劇場公開日 2022年1月14日

  • 予告編を見る

「色付け足りない気がします」ハウス・オブ・グッチ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0色付け足りない気がします

2022年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

グッチ家のイザコザは全く知りませんでした。ですから、原作未読と等しいですね。
だからでしょう、興味深いドラマでした。

同族会社が外様に乱される定番ドラマではあるものの、事実でありショッキングな幕切れなので見応えはあります。面白いです。

しかし、人を描きたいのか?パワーゲーム(マネーも絡みますが)を描きたいのか?がどっちつかずで、味が中途半端だったかなぁ?もっともっとドロッドロの乗っ取り劇だっただろうし、愛憎劇ももっともっと醜かったのでは?と推測します。けど、良い塩梅にエンタメに昇華させたのかな?
仕方ないか。
あくまで事実をベースにしたフィクションですからねー。

そんなことはありますが、俳優陣良かったな。アダムドライバーってほんと良い俳優さん。キャスティング正解では?ガガもナイスキャスティング。ギラギラした野心家な感じ、洗練されてない外様感、セレブになりたい一般人にピッタリだったな。愛憎の「憎」が前面に出てからは特に良かった。ただ、悪女?哀しい女?野心家?ただの金好き?色付けが弱かった気がします。

家族の物語でアルパチーノって言ったら期待せざるをえませんでしたが、彼の扱いが勿体なかった。残念だったな。

深みが欲しかった作品。

バリカタ