劇場版 おいしい給食 卒業のレビュー・感想・評価
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大人の事情に左右される教育現場を給食を通して描く!!
前作『劇場版 おいしい給食 Final Battle』がシーズン1のラストだったのに対して、「おいしい給食」シーズン2のラストにあたるのが今作ということだ。
給食が好きで好きでしょうがない先生と生徒の対決、そして友情を描いたコメディではあるが、エフェクトがいつもに増して、より過激に、より痛々しく進化しているのが見どころ。
給食が健康志向になったことで、給食ならではの奇抜さや楽しみ、そして味そのものがおいしくなくなってしまう。
現場の声など反映されない大人都合で、振り回される教育現場の問題点や時代によって揺らぐ教育観念の変化を確かに捉えた作品であって、その点は劇場版前作やテレビシリーズも同様ではある。
さらに変えたくても変えられない事情といった、モヤモヤ感が残るオチが解消されていて、今回は明確な答えを提示するものとなっているため、一本の映画としてのカタルシスは前作よりも大きい。
シーズン2から加わった駄菓子探求の要素も、邪魔になり過ぎず盛り込まれている見事なバランスといえるだろう。
予想より
1.タイトルからなめて見に行ったが、面白かった。
2.主人公はルーキーズの印象があったが、これはいい役者になりそうだ。
3.ルーキーズ同僚の佐藤タケル?を追い越すのは必然。
4.確かに80年代後半の給食は不味かった。
5.セクハラの元NHKアナウンサー、良い人役だった。
6.市原隼人あんだけリアクションしているのに、生徒はクール。
7.最後の給食、白飯をみて再度列に並ぶ市原隼人に、ヤンキー女子、凄く嫌がっていた。
8.最後の方、感動のシーンのピアノ、グリーンのキセキかと思った。
9.やはり食べる物は皆共感できるので、孤高の〜もうヒットする。
10、最後、学年主任の女先生、可愛くなっていた。
111、予想より面白かった。お金かかってないのにトップガン位よかった。
甘利田先生のような先生に出会っていれば人生変わってたかもな∙∙∙∙∙∙
ドラマから始まり映画化され、その後season2まで続き、
そして再びの映画化!!
前回の映画時はコロナで打ち切りになった館も多かった。
1980年代の中学校を舞台にした給食をテーマに繰り広げられる
給極のヒューマンコメディ。
給食が大好きで、全ての情熱を給食に注ぐ
数学教師の【甘利田幸男(市原隼人)】と
給食を究極においしくする事に強いこだわりを持つ
生徒【神野ゴウ(佐藤大志)】との、
「よりおいしい給食を食べる」男と男の戦い
ドラマのおいしい給食から観ていたファンの方は言わずもがな
とにかく甘利田先生が、顔からも全身からも給食愛を噴出させているのを
あの大きなスクリーンいっぱいに見れるだけで愛おしさが募る(笑
昭和真っ只中の時代背景、給食メニューは勿論のこと、
教職員さんのファッションなどの時代再現性のこだわりや、生徒たちの制服の着こなしなどもエモーショナルでお見事!
古き良き時代の昭和の
大人と子供の関係性が滑稽ながらも愛情たっぷりに描かれ、
神野ゴウと甘利田の関係性<教師と生徒>、そして<大人と子供>
そして時に<給食を愛する同士> として。
その距離感と信頼関係がとてもストレートで本当に心がぎゅっと愛おしくなる。
それこそがこの作品のパワーポイント。
コメディではあるがウルっとくる人間愛も描かれているのが
「おいしい給食」なのだ。
子供の頃には何も思わず食べていた給食。
でも、確かに人生で初めての家族以外との会食であり、
誰かと何かを分け合って食事をするという行為は、
忘れ難き共有共通の思い出。
甘利田先生 のように、『好きなものを好き』に。
その好きなものに真っ直ぐに情熱を注いで生きて行く事って、
やっぱりとっても素敵だ。
面白かった!美味かった!
テレビでシリーズやってるの全く知らなかったんですが、自分は幼少期給食が好きだったので、
興味があり見に行きました、
本当に面白くって笑って 涙も誘う 素晴らしい映画でした、
見ていて、その日食事してなかったのでお腹が空いてぐうぐうなってました
後追いでテレビシリーズを観ております!
はぁ、給食食べたい
好きだー!
テレビシリーズからの大ファン。
甘利田先生の理論整然とした正論のお説教は気分スッキリ。
そして何より給食に並々ならぬ愛情を注ぐ心意気を描き切った製作陣、演じ切った市川隼人さんの俳優魂、大好きだー!
