夜明けの夫婦のレビュー・感想・評価
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重すぎず軽すぎずちょうど良い
どこにでもあるような家族や夫婦の姿を描いた社会派喜劇。地味なストーリーですが笑いを交えて飽きないように工夫されていて引き込まれた。重すぎず軽すぎずちょうど良い具合に纏められていて最後はスッキリしました。
2022-223
低予算、B級ぽいが、リアルさも感じる。
結婚4年目の夫婦(妻は在日韓国人)は両親と暮らしている。
義母は事あるごとに子どものことをチクチク言ってくる。それが妻にとってはイヤでしょうがない。
子作りするべきなのか、今は子どもはいらないのか、それをシュールにリアルに描いた作品。
少子化問題というより嫁姑問題。
忙しくてレビュー書くの忘れてた。
山内氏のお芝居も映画も未見。
がっつり会話劇です。展開も面白いし演技に関しても良い感じだと思ったが長回しの面白さは無い。伝わるのは少々退屈だがリアルに息詰る人間関係。加藤拓也や今泉力哉的。
その溜まりに溜まった負のエネルギーで後半家族は崩壊していくが、ひょんな事から、、というか何故かまた絆の様なものが生まれる。
子作り、子孫繁栄が話の骨子になってるせいで裸が多いが凄く美しく撮られていてエロさは全くない。
で、何だか意味不明な幻が後半チラチラし始めて強引にハッピーエンドにされた感じ。
理解してもらいたいと言う姿勢は無く、見てる人を突き放したファンタジーは昔のフランスのカッコいいお洒落映画的上から目線に似ている。
どなたかもレビュー書いてましたがお芝居の方が良かったかも知れない。
夫婦で素っ裸で始めて途中やめの連発。
確かに裸のシーンは多かったけど、それほどエロくはなかったですね。
韓国人で日本人の男と結婚して旦那の両親と同居しているサラ。4年になるがまだ子供はいない。そんな時、旦那の転勤が決まり単身赴任する事に。自分は就職が決まったばかりだっだので一緒には行けなかった。ん?何で?と思ってたけど、あ〜、この旦那浮気してたのか。別れるつもりだったのな。それとは別に義理の母親から、しょっちゅう孫が欲しい話をされる。これ、あるある話しだよね。多分どこの国に住んでも同じ事起きるんじゃないかな。
夢なのか現実なのか分からないシーン多数。特に最後のライブハウス!?こりゃエロコメディだわ!最後やっとやれたから、赤ちゃんできたかな。
ドロドロはしていない
元々が舞台用の脚本ではないのに舞台っぽい映画ってある。場所の移動があまりないとか、シュールな展開があったりとか、そう感じる理由は一つではない。本作もなぜかそう感じてしまった。多分それは母(姑)役の女優の白髪から始まった気がする。それと夢なのか幻想なのかわからない展開で拍車をかけた。
子どもを作らない夫婦が、同居している姑からプレッシャーを受けるという設定。もっとドロドロした展開や無自覚な攻撃的発言とかを想像していたが、思ったほどではなかった。
わかりやすい話ではないし、エロさも今一つ。でも、全体の印象としては低い評価になってしまった。ただ、急に韓国語で会話し始める2人のシーンとプレゼントの真相はよかった。
エンターテインメント!
R18作品なんですけど、これ、おもしろいです。楽しいです。
あらすじから受けたイメージとはだいぶ違いました。また、予告は観ないで鑑賞して正解でした。予告を観ての「こんな作品なのかな」って想像はハズレていたと思うし、それで先入観ができちゃってたらもったいないですもんね。
胃がキリリとする場面からスタートしたり、はじめのR18シーンをちょっとしつこく感じたり。正直なところ冒頭で「う〜ん」と思ってしまったのですが、その後の展開からだんだんくぎづけになり…。最後は突き抜けた。現実なのか夢まぼろしなのか。そういうの大好きです!
