「人生ラストの教訓・ジワジワ来る作品」スワンソング ゆっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
人生ラストの教訓・ジワジワ来る作品
はじまりは、『老人ホームから抜け出すちょいワルイケじいさん』だと思った。
歌もいいと感じた。
眼光の鋭さもスゴいと思った。
これは面白くなりそう!!ワクワクした。
が、お墓参り以降ラストの死化粧までのエピソードにジワリと来るものがない。
主人公が実はどんな人間なのかも、今一つ掴めかねるところもある。
多分主人公が
【過去に生きている話し】だからかな。
いくら過去を賛美しても、もうその時には戻れない。
頑張って自分もアップデートしていくしかないのではないかな。
主人公がラストに彼女と和解したシーンは良かったと思う。人が人を赦すって一番難しい事だと思うから…。
彼女に死化粧を施し自分にも化粧をしていた。何故唐突に?と思っていたら、そういう訳かと幕引きに合点がいった。
自分にいよいよ死期が迫ってたり、そろそろ寿命かも知れないなと考えた時に、怨みやワダカマリが残ってると、やはり安らかにあの世に行けないだろうと思うのでしょうね。
出来るなら悔いなく逝きたい。…とわたしも思う。
教訓としてこころに刻んどこう。
作品全編、暗め。というか重い。
観終わってからスカーッとはしなかった。
昨夜から老人の映画ばかり立て続けに観たが、何故人間は老いてまで生きなければならないのか…?
それを語るには若すぎて、答えは出ない。
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