「極上の蜜の味」ハウス・オブ・グッチ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
極上の蜜の味
リドリー・スコット御大、『最後の決闘裁判』に続いて、またまたやってくれましたね。
157分という時間を全然感じさせない。面白すぎて、ときどき前のめりになってしまう。
パトリツィアが、マウリツィオから「グッチ」というラストネームを聞いた時に小悪魔的な表情を浮かべる。この表情の捉え方が悶絶しそうなくらいにいい。開始10分で傑作だと確信した。レディ・ガガは、『アリー/ スター誕生』で、女優としての実力は証明されているんだけど、今回は、完全に上をいっている。
ガガだけじゃない。イケメンのオーラを消して、女性慣れしていないボンボンを演じるアダム・ドライバーも完璧。その上、ジャレッド・レトが怪演で応酬するもんだから、ニヤニヤが止まらない。
一般人の僕にとって大金持ちのゴタゴタは、蜜の味なんだけど、リドスコ監督の手によって極上のスイーツに仕上がっている。とても美味しゅうございました。そして、グッチ一族の皆様ごめんなさい。
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NOBUさんのコメント
2022年1月15日
今晩は
豪華俳優陣が、御大の期待にキッチリと応え、その中で圧倒的な存在感を見せたレディー・ガガの演技。天は二物を与えるんだなあと思いました。
更に、豪奢な衣装、意匠、ランボルギーニ・カウンタック・・。
私: ”御大、どれだけお金使ったのですか!”
御大:”全て、本物ではなくてはいけないのだよ・・。”
完全に、参りました・・。では。