また、おもしろキャラクターばかりでクスッと笑えたり、場面の切り替わりが凝っていたり、しっかりエンターテインメントですよ!作品のタイトルもすばらしいと思います。
あと、“日本じゃ子育てなんてできない”的なセリフがあって(うろ覚えで書いています、正確なセリフではありません)、それがズドンと印象に残りました。
R18+というほどでもない、劇団員をキャストとした低予算映画。
撮影は東京、東中野の監督の実家。キャストは劇団員という超低予算映画。
出だしから白髪のヅラが気になり、演技は劇団員であることがすぐにわかる。
子作りネタからの夫婦の絡みがあり、あれやこれやと煮え切らない会話が続く。
前ふりが多い。白髪ヅラは後で美容室で染めて真っ黒になるが、そもそも顔の年齢と白髪が合わない。この辺りは舞台ならOKだが映像作品ではNGと言えるだろう。
数回にわたる"子作り未遂"も、ラストシーンの前ふりとなり、とても順調に未遂となっていく。
冒頭は夫婦の絡みが続き、R18+相当かと思わせるが、前編を通して見ると、それほどでもない。おそらく、ラストのセックスシーンが引っ掛かるのだと思う。
母と子供の親子がたくさん出てくるが、すべて実の親子ということだ。
監督が劇団を主宰しており、鄭亜美(ていあみ)さん主演で映画を撮りたかったそうだ。
監督はテレビCMの仕事がメインと思われるため、映像はテレビサイズ、テーマは昼のメロドラマ程度と言えるかもしれない。
劇場でお確かめください。
鄭亜美の裸体が綺麗だった
夫・康介の両親と一緒に暮らす33歳の在日朝鮮人年上妻・さらにはまだ子どもはおらず、義母・晶子はさらに対し子作りを催促してきた。しかしコロナ禍の間、さらと康介はすっかりセックスレスになり、しかも康介は他の女性と不倫していた。一方、晶子は年老いた母をコロナで亡くしたこともあり、孫の顔を見たいという強い欲求と、教え子や妹に子供が出来た話を聞き、孫欲しさで精神的に不安定になっていった。そして、義父はさらが好きで、酒を飲みにスナックに行き、帰りにさらにキスした。
てな話。
康介がなんとも沸切らない男で、観ててイライラした。
同居してる義父が嫁にキスしてそこからもっと進むのかと思ったが、それは無くて良かったのかな?
なぜ韓国人妻なんだろうと思ってたが、仕事の関係で都合が良かっただけなのかも。
妄想で裸になったり、あれは必要な演出だったのかな?
R18+作品だが、さらのトップレス以外大したことはない。
さら役の鄭亜美が1人で美しい裸体を披露してくれてて、それだけでも素晴らしかった。
あと、会社の先輩・樋口さん役の坂倉奈津子がなんともいえない雰囲気の良い味出してた。康介へのツッコミ、最高だった。
今はね、妊娠は意思と努力ですよ。
チラシのちょっと不穏な家族写真を見て、コメディなのか、ブラックな風刺路線に向かうのか、興味津々だった。結局は、案外どこの同居家庭にでもありそうな、でもちょっとなさそうな、絶妙な悩みと不安と不義と欲求がずっと続く。例えばサラの韓国人であるが故の疎外感だったり、母晶子はかつてのサヨク活動のように満たされない日常であったり、康介はぐいぐいくる浮気相手に辟易してたり、おまけに同僚女子と実はワンナイトの過去があったぽかったり、父は嫁とあわよくばの願望があったりなかったり。小さな同感同意共感を誘いながら、最後、あの終わり方はそれなりの幸せなのだろう。そう思えるのは、抱き締めたときに「良かったね」と思えたからかな。だからかの家族にとって、夜明けなんだろうな。
ジェンダーとエロ
R18なのでエロの期待はもっていましたが、どちらかというとジェンダー寄りで。の割には中途半端だったという感想です。
逆説的ではありますが多様性の否定にも取れる描き方で独り者が見ていて苦しくなる部分もありました。
ヒロインの肉感的な部分はエロかったですが子づくりの為のセックスはエロさとは相容れないものだと実感しました。
「家族」という「異常事態」が生み出すボケの数々
婚姻という「ある程度の知性」による繋がりによって、くっつき合って住まうことを常識とする、その「異常」を、「子づくり」という切実な危機(あるいはごく当たり前な成り行き、と期待されるもの)を通して、暴いている。
殊更暴こうとして暴かれているのではなく、「子づくり」をテーマに据えた時点で、爆弾が膨れて破裂していく様をとらえたスローモーション映像さながら、勝手に暴露されて、無限にとどまることがない。
人間性が朽ちていく。
喋れば喋るほど、グロテスクに壊れていく。
人間性は言語という「知性」によって獲得されるものじゃなかったのか。
自分が両親のセックスで生まれた事実をはじめて知ったあの少年の日の身震いが、苦笑いとともにふたたび甦る。
現実と超現実
"夜明けのうた"がエンディングで流れる、何とも奇妙な作品であり、シュールレアリスムな演出は戸惑いと、だが鋭い風刺で攻撃する作劇に仕上がっている
政治風刺も盛込んでいるが、それよりも単純に二世帯同居とそれによる嫁姑問題、国際結婚と浮気と男のだらしなさ、その全てにオーバーフローを起こす嫁の堕ちていく様を痛々しさと共に無常観を禁じえない
