「家族の不安や不安と対照的な男の子のはしゃぎ振り」君は行く先を知らない てつさんの映画レビュー(感想・評価)
家族の不安や不安と対照的な男の子のはしゃぎ振り
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イランを舞台として、ある家族が車で旅行し、幼い男の子が終始はしゃぎ回り、その兄、父、母は、来るべき別れの悲しみや不安で暗い面持ちを続けている。初めの方で、父の脚のギプスに描かれた鍵盤を男の子が触れてメロディーを奏でる。男の子の携帯電話を始末させるわりには、父は隠し持ち、仲介人と連絡を取り合っていた。兄と別れた後のキャンプで、男の子と父とが重なって寝そべり、周りの闇に星の点が増えていき、夜空に浮き、小さくなっていく。運転手が母に交代し、母も歌い、男の子が車の天窓から上半身を出して足を踊らせ、絶叫し、エンディングソングを歌っているかのような素振りには惹き込まれる。
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