「まさかの実録物でした(トホホ!)」ハウス・オブ・グッチ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの実録物でした(トホホ!)
ブランド物(ヴィトン、シャネル、グッチ)の洗礼を受けて、頑張って手に入れていた
若き日を思うと、グッチ御曹司マウリツィオ(アダム・ドライバー)の散財・・・
高級マンションのペントハウスや高級車(ランボルギーニ)、南仏の別荘購入の泡銭に、
私たちの細やかな贅沢が、化けてたかと思うと、心中穏やかでないですね。
その血統書付きのサラブレッドが、トラック運転手の娘(レディ・ガガ)に籠絡されて結婚。
父親(ジェレミー・アイアンズ)の予言通り、グッチ帝国は世俗にまみれ大変な凋落をすることになります。
名作でもなんでもない凡作ですが、中高年には誠に面白い。
キャスティングが絶妙で最高。
御曹司マウリツィオのアダム・ドライバー。
(一瞬見た途端サンローランかと思いましたね。)
佇まいが優雅。血統書付きの金持ちにしかない雅(みやび)・・・ですね。
もうマウリツィオ・グッチという男がそこにいました。
レディ・ガガも肉食・成り上がり・下品・ガッツ。
そぐわない名家に嫁ぎ下品な衣装に身を包み、義父の死後、節税対策にトラック運転手から成り上がった父親の血を受け継いで小賢しい策を弄することが、グッチ帝国を揺さぶる大事態となるのですが・・
ナイス・キャスティングですね(でも個人的にはガガさんは、こんな人ではないと思います。)
(ガガさん、本当に頑張りましたね)
まさかマウリツィオを殺させるとは!?!?
(この殺人依頼事件、そう言えば巷で騒いでいたなぁ・・・位の記憶しか残ってなくて・・・)
ブランド帝国の内実なんてこんなもんなんでしょうね。
小市民のブランド欲を利用して、彼らは散財と美食に耽る。
それにしても名優たちの存在感が嬉しい。
ジェレミー・アイアンズの演技とは思えぬ格調と優雅さ。
すっかり太って俗物化したアル・パチーノ(安売りフェイクを自ら売ってだとは???プライド皆無)
本人と分からぬほど変貌したジャレッド・レト。
ガガの占い師のいかがわしいサルマ・ハエック。
見事に役にはまって、俗物揃いのこの映画を盛り立てるピースは、
リドリー・スコットにより、完璧にハマり完成しています。
凋落するグッチ帝国の救世主になるデザイナーのトム・フォード。
彼のケツだしメンズ・スーツの衝撃はインパクト大でした(笑)
(彼の監督したエグい映画「ノクターナル・アニマルズ」同様の品のなさ。)
かくしてグッチ帝国に直系のグッチ一族は、
「そして誰もいなくなった」
・・・のでした。
過去鑑賞
いつも、ありがとうございます。
しかし、レトさんの特殊メイクも誰だかわかりませんでしたね。映画を観たあと知りましたw
アダム・ドライバーもいいですね。アル・パチーノのアルドが「コンニチハ」と言ってましたが、日本も近年は寂しいことになってますから、世界のブランド品を買いあさるほど経済を復活させてほしいものですw
リドリー・スコットも、なかなかすごい監督ですね。
レディガガ様が良い意味で【メッキが剥がれて】普通のそこら辺に歩いてる体臭の漂いそうなオバサンで良かったです。ただのおばちゃん。手の届くブランド【靴の👞リーガル、カバン🧳上着等のノース・フェイス等】は明らかに品質が良く買う価値がありますが、東京銀座で白い手袋の人が売ってる高級ブランドは果たしてその分比例して品質が良いかというとちと疑問で、この作品でその想いを強くしました【私単なる貧乏人の僻みですが、宝くじで10億当たっても高級マンション高級スーツ高級フランス料理は購入するかもしれませんが、こう言った小物のブランド品は手を出さない自信があります。】アダム・ドライバー、品がありました。なんでガガ様に惚れるのか意味がわかりませんでした。イイねありがとうございました😊。