらかと言えば日本との融和を求める)のある人々ばかりだったので
もっと今の島の暮らしに肯定的な人、特に若い人の意見もしっかり聞きたかったです
全体的に偏ってる感が否めない作品でした
かつて日本の領土で 日本人が住んでいた島 気軽に行くことができない...
かつて日本の領土で
日本人が住んでいた島
気軽に行くことができない
近くて遠い場所
沖縄本島より大きく
温泉などの観光資源もあるのに
ロシアは持て余しているように感じた
行政サービスすらおぼつかなくて
ゴミが集積された荒廃地をみると
切なくなる
玉音放送後の混乱の中で
占領されたのだから
ソ連が崩壊した時に
すかさず取り戻せなかったのかなぁ
映画で旅をする。よく撮れましたね❗
一般の人は訪問出来ないロシア。
特にクナシリの北方四島は、
降伏したのに攻撃して攻めてきた。
当時の現地日本人の島のおじいちゃん、おばあちゃんは、当時のロシアの子供たちと仲良く遊んでいた。
だが
親子リュック一つで強制退去となった。
実質の 財産没収。
当時一緒に遊んでいたロシアの子供たちは、同じく80歳位のおじいちゃんになったが、当時のよさを忘れていない。
老齢になつた今も、日本人の旧宅地やお墓などを手入れしてくれ、良き時代を懐かしんでくれている。
●日本人の漁は、進んでいて、我々は生活出来た。
ソ連が日本の設備を破壊、汚染垂れ流し、今は食べられない。
●日本人の農業も進んでいて、たくさん牛がいた。ソ連は日本の牛を全処分し、外国から牛を持ってきたが、気候合わず、全滅した。
●働く現場は、安い外国人労働者で、現地人の働く場がない❗
昔のように、日本人と仲良く助けあつて暮らしたい。
しかし現地は、北朝鮮のように、国内不満を海外の仮想敵に向ける政策か、軍国主義的。
子供たちが銃で赤ちゃん人形を撃ち殺す遊び!
ロシア本国は変わったのに、北方四島はまだソ連のまま?!
江戸時代、日本人は貧しくても命がけで難波したロシアの船を助けた事があった。
その日本人の末裔は、難波で命を落としたロシア人の日本のお墓を、今も守っていらっしゃる。
この映画は
世界的にも非常に重要で、貴重な映像である。
海外作品としてオリジナルのままなら仕方ないが
やはり撮影場所や日時等一体上陸地点や廃村となった村や地域名どの場所でなのかまったく明記されず反政府的な老人の声が中心に描いておりドキュメンタリーとしては半端感もやはりNHK等の報道ドキュメントの様に日本語のナレーションや図やグラフ データを挿入してもっと多様な方の声や吹替え等の編集があった方が良かったと!
クナシルの今の断片
70余年前の日本人住民の強制退去を記憶する人を含む数人の証言と映像を中心に、国後島で今を生きるロシアの人々の姿をスケッチする。
映画は、かつて日本人が住んでいた地にロシア人が住んでいる、という事実の断片を映す。語られる内容、モデル、シーンがサンプルとして適当なのかは分からない(ロシアの他の辺境と比べてどうかとか、北海道の過疎地も同様ではという点もひとまずおく)が、画面から見えるのは、貧しく、発展から取り残され、ビジネスマンと軍人以外に自信に満ちた人が見えない人々の暮らす地である。
北海道とサハリンの例を見ても、人的往来や交易があればそれに応じた関係が形成され、それによる利益も生まれるのに対し、わずか十数キロの距離にありながら行き来が許されないことのもどかしさを感じた。
平和条約や領土交渉の帰結に関わらず、現住の人々を強制的に追い出すことは現実的ではないし、非人道的でさえあるだろう。境界の両側で暮らす人々にとって実益があり、互いに理解と信頼を積み重ねられるような交流が継続できればいいと思うのだが。
若い世代や、四島の他の島の状況も知りたく、喰い足りなさは激しいが、「問題」としてしか語られない地で今暮らしている人々に思い至ることができたことに感謝したい。
これがありのままのクナシリなのか。。
ビザなし交流で色丹島を訪れたことがあるが、
その時に案内された近代的な食品加工工場やカラフルな小学校、きれいに整備された日本人墓地とあまりに違う風景と内容にに驚いた。
ビザなし交流では、いいところしか見せてないのだろうとは思うけど、これが今のクナシリのありのままの姿なのか?
