「奢れるものは久しからず」ハウス・オブ・グッチ @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
奢れるものは久しからず
ジャンル分けが難しい!
世界的有名ハイブランドGUCCIの終焉を描いた作品。
サスペンスなのか、ロマンスなのか、事実を基にしたフィクションだけど、キャストが実在の人物像と酷似しているのがすごいところ。
飄々とした表情の裏で自らの虚栄心や野心を育んで肥大化するマウリツィオ役のアダム・ドライバー。
富と権力を持った男に愛されたかったパトリツィアを演じたレディーガガ。ただ、25歳には無理がある。晩年熟女時代がしっくりくる。
初登場時、禿げすぎてて気付かないジャレット・レト。
死にそうな顔のジェレミー・アイアンズ。
そして何よりアル・パチーノ!
全てを理解した後の演技は見事
作中の随所に伏線となる台詞や仕草が散りばめられているあたりがリドリー・スコットらしい。
今回は予習もなしに劇場に赴いたので、映画鑑賞後にGUCCIの歴史を復習した。
映画を見に行く前に、原作を読むか、史実を何となく頭に入れていくと分かりやすいかも。
今作でドメニコは裏切り者だが、彼がいなければ会社の経営もGUCCIの名も今の世に語り継がれなかっただろう。
ドメニコ視点のGUCCI快進撃物語も見てみたいものである。
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