「台湾青春映画の佳作。」青春弑恋 カレーか豚カツかで悩むアラ50さんの映画レビュー(感想・評価)
台湾青春映画の佳作。
「やがて悪夢のような惨劇が起こる」というキャッチコピーは日本だけなのかわからないけど、そこにフォーカスするのは、あまりにも本質とかけ離れ、商業主義にも程があると思う。
列記とした青春群像劇であり、まさに台湾ニューシネマの系譜であると言いたい。
ぎこちない愛を現代社会が許容してくれているとは、決して言い難い。窮屈さや救いのなさが幅11mのシネスコサイズのスクリーンの隅々にまで満ち満ちていて、切なく、儚く、胸を締め付けられる。
随所に散りばめられている、お馴染みのノクターンとスコールが、ここまで雄弁に機能している映画は観たことないかも。
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