「現状今年で一番印象に残った映画」雨を告げる漂流団地 SOLさんの映画レビュー(感想・評価)
現状今年で一番印象に残った映画
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寿命を迎えた思い出の建物と、その建物に付いているいわゆる付喪神が、その役割を終え、此岸から彼岸に向かう際に子供達が巻き込まれてしまうという展開です。 広大な海にぽつんと団地が浮いているのが印象的ですが、その海はいわゆる三途の川ですね。 海の底には、沈みかけているものを喰らう何かが存在しているようで、海もずっと天候が良いわけではないので彼岸にたどり着ける建物は限られているようです。
食糧も限りがあり、そんな過酷な状況を子供達は生き抜きます。 子供向けな雰囲気の絵柄とは対照的に、ヘビーなシナリオになっており、劇伴も重厚感があり大人でも楽しめました。
主人公とヒロインの間にあるわだかまりを解消していく物語でもあるのですが、1段、2段と解消されていく(わかり合う)さまが見ていて気持ち良かったです。クライマックスで完全に解消されるシーンは本当に素晴らしいです。泣けます!
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