…と清々しい気分で映画館を後にしました。
ドラマ、映画の続編を強く望んでいます。
KING OF POP
毎週一本のペースで映画館に行くのだが「流浪の月」とか「わたし達はおとな」とか迷ったけれどしんどいのはちょっと気分ではなくて単純に楽しい映画が観たかった。本作は劇場版2作目でドラマシリーズも2シーズンまで終わっていて私は全く未見だったが市原隼人のメーター振り切った演技とドラマのルーティーンとおぼしき「給食の時間」の「いただきますの合唱」までのワクワク感がただただ楽しく異常に高めのレビュー評価も間違いでは無かった。80年代中盤のちょっと田舎の中学校が舞台できっと誰もが共感できる「ザ給食」のスタイルがこの時代の献立なのだろう。埼玉県小川町の廃校になった小学校でロケしているのだが、全く校門らしくない公園の入り口みたいなフェンスにチープな「黍名子中学校」と書いた看板をくくりつけて校門という設定にしており「観て欲しいのは給食なんだよ」というスタッフの意気込みが表れているようで(私の思い過ごしだろうが)制作費切り詰めています感がむしろ清々しかった。ストーリーも演技もとことんくだらないのだが突き抜けてやりきっており、終盤一つ余ったカップケーキをかけての争奪ジャンケンがこれでもかとなかなか決着つかずのあいこ繰り返しで盛り上がり担任の市原が勝ってガッツポーズするシーンはロッキーがエイドリアンと抱き合うシーンに匹敵するぐらい感動的で恥ずかしながら少し泣けました。市原隼人と綾部監督は「KING OF POP」を目指したと語っており給食でこれだけのドラマを作ってくれちゃっていることへ感謝するのみである。
これで終わりじゃないですよね
おいしい給食が大好きで、甘利田先生が満面の笑みで踊る姿が大好きで、神野君のドヤ顔が大好きなので
劇場で観れた事が本当に嬉しい。
というか、客席がそれなりに埋まっていたのが一番の感動だったかもしれない…!
私はいつもドラマを家で見て一人で笑っていたのだが、あの瞬間劇場内のいたる所で笑い声が起きて、家族で観に来ているグループも多数あり、子供たちのキャハハという声も全て良かった。
「仲間が、こんなにいるんだ!」という感動。客席が明るくなってから皆が面白かった〜!最高!!と感想を言い合っていて本当に観に行って良かった。
エンドロールにたくさんの賛同者の名前が。これはクラファンされていたのでしょうか?
邦画の悪しき製作委員会システムはもうやめてクラファン形式にしたほうが作りたいものが作れるのかな?と思ったり。
内容に関しては何も心配しなくて良いです。
以下ちょっとだけネタバレ
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北海道編めちゃくちゃ期待しています!
鬼門ってあるんだな・・・
息子の次には主人に甘えて、なんとか連日のシアター鑑賞。
貴重な機会なので何を観ようか?と皆様のレビューを拝読したところ、日時合いそうな中で面白そうなのが2本。
「おいしい給食」と「教育と愛国」
でも、私も主人もそのギョーカイの中で権威・権力とドップリ闘い続けてきた人間。
「教育関係は出来る限り観たくない」と言うのを「それなら、こちらは純粋なコメディらしいから。評判&評価も高いし」と説き伏せ、今日は考えるよりも楽しもう、と心をセットし鑑賞。
結果は、、、ダメでしたー。
フィクションとして純粋に楽しもう!と思うのに、ダメ・・・。
米飯給食の導入は、紐解けば1976ではあるけど、当時は全然普及していない。地域差はあるだろうけど私は米飯給食なんて一度も食べた事がなかった。(だからカレーの日はソフト麺が出ていたわけで)
学校給食米飯導入促進事業の実施は1987だから本作の時代設定と合致するけど、まだあんなに頻繁には米飯出ないってー。90年代後半の給食に近いよ、あれは。
管理栄養士もまだいないってば。初の管理栄養士国家試験は1985だけど、数少ない合格者は病院など、健康上に問題がある方々の献立作成する現場に回ってる。学校給食を扱ってたのは普通の栄養士さんだろ。
大体、埼玉(でいいのかな?ロケ地と設定は関係ない?)と函館で教師のトレードなんか出来るわけないだろー!
