「観たい度◎鑑賞後の満足度◎ 【一目で観たいと思わずにいられない男の子のポスター。で、実際小憎らしいしうるさいけど実に可愛い…旅の果てに待つものに憂いを隠せない大人達と天真爛漫な次男の対比の塩梅が見事】」君は行く先を知らない もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
観たい度◎鑑賞後の満足度◎ 【一目で観たいと思わずにいられない男の子のポスター。で、実際小憎らしいしうるさいけど実に可愛い…旅の果てに待つものに憂いを隠せない大人達と天真爛漫な次男の対比の塩梅が見事】
①お兄ちゃんの行き先については現代イランの実情がわからないとピンと来ないだろうとは思いつつ、やはりピンと来なかったので、普段は余程のことがない限り買わないパンフレットを購入。
やはり思った通りではあったけれども、ここまでして家族の一人をを国外に脱出させたいと思う現代イランという国とそこで生きていかねばならない人達のことに日本人の感覚ではなかなか理解が及ばない。
②「一人で来いと言ったのに」というオートバイの男と、「1日~2日隔離された後、もう一度会えるから。そこで別れを告げられるから。」という長男の言葉の矛盾で、“これはもう会えないな”と予想外できるが、もう一度会えると信じて待っていたのに裏切られたお母さんの落胆し慟哭する背中がせつない。
③愉快なお父さんだが時折見せる鋭い眼差しが印象的だ。
④お兄ちゃんが映画好きというのは映画ファンとしては嬉しい限りだが、“どの映画が世界一と思う?”というお母さんの問いに“『2001年宇宙の旅』”と答えるところは、映画通と思えると共にこれからの自分の行き先に対する不安と期待とを問わず語りに表していたのかも知れない。
コメントする