「観応えありました」ハウス・オブ・グッチ 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
観応えありました
グッチ一族の崩壊ストーリー
ストーリーが面白かったという表現はゴシップネタを楽しむようで違うのですが、映画として楽しめました
それはやはりすごい豪華キャストとリドリー・スコット監督だからではないでしょうか
レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、サルマ・ハエック、もうとにかく豪華
その中でもレディー・ガガです
「アリー、スター誕生」よりずっと良かったと思います
最初は純粋なパトリツィア、そこからだんだん野心そのものになっていく、それでも本当はマウリツィオを愛してるゆえの嫉妬、素晴らしかったです
マウリツィオの心を取り戻そうとするのに拒否され、閉められたドアの前のパトリツィア、切なすぎる
あのまま運送業を続けとけば2人は幸せだったのにね、と思わずにはいられませんでした
パトリツィアの「GUCCI」と名乗る事へのプライド、パトリツィアに名乗らせたくないグッチ一族、でも模倣品に対して無頓着な伯父、「GUCCI」へのそれぞれの思いは複雑です
グッチの邸宅、お店、家具、ファッション、車、とにかく全てが豪華、そういうのもとっても楽しめました
そして、何よりインパクトがあったのがジャレッド・レト
全く気が付かず、エンドクレジットで名前があってびっくりでした
イケメン封印しすぎ笑
リドリー・スコット作品はやはり好きです
ちょうどリッチ でなくて、超リッチ が正しいです。すみません。テレビがイタリア人家庭に浸透するようになって、やっとイタリア語スタンダードをどうにか話せるようになったそうです。それはニホンもそうかな?でも識字率は日本の方が高かったと思います
この間、学習したんですが、第二次世界大戦後でもイタリアの識字率は50%以下、それでも例えばフェラガモなど本当に貧しくてひたすら手作りの革製品の手工業者、それがハリウッドの女優などに発見、評価されて、貧しさのどん底からちょうどリッチになったんだそうです。字が読めない、本が読めない、でも美意識が高いというのはどういうことなんだろう?というのがイタリア七不思議(7つあるかは無視してください!)の一つです!