劇場公開日 2022年1月14日

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「まさにグッチコレクション」ハウス・オブ・グッチ alphaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさにグッチコレクション

2022年1月15日
Androidアプリから投稿

グッチ家の落日を濃厚な人間ドラマとして、リドリー・スコットが上手くフィルムに落とし込んできた。
期待通りで全体通して文句がない。

ストーリーは、言わずと知れたグッチ家の権力争いとマウリツィオ暗殺という悲劇を描いた実話を元にしている。(暗殺事件はネタバレになるのだろうか?)
所謂娯楽映画とは違い、分かりやすくスカッとするようなものではないが、最期の悲劇に向けて徐々に歯車が狂って行く様子が丁寧かつテンポ良く描かれている様は、やはりリドリー・スコットらしいなぁと。個人的には好物。

曲も良いし、役者陣もめちゃ豪華。
ガガははまり役だし、アダム・ドライバーやアル・パチーノ、ジャレッド・レトなども憎らしいくらいお上手。
ジャレッド・レトは、一見しただけじゃもう誰だかわかんない。
もちろん衣装もグッチ尽くしで、豪華。

もうこの映画自体、優秀な俳優や印象的な音楽、悲劇的な実話という豪華なテキスタイルをもとに、王道なもの作りを通して表現した美しいピース達のコレクションそのもの。まさにグッチね。(ちなみに、ビットローファーくらいしかグッチのアイテムに興味はない)

ただ、個人的に少し引っ掛かったのは、なぜイタリア人が英語を話してるのか?って事。
もちろん色々な事情があるのはわかるし、イタリア訛りで演技して出来る限りイメージを壊さないようにしているところは評価すべきでしょう。
普通は気にならないでしょうし、気になる人も英語吹き替え版と思って見れば尚更問題もないのかとも思います。

alpha