「映画という舞台装置を使った演劇」マクベス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
映画という舞台装置を使った演劇
スタンダードサイズのモノクロ映像が幻想的で、異世界の絵巻物にも感じる。シェークスピアの長セリフが早口でまくしたてられるので、聞き取れなかった単語を字幕で追いかける作業がけっこう大変。とはいえ、詩的でリズミカルなセリフは聞いていて心地よい。
デンゼル・ワシントンとフランシス・マクドーマンドの素晴らしい演技を堪能できる。映画という舞台装置を使った演劇といってもよく、大仰で声をはったアクトがものの見事にはまっている。音づかいもすごくよくて、マクベスが悪夢に苛まれるシーンでは、迫りくる破滅の足音に感じる。
今年を締めくくる見事な作品でございました。
コメントする
momo8さんのコメント
2022年1月1日
明けましておめでとうございますm(__)m私もこちらを〆の一本にチョイス。オフは1日5本観ることもザラですが、大晦日は贅沢にこれだけ鑑賞、スゴく良かったです。今年もよろしくお願いいたしますm(__)m