採用試験は各教育自治体ごとなんだからさ。函館行くなら大学生に混じってイチから教員採用試験を受けなおさなきゃ、赴任出来ないよ。
最近は教育現場のあまりのブラックさが知れ渡ってきて希望者激減だから、県外移動者には試験の内容一部免除が増えたけど80年代は甘くない。(教員余りまくってるもん。)
そんなノイズが引っかかり始めると、「87年に赤電話って、いったいどこのド田舎だよ?テレホンカード使える緑の電話だろ?普通は。
大体、すでにパソコンもNECのPC-8801FA/MAとかシャープのX68000とか出てたからな?」とか思ってしまう。
あの時代に「ゾーン」とか、誰も使わないから。
最後のロールケーキも「80年代に、あんな堂島ロールタイプのロールケーキがあるかー」とツッコミ入れたくなっちゃう。きちんと「の」の字のロールケーキにしてよ?そこはぁ。(せっかくTVはちゃんとブラウン管仕様だったのにね。残念!)
いや、わかってる。ごめんなさい。
そういうところを気にする映画じゃないんだよね、本作は。
細かいこと、気にせず楽しめばいいんだろうけど。
これでも、敢えて「どーでもいい瑣末な事」だけ書いたんだよ。映画のレビューだから。
ガチで本音を書こうと思ったら、こんな重箱の隅つつきじゃなくて、教育委員会制度の問題点について語りたくなるし。(海坊主を出してくる以上、仕方ないよな?)
いっそのこと「食」だけに絞ったストーリーであればもっと好感もって楽しめた。「学校」「給食」「教育」って辺りに手を伸ばして、問題意識のチラ見せするから面白くなくなっちまうんだ。
でも、大多数の人にとってはその部分が「物語の厚み、深み」として心を動かすのだろうね。マイノリティはこちらだからケチをつけるつもりはありません。
(でも、薄っぺらい「ふんわりした認識」で手を触れては欲しくない部分である事も確かなんだ。エンターテインメントだから仕方ないけど・・・)
あー、やっぱり「教育と愛国」にしなくて正解だったかも。
100%コメディの「おいしい給食」ですら、帰りの車の中では2人で喧々轟々、侃侃諤諤、長時間の議論を交わしてしまったわけで・・・。
(ここに書いてもしょーがないんで書きませんが。本当の本音のレビューは)
現在はギョーカイ内部からは共済年金蹴っとばして飛び出したけど、スタンスを変えて今も取り組みは続けている。すべての子供の笑顔と未来の為に!って思ってる。天職・天命だと思ってる。
でも、本作を観てつくづく思った。
もし生まれ変わりがあるなら。来世というものがあるなら、次は「教育」とはまったく関係ない人生を送りたいな。関わりをもちたくない・・・。
仕事も子供も好きだが「取り巻く環境」や「関わる大人」達と、本質的に相入れない・・・。
(今世は頑張ります。生まれ変わったなら、ね。)
「映画」と名のつくものなら、あらゆる作品を鑑賞したいと思っていたけど。
ごめんなさい。今後、現代の「教育」や「教師」に関する作品は観ません。メンタルが保たない。
(あ、ホラーは大半観たくない、って思ってるから、観ないジャンルがもう1つ増えても問題ないかw)
生徒が主役の学園モノは観ます。
「ROOKIES」とか「ビー・バップ・ハイスクール」とか「ちはやふる」とかは喜んでいくらでも観るよ。
「GTO」はドラマは観た事ないけど、「湘南純愛組」繋がりで漫画は買ってたから観る。あ、でも江川達也が教師モノを新たに描いたら観るかもw
「奇跡の人」とか「二十四の瞳」とか「坊ちゃん」くらい古ければ普通に観る。
本作では、神野くんと絡むシーンは大抵どこも好きだったなー。
「学校」じゃなくて、純粋に「食」として面白いからだろうな。
「本質を大切にする」という本作のテーマについては大賞賛♪
昨今の「給食」の方向性についても、ものっ凄く言いたい事はあるけど、ここで言っても野暮だから我慢しておく。
(それこそ管理栄養士さん達が頑張ってるから本音は言えないんだけど、どうも「本質を外している」んだよねぇ。国際理解も郷土理解も。今のやり方じゃ「国際誤解」になるだけ・・・)
こんな完全なるコメディですら、こんなにもストレスフルで苦痛に感じるとは。
このジャンルは自分にとって「鬼門」だという事がよくわかりました。
近づかないように、今後気をつけます。
給食食べたい!
