モンスター・オブ・ダイナスティ　王朝の妖怪のレビュー・感想・評価

中国版シェークスピアのような王朝もの、明の時代の神怪小説「封神演義」（ほうしんえんぎ）の映画化だが本作はメロドラマ調、王が助けた白狐の恩返しだったのだが恩を仇で返す顛末とは、世に恐ろしきはメスの嫉妬心？
舞台は中国の王朝ものだが日本の戦国時代にも通じる側室の陰謀、既視感があるがこちらが本家陰陽師の妖怪退治、狐が人を騙すと言う日本の寓話も中国からの説話や仏教の伝来に由来しているのがよく分かりますね。
一切の笑いや軽妙さを封じて大真面目に寓話を歴史絵巻にする中国の底力というか空恐ろしさすら覚える大作でした。

昔々の中国、王様がバカ殿で側室にいいようにあしらわれる。
王様に仕える道士が側室に化けた妖怪と戦う。
妖怪は何をしたかったの？