「よくぞ映画化してくれました。そういえば当時、新聞のベタ記事見て怖かったのを思い出す。」ハウス・オブ・グッチ kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
よくぞ映画化してくれました。そういえば当時、新聞のベタ記事見て怖かったのを思い出す。
結末から始まる冒頭のつかみ。よくあるパターンだけど、これから始まる3時間近い大作の王道感を見る思いがした。大写しのタイトル「(Husue of GUCCI」のロゴもさすが長年見慣れた蓄積効果で、否でも応でも期待が高まる。
、、、で、結果的にも大満足。主役(レディ・ガガ適役、アダム・ドライバーのトンボ眼鏡キュート!)よし、脇よしよし(アル・パチーノ好きだわ、ついついゴドファーザーがよぎるけど)、ロケ・美術・音楽全て手抜きなし(当たり前か)なのだ。こんなご時世だからこそ、ゴージャスな世界にワープできる映画っていいなあと素直に思う。
終わってみるとグッチ家の騒動に詳しくなっただけで、所詮雲の上の人たちの血なまぐさい現代の貴族(的人々の)没落物語。しかし、影の主役は飽きもせずブランドのロゴ(コピー品も含む)をありがたがって買い漁る20世紀のジャパンマネーの側面も。だからさ、ファッションでトム・フォード起用してイメージ転換成功しても日本人のマーケットは膨らまないわけね。一部を除いて所詮着こなせるわけないから。
打算としての結婚を全面的に否定できる人がいるのかは知りませんが、制御不能になったからって相手をあれしちゃうのはやっぱり病んでますね。残された娘さんかわいそう。どうしているのでしょう。
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talismanさんのコメント
2022年2月8日
kumiko21さん、同感です!西洋の人間の骨格に合わせた、ハイブランドでなくても「洋服」はあくまで「洋」なので、日本人は本当に着こなせないし仕方ないと思ってます。まさしく同感!