本当に素晴らしい作品でした。笑って泣けて最高に楽しい時間を過ごせました。日本を代表する最高のシリアスコメディ名優の西田敏行、中井貴一に続くのは市原隼人さんしかいないと思います。個人的にはオーバーアクションなコメディシーンとか個人的に要らなかったですが(たぶんレビューでも校歌のシーンとかも評価高く最初から好評だったんだろうと思いますがので、あくまで個人の好みですが)本人は真面目なんだけど逆に面白さが際立つシーンが大好きです。変態的な溢れるほどの給食愛の妄想癖など。男はつらいよの渥美清のような人間味に裏打ちされた深い味のある市原隼人さんだからこそできる素晴らしいお芝居ですね。初見でしたのでこれからドラマ全話と1作目を観るのがとても楽しみです。
ベタにナポリタンロールに1票
いや、なんでも挟む習性があってですね。ホテルの朝メシが洋食の時は、なんでもはさんでサンドとロールの嵐。ポテサラとハムとキュウリのロールとか最高ですもんw
これだけ、前作の凡ゆるものを完璧に引き継いでいながら、なぜか武田玲奈がいないと言う。もう、そこだけは残念だったけどw
あとは最高でした。期待通りの出来だし内容だし、満足です!
給食時間のテンション。スピーカーから流れて来るポールモーリアもどき。先割れスプーンに、アルマイトの皿に、田舎の中学生達。
教師と生徒が繰り広げるのは、体制に本質を問う闘いだと言うムネアツ振り。ネタは給食で、骨格はコメディだけど。物語りのタイトルである「おいしい給食」の意味するのは、モノゴトは須く、その本質の上に建てられなければならない、って言う事なんですね。と言うか、前作では気付かなかったよねw
神野くんが、すっかり大人になっててビックリしたけど、伊藤麻衣子もちゃっかり「転校」しとりますがなw
とりあえず、吹いたし、ジーンとしたし、けたけた笑かして貰ったし、満足です。
函館編、待ってます!
楽しかった。とっても。
でも、何故に広島地区は遅れて上映開始なん?
待ち遠しかったですw
自分の母校の校歌は歌えないのに
常節中学校と黍名子中学校の校歌は歌えるという、テレビシリーズからずっと観続けているファンです。教育現場のリアルとしてはあり得ないだろうと、学校に通ったことしかない私でも分かる展開や結末ですが、そんなことは関係ないぐらい面白かったです。
甘利田先生役の市原隼人さんのテンションの出し方が素晴らしいのは言うまでもなく、前作の映画から“敵役”の教育委員会の鏑木さんを「金八先生」の加藤優だった直江喜一さんが演じていることがツボに来ています。真逆の役なんで。
甘利田先生や神野ゴウ君は給食が大好き。でも、給食じゃなくても良いんです。誰にでも大好きなものがあって、それを好きでい続けられることがどれだけ素晴らしいことか。本作からはそれを学びました。
こんなに面白くて楽しくて感動できる映画なのに、上映されていない県が結構あることが残念です。はい、私も他県に観に行きました。
おいしい給食、いざ!
こんなに楽しい気持ちで映画を観たのはいつ振りだろう。
とにかく終始笑いが絶えず。どのシーンも目が離せない。
給食に特化した異形な物語だけど、全然荒唐無稽ではなく
いちいち腑に落ちる展開で今の日本のドラマで
こんなにちゃんとした脚本かけて尚且つ真面目な演技が
演出して演技できる人がたくさんいるんだなと知って
凄く凄く嬉しかった。こんな時代で制約多くて資金も
なくたってこんな素晴らしい作品が作れるんだと
感激しました。願わくば上映館を増やして欲しい。
地方局でこんな素敵な作品作ってます!って
もっともっと知って欲しい
笑いの中に涙あり
舞台は1986年。給食を食すために教師になった男と、給食の食し方で教師の上をいく生徒。市原隼人演じる中学教師もめちゃくちゃおもしろいが、私は生徒、神野ゴウのファンだ。深夜ドラマ枠のときは単純におもしろいのだが、劇場版は感動して泣ける。1回目の劇場版「ファイナルバトル」も良かったが、この「卒業」はいろいろな意味でもっと良く、もっと感動し、卒業と相まってもっと泣ける。
前作を上回る感動と寂しさ…卒業に想いを馳せていただく
まさか泣くと思ってなかったー!前作の劇場版のオチがどうも合わなくて悶々としてたけど、感情の織り込み方が上手くてウルウルきちゃった。神野くん、卒業おめでとう…!