島の生活を少しでも快適にしようとするための工夫や、生産的な活動の痕跡があまりなく、生活排水はたれ流しで海は汚れ放題、ひたすら目立つのは45年にソ連が島を占領したことを示すモニュメントや戦車、大砲、そしてゴミ。
今は、ロシアはここに免税特区を作って投資を呼び込もうとしたいるけど、一体どんな産業だったら進出したいと手をあげるのか、想像もつかない。
日本にもたくさんある過疎化の進んだ離島も同じようなもの?
…という具合に、ロシア側に都合の悪い内容も結構含まれていて、よく撮影を許可されたなと思う。
次は、根室で日本側から見た北方領土の映画を撮るとのことなので、どんな作品になるのか
こちらも楽しみ。
薄い関心が色濃くなりました。
昭和55年生まれの私には、熱っぽく語る昭和22年生まれの母の北方領土問題に対しての思いはイマイチ分かりません。
今となっては私の周りで北方領土問題を話す機会は全くありません。
むしろ、道東の島を今更返してもらったところで何なのか?とまで漠然と思っています。
では、僕はクナシリを知っているのか?
とぼんやり思っていたところに、映画館で予告が飛び込んで来ました。
返還して欲しいという話とは別に、ロシアが返さない北方領土は今どんな様子なのか?生活はどうなのか?
薄い関心がが色濃くなり、映画を見てきました。
日本人かいた記憶
日本人と共生していた記憶
そして
今の島の現状。
是非多くの方に見て頂きたいと思いました。
ロシア人にとってクナシリとは流刑場?
世界の領土の線引は76年前の戦争結果が今に至る。領土の移動は戦争でしか発生し得ないのだ。よって、決してクナシリが日本に帰ってくることはあるまい。日本から一番近くにある寂れた外国の島で一生あり続けるのだろう。日本のこの島に対する政治的な興味は近い将来失われると思う、と同時にこの島のロシアに置ける存在意義も問われることになる。この退屈で繁栄の気配を全く感じない島に漂う退廃感は相当なものだ。
国後の人達の生活がよくわかった。日本は何故長い間隠してきたの
これまでに北方領土返還運動や署名、参加などしてきたが、クナシリを観て、全く無駄でしかないと感じた。
今は令和だが、昭和以前の暮らしを観ているようだった。
本当にこんな場所に元島民は暮らそうなんて思わないであろう。この先プーチンは還す気さらさら無さそうだし、日本の政治家もパフォーマンスばかりで本当に取り戻す気はないだろう。
会場は自分以外はお年寄りばかりで、映画が終わった後、ロビーで話かけられたが、そのおばあさんは自分のような若い人に知ってほしい。と言っていた。
おばあさんとおばさんと息子さん?釧路から観にきたと言っていた。
北方領土に限らず、島根県の竹島や尖閣諸島など日本は問題山積みだが、今の政治家は本気で守ろうとはしない!
全てパフォーマンスであり、本当に意味が無い!
次回はネムロとの事だが、監督はどのように撮影するのか楽しみだ。
近くて遠い
モスクワから遠く離れた極東の地に旧ソ連各地から移住させられた人々
諦めが支配する島に気まぐれに投下される愛国イベント
正式なルートで入域のできない場所の打ち捨てられた惨状
現地の生の声と対岸のきらめきへの憧れ
ロシアが領土で譲歩することは絶対に無いが、帰ってこないと思わずに返還を主張し続ける事が重要
甘言の陰の刃を警戒しつつ
これは貴重な映像だ!
この映画を見ていると、日本がいかに文明的な国であったかがよくわかる。
ロシアに併合されてから、日本人が作った様々なものが破壊され、クナシリが文明から取り残された地域になってしまっている。
おそらく、クナシリはもう日本に返還されることはないだろう。
本当に貴重な映像といえるドキュメンタリーだ。是非、映画館に足を運んでご覧いただきたい。
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