「千差万別」ハウス・オブ・グッチ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
千差万別
前作に引き続き150分越えの長尺を撮るリドリー・スコット。こんなに連発して撮れるものなのかと関心しながら鑑賞。
グッチというブランド自体、名前と商品を見たこと聞いた事ある程度ですが、今回はグッチのブランドそのものの経営の話という事だったので難しく考えずに鑑賞することができました。
なんといっても役者陣が凄い。レディー・ガガは歌手のイメージしかありませんでしたが、生き生きとしている若い頃の表情から、夫への恨み嫉みが溜まりまくった憎悪に満ちた表情まで、とにかく迫力がすごかったです。ジェレッド・レトも特殊メイクですっかり弱そうなおじさんに変化しており、ナヨっとした演技がこれまた作品にユーモアを与えてくれていました。他の俳優陣も多い少ない出番関係なく一目見ればすぐに印象に残るキャラクターばかりでした。
グッチ再生からの崩壊という分かりやすいストーリーながらかなり濃密な出来あがりでしたし、ジャンル的に言えばドキュメンタリーに近しいものがありました。そのせいか、前半は少し退屈でした。後半に一気にまくって盛り上げてくれました。実際の事件自体知らなかったので、良い勉強の機会になったなと思いました。
自分はポンポさん理論に取り憑かれている人間なので、やはり90分前後のサクッとまとまっている物語が好きなんだなと再確認。次回作も楽しみにしています。
鑑賞日 1/17
鑑賞時間 17:25〜20:15
座席 E-14
コメントする