ファム・ファタールとしての浮気相手と会社内女性同僚の執拗な責めがボディブロウのように効いてくる様は、同性として身につまされる感覚に襲われる
社会問題としての"ジェンダー思想"を提起している事は明白で、この根深い問題はこの夫婦の継続案件と同様に、先送りになるのであろうか
それにしても主役の女優さんの覚悟をキチンと映像化してみせた監督と配給会社に賛辞を送りたい "脱ぐ"事は必要条件ではないが、映像の瑞々しさを演出し、"生"をアピールする最大限の力なのであるから
「友だちのパパが好き」と比較して…
ビリーバーズがR-15でこの映画がR-18なのは、ファンタジー感とリアル感の違いなのかねえ…と思いながら、ニヤニヤと観ました。面白かったです。ただ、この監督でいうと「友だちのパパが好き」の方が面白かったし好みだったなあとは思います。
二世帯住宅で、子作りを求められるというのは若夫婦からすると本当に苦しいわけだけど、その伝え方のリアル感。「別にいいんだけどね」「気にしなくて良いんだけどね」と前置きされる方がプレッシャーに感じるわ!とツッコミをいれたくなるヒリヒリ感。 そこから孫を見せるくらいなら我々がもう一人産めばいいという発想に行くのも面白かった。
実際、二世帯住宅に絞って話が進んでいるので「子持ちこそ善」という狭い視野になっているのも映画的には全然OK。
左翼や在日韓国人という付随するキャラクター設定がなくても十分に伝わるのになと思った。また、不倫(しかけ?)の相手から貰うプレゼントがネクタイと思いきや…という流れ自体は面白かったけど、そこまでをリアルに寄せて作っている分、最後までフィクションラインを保ってほしかったというのはわがままか。でも「友だちのパパが好き」のラストもフィクションラインは大きく超えてくるので、ここは作家性なのかな。
最後の歌の演出もあざとすぎかなと思った。話の落とし所はこうするのがベタかなと納得。
若夫婦の濡れ場は常に艷やかで良かったです。
寸止め夫婦
結婚して4年、浮気旦那の実家の2世帯住宅で暮らす在日年上嫁が、義母からの孫つくれプレッシャーと煮え切らない旦那に苦悩する話。
仕事が決まったばかりの自分、転勤で単身赴任の決まった旦那、そしてコロナでリモートの間1度もそういう行為なしという状況を背景にしつつプレッシャーをかけられて行くけれど、頻繁にデモ活動に参加しちゃう左思想の学校教師という母親とか、そんなオマケまでのっけますか?子は国の宝ですか?
まぐわうのかと思いきや、そこまでいって踏ん切れない?そして今度は、そのタイミングでそりゃそうだ。(*_*)
そして後から実は嫁も気付いていた旦那の浮気がーとかなって行くけれど、まさかのオカルト展開まで?
話自体は昼ドラの様なドロドロで、そこに悪気のない親ハラが入ってというベタベタなところに、主人公含めはっきりしない自分の苦手なタイプの人達大集合。
人に委ねるのは、時には自分で決めずに逃げているということだからね
言いたいことはわかるけれど、逃げ道残してばかりのドラマで、ちょっと自分には合わなかった。
山内ケンジおみごと
山内ケンジさんが主催をやってる「城山羊の会」って劇団の劇は、服着てやってるけど、内容的には脱いでるみたいなもんなんだよね。だから山内ケンジ監督が撮った映画では脱いできて、なるほどなと思ったよ。
山内ケンジさんの劇は、基本は会話劇なんだね。今まで気づかなかった。だから会話にすごく気が遣われてる。普通のやり取りがほぼないの。その中で、必要な情報を少しずつ出してくるんだよね。
そのちょっと面白い会話を、裸の夫婦二人でやってるところは面白かった。シュールさがある。
旦那が浮気相手と会う喫茶店では、窓際に山羊の置物が置かれてて面白かった。ここ、浮気相手はワイン飲んでるんだよね。もうやる気満々。
それで『今日は、二人の女の人と話したよ』と旦那が言って、子供作ろうかってなるところは、普通の流れで「なるほど」となって良かった。と、油断したらファンタジー展開。浮気相手がネクタイを奥さんの枕元に置くんだよね。これ、舞台でやったら成立しない。映画だから成立するんだよね。
ここから夢のシーンや、義父が嫁の裸を見るファンタジーシーンなんかが混ぜこぜになってきて、なんだか分からないけど面白い。
それで、浮気相手のネクタイを開くと、それはネクタイではなく包丁だった! ここで奥さんが手首を切るんだけど、この流れは分かんなかったな。「なんで?」の方が強かった。
ネクタイを開かず捨てず、ずっと持ってるのは不自然だったんだよね、でもここでこの展開やりたいから引っ張ってたのか。
ラストは綺麗にまとめて終わりかと思ったら、やっぱりファンタジー展開。
なんだか訳は分からなかったけど、面白かったよ。
あと李ソジンが好きだから観ることができて良かったよ。
どこにでも有りそうな悩み事が満載
人と関わりながら生きていくことの大変さが凝縮。ナショナリティやカルチャーの違いから始まり、親と子だけでなく夫婦間のアイデンティティの違いから生じる、プレッシャーや仕事関係等々みんなも納得することがある内容。
タダ、だからどうナン❔という感じでエンディング。不完全燃焼でした。
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