私的には、劇場版とシーズン2を経てからの今作。甘利田先生が給食好きな理由を初めて知った導入に驚きつつ、「これこれ!」なシーンたちに歓喜する。いつもの給食バトル、神野くんの一手をワクワクしながら待ちつつ、甘利田先生の動きに終始爆笑。周りの学生が止まっているので、きっと脳内で展開されてるんだよね…?とか思う。じゃないと普段キツイ先生が豹変してあれじゃ怖いしね。笑
本作の凄いところは、ふざけてるように見えて芯を食ったテーマをぶつけてくるところ。「給食をなぜ食べるのか?」にフォーカスし、前作の焼き増しにならぬように組まれた展開が深みを演出。単純なバトルで終わらない辺りが期待を裏切らないなーと思う。
そんな主演は市原隼人さん。Yシャツを着ていても分かる逆三角形のカラダ、そこから繰り出されるコメディアンな動き。校歌のシーンは恒例で、分かっていても笑ってしまう。そしてもう一人、神野くんを演じた佐藤大志くんもすっかり大人に。少し舌足らずで声変わりした姿に寂しさを覚えつつも、一歩先を行く食べ方に驚くばかり。ホントに面白い。土村芳さんも可愛いし、登坂淳一さんのキャラによる前作を上回る感動が卒業に華を添える。ズルいよな、、笑
給食の馴染みやすさ、食べることへの意義、シンプルだけど奥深い世界に放り込んで余韻もくれる良作。やはり大画面で観るからこそ楽しめる部分も大きかった。給食を食べたことがある人全員に観てほしい。笑
本当にズキンときた
おいしい給食をドラマで見てから、時代背景と給食の内容が小学生時代にどんぴしゃりとはまって、何度も繰り返し見ていました。職業も管理栄養士という事もあり今回の映画では心に突き刺さる場面が何度もありました。
1番は甘利田先生のメッセージ「美味しくなければどんなに考えられた給食でもただの押しつけ」です。
現在の給食を取り巻く環境は1番にコスト、2番に安全であり、決められた低予算の中で食材費の高騰や人件費の高騰、朝5時から夜8時までの交代勤務に追われ、忘れたくはないけど忘れていました。劇中の食欲が出ない少ない食事は正に現在の病院給食そのものでした。
学校でも病院でも調理している方々はなかなか全員が食べている姿を見ることはありません。あんな顔をしてみんなが食べていたらと考えると心が痛くてたまりませんでした。
四方田管理栄養士ではありませんが、多くの方がおいしい給食を食べたいただきたくこの世界に就職していると思います。でも最後の晩餐と給食便りの展開に素直に涙がこぼれました。本当にありがとうございました。
話は変わりますが、監督の世代が合っているのか、キャスティングに3年B組金八先生の加藤(腐ったみかん)や駄菓子類、1番心をくすぐるのはスケバンのヨーヨーです。小技の入れ方がドラマの「心はロンリー」のようで、映っていないような所にもこまこま入れてくるので、ディズニーランドの隠れミッキーを探しているようです。
最後に美味しい給食当番があんなに沢山いらっしゃったとは…同じ想いの方が全国にこんなにいらしたとは嬉しかったです。
北海道の中学校でイカ飯を食べているドラマを観たいですね!
当然、シーズン3を期待!!!
甘利田先生、これでお別れにしたくないです。
本作は「卒業」というサブタイトルにあるように、一区切り的な展開を見せますが、卒業があれば入学もあることが世の常。期待大ですね。
本作は前作(劇場版)のような味付けではあるものの気になりませんよ。しっかりとラストは大人への警鐘を鳴らしてくれるなんとも渋い渋い良作です。面白テイストなんですけどね。
この作品のテイストを生んでいるのが演者さん。真面目すぎてちょいズレてて面白い、しかし重厚な説得力や迫力を生み出す市原さんが演じるが故に生まれる熱い気持ちが見終わったら「ジ〜ン」と胸に響いてきます。そして大好きな土村さん。TVシリーズ通してただの生真面目学年主任と思いきや・・・ラストのあの表情はあかんです。「本気のしるし」の浮世さん思い出しちゃいました。いやぁ素晴らしい女優さんですね。
昔を懐かしむギャグドラマではありますが、決して「あの頃は楽しかったなぁ」だけの作品ではないです。大人が見れば結構グサグサと心に刺さるセリフ多数。あの頃の全てが良かったわけではないですが、でも、忘れちゃいけないことがたくさんあるって思い出させてくれる作品です。あと、今回は本作の題名に込めた想いもわかり、それも嬉しかったなぁ。
給食の最後は甘いデザートや果物で締めたいけど、この作品はビターな味付けなんだよなぁ。そこがいいんだよなぁ。甘利田先生の侍にも似た潔さが本当に愛おしくて辛くてカッコ良い。是非是非、お子様達と一緒に鑑賞してほしい作品です。
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